花枝が運命の相手と出会ったのは結婚して3年目の冬でした。
買い物をしている花枝に声をかけてきたのは
嘉彦(よしひこ)という人物でした。
彼は花枝の3つ年下で鹿児島の南の島「種子島」出身。
島の中でも群を抜いて成績が良かった嘉彦は皆に応援され
鹿児島の中でも良い学校に推薦で通っていたのです。
島の人以外の人に声をかけられる事があまり無かった花枝は
とても嬉しく思いました。花枝は学校も通えなかった暮らしの中で
字を読む事すらままならなかったのですが
嘉彦は有数の学校に進学できるほどの頭脳の持ち主。
花枝にとって嘉彦と過す時間は今までに経験した事が無い位
楽しい時間でした。嘉彦も人妻と関係を持つ背徳感の中にある
花枝の色香に夢中になっていくのでした。
嘉彦と出会って数ヶ月が経ち、花枝はとてもイライラしていました。
自分の知らない世界の話を聞かせてくれたり
色々な楽しい場所に連れて行ってくれる嘉彦
それに比べて、朝から晩まで仕事仕事の聡
それだけ聡が仕事をしても、次から次に欲しい物が出来る花枝は
満足など出来ず、地味な島の生活・地味な聡と子供達との生活に
嫌気がさしてきたのでした。
派手で女好きの嘉彦
生真面目で家族想いの聡
花枝が決断するまでにそう時間はかかりませんでした。