今日から新鰻年度('12.9~'13.8 ※うなぎ業界における区切り)にー。
活鰻(生きたウナギ)市況は変わらず、低迷したままだ。オフに入ってさらに“ウナギ離れ”
が懸念される中、相場、供給面、シラスウナギ漁など先行き不透明な材料は多い。とくに高値から、 ウナギ加工メーカーの秋口に向けての生産は”必要最低量”と鈍く、九州からは値頃なヒネ(二年もののウナギ)が関東へも流れ込 んでおり、仁義なき“客の奪い合い”も散見される。
一方、おととい、公表された通関統計によると、活鰻の輸入量は中国563トン、台湾364トン、合わせても900トン余り。これは、2758トンを記録した一昨年に比べれば1/3の水準、 隔世の感がある。
想定外と言えるマーケット縮小の中、消費傾向はサンマなど秋の味覚が出揃う中 、より一層厳しく、池揚げ、サイズアソート、どれか一つでもバランスを崩せば相場の“不安定”さはさらに増す。“まさか”が続くと思われる、市況動向からまだまだ目が離せない。