「逆ハ」への質問 | Unbalanceな日々

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趣味のクワガタとスキーについて報告します。

昨晩は、会議で帰宅が遅くなり、クワ仕事は、4本目へ4頭移したのみです。1頭この段階での28グラムがいたので少しは期待できそうな感じです。


メールを確認したところ次のような質問がありました。


①逆ハのディンプルがあれば凄い個体が誕生するのですか?
②逆ハのディンプルを最初に言い出したのは誰ですか?(多分で結構です)
③逆ハのディンプルはなかなか出ないのですか?
④逆ハのディンプルは実証済みですか?


「逆ハ」については、何回か私のわかる範囲で説明していますが、実物をご覧になった方は少ないようです。


②逆ハのディンプルを最初に言い出したのは誰ですか?

 私自身、2007年の秋口まで「逆ハ」と言うことを知りませんでした。ある方よりお聞きして、目からうろこの気分になったと記憶しています。

なぜかというと、2007年秋に早期羽化の♀個体を販売いたしました。

その時点で40頭程度が早期羽化していたのですが、10頭位を頭幅と顎の太さを基準として残し、その他を余品販売したところ、「逆ハ」がある♀を頂き良かったとのご連絡を頂きました。

その方にいろいろお聞きし、「逆ハ」が1つの目安としてS.akoファンの中で認知されていることを始めて知りました。

その上で、残した♀を確認したところ、ほとんどの♀に「逆ハ」が付いていたのです。

これが始めての「逆ハ」との出会いでした。

また、あるH.P.でポパイの♀親選定に以前は「逆ハ」を基準としていたが、最近はあまりこだわらないようなことが書いてあったことを記憶しています。

知る人ぞ知るで、どのくらい前かは不明ですが、極太創世記から知られていたようです。

①逆ハのディンプルがあれば凄い個体が誕生するのですか?

ここでいう、凄い個体の基準がわからないのでなんともいえません。

極太率○○%とよく拝見しますが、多くが極太個体の基準の表記がありません。

4~5年前でしたら70ミリ、顎5ミリが極太だったかもしれませんが、毎年、太さのレベルも高くなっています。

基準の表記がないのに、よく確立が出せるのかといつも感心しています。

私のところで昨年までは、優良な♀の数が自家製では足りないために、たとえばS.akoの♀はクラブドルクスさんより10頭以上、和こん様にも数頭お譲り頂いてブリードしました。しかし、それらのどの♀にも「逆ハ」は入っていません。また、2008年に羽化した子供の♀親に「逆ハ」の入った個体は確認できませんでした。

したがって、♀親に「逆ハ」がなくてもアブレイズのように極太日本一になれますし、多くの方に驚きを与えたクラブヘッドのような個体も出ます。

④逆ハのディンプルは実証済みですか?

今シーズンの種♀に関しましては、H.P.上のブリード管理のページで、「逆ハ」の有無、あるいは写真も確認できるようにしています。

羽化はこれからですが、良い個体が羽化しましたら順次掲載予定です。

1年での検証は無理ですが、統計を取りたいと考えています。
③逆ハのディンプルはなかなか出ないのですか?

「逆ハ」も遺伝的要素が強いと考えています。S.akoでは確立が高いようですが、アブソルートやスーパー阿古谷Zでは1割未満です。

S.akoの場合、同腹兄弟に太い♂個体が多い場合は、その数に比例した割合で♀に「逆ハ」が入るようです。

S.akoでも、はずれの♀からは「逆ハ」♀は少ないと思います。したがって、「逆ハ」が良いと確認された場合でも、♀姉妹の「逆ハ」率の高い血統(♂兄弟に太い個体が多い)でないと、ただ、「逆ハ」があれば良いとはいえないのでは・・・・。

ちなみに027-Cでは4割、027EとCでは2.5割、アブレイズは♂の極太が多かったのに2割、クラブヘッド8割、こんなところでしょうか。

前提として、♂親は厳選されたものしか使っていませんので、そこは加味してください。


経験として、♀個体の選別において「逆ハ」を無視して選んだ個体の多くに「逆ハ」は入っています。

はねた個体にはほとんど入っていませんが、これはと、いう♀個体に「逆ハ」なしもいます。

したがって、どちらか迷った場合には「逆ハ」を選びますが、2008年羽化個体までは「逆ハ」なしでも良い個体が羽化しているので、ただ、「逆ハ」があるから、というのは危険かもしれません。

♂との相性も多分にあると思うので、結果論あるのみです。


と、いってもやっぱり「逆ハ」かな!!