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15歳の正月、お年玉で念願のエレキギターを買った。






買うまでは相当反対されたが(当時はまだ、一般的に親はエレキを反対するのが常だった)






自宅の最寄駅のレコード店にエレキギターが飾ってあった。






よく親友のアケちゃんや親友のケンちゃんと見に行ってはため息を付いていた。






私が買ったのはGibson レスポールのコピーでハートマンと言うメーカーの物だった。

(ヤフオクで見つけた写真。確かに鹿のマークだった)



1万8千円だった。






これは嬉しかった。







もう父の言い成りにはならなかった。(そこも嬉しかった。何せ自分のお金で買ったんだから)








翌日からは親友のアケちゃんの家(アパート)でアケちゃんのダブルラジカセをアンプにして、エレキギターで練習した。








その頃、親友のケンちゃんも安いベースを買い、メンバーにドラムのカバちゃんを入れ、ようやくバンドらしくなった。







バンド名はやはり、きっかけになったあのキーワード。





The Yesterday 






名前は一丁前だった。







それからと言うもの、学校が終わるとアケちゃんの家でアケちゃんはフォークギター、私はラジカセをアンプにエレキギター、ケンちゃんはステレオをアンプにベース、カバちゃんは椅子とゴミ箱をドラムにして練習した。








定期的にライブをやった。






クラスメイトの小島がマネージャーを買って出てくれ、クラスメイトを無理矢理連れてきて、演奏を聴かせた(さながらジャイアンの様だ)






アパートの子供部屋なんで、観客はいいところ4、5人である。





みんな始めと終わりは拍手するが、演奏中は漫画を読んでいた(アケちゃんのコロコロコミックとボンボン)






あまりに皆んなが漫画を読んでるんで、漫画を禁止にした。
 





ある日、家庭訪問中の担任の先生がライブを見てくれた。苦笑いしてた。






あの頃は怖いもの無しだった。





今思うと、アパートでライブって近所迷惑だっただろう。





アケちゃんのおばさん、本当にごめんなさい。