!最近はフェイスブックばかりで汗)本日のお題は”うなぎミステリー” | 鰻に魅せられて

鰻に魅せられて

~鰻(うなぎ)に関する話題をメインに書き綴ったこだわりブログ~ 
☆うな重を食べるとそこには笑顔が生まれる☆

<再掲載 ※3年ほど前に掲載させていただきました>

『新月の夜、南の海で彼らは生まれた。幼い彼らは北赤道海流の
西端から黒潮に乗り継ぎ、数ヶ月をかけて日本や東アジアの国々
にたどり着く』―。


そんなプロローグに、ピンときた人はいるのではないだろうか。


文芸社から発行されている『新月の夜、南の海で』(357頁・B
6判・1680円[税込])は、ある水産会社社長の謎の死から始
まり、鰻を絡めながら描かれるミステリー。

$☆鰻に魅せられて☆

物語の随所には

“蒲蒸し鰻のリパック。聞いた事があるだろう”

“本名は『K○特うなぎ』言うてな、日本初のブランド鰻や”

“愛知県一色町には百軒を越える養鰻業者がおりまして、もう1
7年も連続で鰻生産日本一ですわ”



など業界人なら思わず、にやりとさせられる会話シーンが多くち
りばめられている。

ちなみに、著者の鹿野苑俊(ろくやおんすぐる)氏は無類の鰻好
きとか。“鰻”が大きく関わる本書はとくに業界関係者は是非、一
読してみてはどうだろうか。


鰻だけに、“つかみどころのない”展開が終盤まで続くが、読み終え
た後には業界が忘れかけている“何か”をきっと呼び覚ましてくれる
事だろう。






▼読み終わった後、何かすがすがしい気持ちにさせられた事を覚えている。。。