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我が家にもファミコンがやってきた。







父は流行りが嫌い、ゲームが嫌い、子供の欲しがるものが嫌いであった。








我が家に来たファミコンも買ったものではない。








社長さんの家がファミコンを買い換えるらしい。






社長さんの家ではファミコンが出始めに買ったらしく、ボタンが四角くゴム製だった。






その為、押すとボタンが引っ掛かり戻って来なくなった。







新型は丸ボタンのプラスティック製で引っ掛から無かった。







早速買い換えた様だ。






そのおかげでうちにもお古のファミコンがやってきた。







これは嬉しかった。








箱を開けると、やけに黄色い。







アケちゃんの家ファミコンはこんなに黄色く無いよな。








ダバコのヤニだろうか?







社長さんもいらなくなったファミコンはくれたが、ソフトはくれない。








妹がクリスマスにサンタさんにスーパーマリオブラザーズを頼んだ。






完璧だった。








クリスマスの朝、包装された小さな箱が置いてあった。






やった!







いや、ちょっと待て。







スーパーマリオブラザーズの箱はソフトをプラスチックのケースに入れて箱詰めしてあるので、ソフトよりも少し大きい。







これは恐らくソフトには違いないが、ソフトと同じ大きさの箱だ。







期待と不安の入り混じる中、妹は箱の包みを開けた。







箱が小さい!






バーガータイム⁈





なんだこれ⁈







手紙が入っていた。







「スーパーマリオブラザーズは売り切れでした。サンタ」






当時はファミコン全盛期をちょっと過ぎて、売れ残りのソフトは安価に売っていた。多分ワゴンセールのだろうか?






早速、バーガータイムをやってみた。







コックさんみたいなキャラクターが、ウインナー見たいのに追っかけられて、そこから逃げながら、ハンバーガーの具の上を歩くと具が落ちてハンバーガーが完成するゲーム。







しかし、恐ろしいほど操作性が悪く、階段で引っかかるし、すぐ死ぬ。






これ、クリアは不可能だろう〜