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中学も卒業間近、アケちゃんの家も戸建てに越して、ますますバンド活動が盛んになってきた。






ケンちゃんはテンダー(フェンダーのコピー)のベース、アケちゃんはサミッックのセミアコ(ギブソンES-335のコピー)私はハートマンのレスポール、カバちゃんは椅子。






ある日、アケちゃんのお母さんの友達が、貸しスタジオをやっていると言う。







そのおばさんがThe Yesterday をオーディションしたいと言っているそうだ。







オーディションに受かればスタジオを無料で貸してくれるという。







メンバーは全員、いつになく気合が入っていた。









オーディションの夜、アケちゃんの家の2階の子供部屋に我々はいた。








アケちゃんのお母さんが寿司をとってくれた。(ネタはカッパ巻き、干瓢巻き、たくあん巻き)って全部海苔巻きじゃん!







曲目は3曲





1.Help


2.She loves you


3.I want to hold your hand







選りすぐりの自信曲ばかりだ。








衣装は、学ランの詰襟を中に入れて襟なし服にした。








いざ、おばさんが上がってきて、オーディション開始。








演奏し終わった。











出し切った。








おばさんの反応は






「あら、上手ね。頑張ってね。」それだけだった。







そもそも、オーディションなんてつもりも無かった様だった。