『桜は必ず、また綺麗な花を咲かせる』 | 鰻に魅せられて

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☆うな重を食べるとそこには笑顔が生まれる☆

~東北地方太平洋沖地震から1ヶ月余り~


悪夢の様な東北地方太平洋沖地震から1ヶ月余りがたった。今なお、続く余震に心休まらない日々が続いている。


周知の様にこの度の大震災、そしてそれに伴う想像をはるかに超える大津波によって、多くの尊い命が犠牲となり、未だ行方不明の方達も多い。また、終わりの見えない福島第一原発問題による、食物に対する風評被害も少なからずあり、あの“東北地方太平洋沖地震”は様々な形で影響を及ぼしている状況だ。


宮城、岩手、福島をはじめとする東北各県では甚大な被害を受け、各地では急ピッチで復旧作業が行われている。その最中、被災地へ向けてボランティアによる炊き出しなども多く行われる“助け合い”の精神など、心温まるシーンにはほっとさせられる。


▼つい先日、福島第一原発の避難勧告区域にある福島県双葉郡浪江町に住んでいた知人のIさんと東京で久しぶりにお会いする機会があった。仕事を引退し、田舎暮らしを楽しんでいた矢先で、あの大震災の被害にあった。いつもニコニコして、人柄も良く、それでいて元気のあるIさんでさえも「最近までは食事も喉に通らなかった。あの日“のショックは相当、大きかったよ」と振り返る。


「あの時間、サウナにいたがあの揺れにただ事ではないと思い、急いで着替えて車に飛び乗った。実家へ帰ろうにも、大きな道路が大きく隆起していたり、または陥没していたり、普段であれば数十分で着く所を2時間以上もかかったよ」と当日の様子を語り、また「その後は例の原発問題で警察が自宅にいきなり乗り込み”早く避難してください!“と有無を言わせず、避難所に連れて行かれた。


落ち着いた時に大事なものをとりにいったけど、有事でみながテンパっていた感じだった」と話してくれた。話を伺っているだけでも、その非日常な環境に言葉も出なかった。今は都内に住み、常に「被災証明書」を持ち歩いているIさんの顔からは何回か、笑顔を見られた事が救いだった。



▼東京では“すったもんだ”の花見シーズンが終わり、すでに花びらも散り、葉桜となった。しかし、必ずまた綺麗な花を咲かせるこの桜の様に、国民みんなが再び、この麗らかな春の様に穏やかな日々を過ごせるよう、祈りたい。

本当にこの度の東北地方太平洋沖地震、そして長野県北部地震により、被災された方々へのお見舞い、そして亡くなられた方々に心からお悔やみ申し上げます。


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