活鰻相場が・・・ | 鰻に魅せられて

鰻に魅せられて

~鰻(うなぎ)に関する話題をメインに書き綴ったこだわりブログ~ 
☆うな重を食べるとそこには笑顔が生まれる☆

世界に誇る日本を代表する伝統食文化の”鰻”が今、大変な事になっているショック!



日本の活鰻市場が端境期をむかえる中、その不足分を補う台湾、中国産の相場が再び、じわじわと値上がっているのだ。



すでに5尾サイズ(※1kgに5匹、ゆえに1匹あたり200gの事)で3700円/kg台(商社出し値)となり、昨年同時期を最高で1800円!/kgも上回る異常な展開。 “天井知らず”の相場で、消費地は疲弊しきっている。



鰻の絶対量不足は今や日本、台湾、中国それぞれで慢性化、現地からは逆に「オーダーを絞ってくれ。対応しきれない」(シッパー)との声も聞かれるほどだ。



今の現状に”まだ始まったばかり・・・”とするインポーターも「これからの事を考えると頭が痛い」の声もある様に、すでに輸入相場は毎週値上がっている状況だ。



一連の値上げに対して、複数の商社は台湾、中国産に比べ、若干値頃な、韓国産ウナギ(※ともに日本種[アンギラ・ジャポニカ種]/品質に対する評価は上々)輸入で対応も、課題もあるようで窮状打開には程遠い状況だ。



いずれにしても,先の見えない相場展開に、”打つ手”のない状況の中、12月から全国的にスタートするシラスウナギ漁(※ウナギの稚魚・・・養殖業者はこのシラスウナギを池に入れ、育て上げる)に否が応でも期待が集まる。






▼台湾・台北で有名な鰻屋『肥前屋』のM社長から、久しぶりに電話があった。

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「20数年振りの5月のメニュー改定以降、客離れが止まらない」という。それまで日に平均200kg(活鰻換算)を売り上げていたのだが、現在では日平均150kgまで落ち込んでいる。使用サイズもこれまでの4尾から3.5尾に変えるも、続く値上げに参っている状況だ。




相場値上げについては「もう限界。ただ、うちはウナギを外す訳にもいかず、日に100kg限定などで”売り切れ御免”で対応せざるを得ない日が来るかも」と悲壮感漂うものだった。



同店は、今年5月まで鰻重(大/240元)と鰻重(小/140元)の二本立てだったウナギメニューを、その5月以降は鰻重(小/190元)のみに。(1元=2.55円)

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とにかく、シラスウナギよ、採れてくれ!