兵は詭道なり(戦争は騙し合いである) | 解放された水しぶき

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何故正々堂々と挑む事が日本では高評価されるのでしょうか。




ご存知、日本での戦争といえば織田信長が台頭するまで一騎打ちが基本でした。「我こそは○○である!」と自己紹介から始まるものでしたが、海外ではずっと戦争は無慈悲な殺し合いでしたから古来より戦争に勝つ理論が体系化されてきました。




中でも中国春秋時代の軍師、孫武はこの分野でははずせない有名人です。




彼の唱えた兵法(軍事戦略)は悪の戦略と言われていますが大変人気の考え方で、かの有名な武田信玄の「風林火山」は実は彼の言葉です。「敵を知り、己を知れば百戦危うべからず」も孫武の言葉で、彼の考え方に至ってはイラク戦争でアメリカ軍も参考にした程です。また、恋愛や経営にも応用できるでしょう。




要するに、敵を騙し、混乱させ、孤立させ、誘き出し、殺す方法です(極めて不戦勝に近い形で目的を達する)




その好例が日本人にはお馴染みの宮本武蔵(武蔵は兵法の達人でもあった)と佐々木小次郎の巌流島の戦いでしょうか。




何故、武蔵は2時間も遅刻したのかご存知ですか?





それは小次郎をイライラさせる為だけではなく、武蔵が自分の背にちょうど太陽が来るタイミングを狙ったからとも言われています。つまり、小次郎からは武蔵が逆光でよく見えなくなるんですね。更に武蔵は刀と見せかけた櫂を背に負い、長さが分からなくなるように構えました。小次郎は足場の悪い砂浜に武蔵を留めておき、武蔵が水際に上がった所で仕留める作戦でしたが、逆光で目をやられるのを恐れ急きょ作戦変更を余儀無くされ、結局は打たれてしまいました。




武蔵もまたマキャベリと同じくリアリストでした。正々堂々と、それは勝利を目的とする時には非合理的ですらあります。勝負はロマンではないのですね。