日航機123便墜落から今日で31年。 | 鰻に魅せられて

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520名の死者を出し、多くの人を悲しみのどん底に突き落としたあの日。

当時、テレビに“日航機123便消息不明”のテロップが流れたことを鮮明に覚えている。

これからも決して起きてはならない飛行機事故。一部では事故ではなく、“事件だ”とする声もあるが、今となっては真相は藪の中だ。ただ間違いなく言えるのは1985年8月12日、520名の尊い命が奪われ、多くの遺族の運命を狂わせたことだ。


“本当に今迄は幸せな人生だったと感謝している”


亡くなった方々が残した遺書に胸が締め付けられる。



2001年4月に発行した、日航機123便墜落の身元確認班長・飯塚訓氏による『墜落遺体』は、飛行機事故がどれだけの衝撃でいかに凄まじいものだったか(完全、離断遺体の描写など本書では細かく描写されています)、また遺族の悲しみ、怒りなどが入り混じる、真夏の遺体安置所での日航職員とのやりとりなど一言では言い表せない混乱状況などを克明に綴っている。

全遺体の身元が確認されるまでの127日間の渾身の記録がここに凝縮されている。


▼日航機事故で翻弄される地方新聞社の葛藤をリアルに描いた『クライマーズハイ』(横山秀夫著)。メディア目線からの日航機事故を描き、緊迫感、混乱状態がまた異なった形で伝わってくる。

多くの人たちの運命を一瞬で狂わせ、そして悲しみのどん底に突き落とす悲惨な飛行機事故が起きぬよう、これからもただただ願うばかりだ。


普段の何気ない幸せに感謝しながら。