二日経っていますが、いまだに二人の行方不明者は見つかっておりません。現地は大雨、残っているボイラー塔2基も崩壊の可能性あり、遺族の了解を取って2基とも爆破解体の予定です。
GIFは解体中の韓国東西発電蔚山火力発電所のボイラー塔が崩落する瞬間/ youtubeより、直前まで多くの作業員がいる様子が分かります。この崩壊事故で3名が死亡、2名が構造物に押しつぶされ救命中ですが、死亡したものとみられます。後2名が見つかっていません。被害者は全員、下請けの発破と解体の専門企業コリアカコ=코리아카코の所属で一人が正社員で残りは契約社員、1997年設立のコリアカコのソク・チョルギ社長は韓国内で初めて構造発破解体工学の博士号を取得した人物、環境にやさしい先進発破工法と特殊解体工法で最高の技術力で国内解体市場の未来を開拓し、社員の大多数は修士、博士専門職で構成された長期勤務者と言うが・・・。尚、元請けはHJ重工業=HJ중공업、韓国では70名体制で元請けと下請けの「死の外注=죽음의 외주화」関係などを調べるようです。
https://youtu.be/Md91rAXArrI?si=mp_4sKF6AKRh6pIW
写真は事故現場の韓国東西発電蔚山火力発電所のボイラー塔/ youtubeより
事故現場の衛星写真/ Namhwa-dong, Nam-gu, Ulsan, 韓国
https://maps.app.goo.gl/CCYiDHu3EiCHFvrA7
東海線開雲浦駅1番出口から南東6.5km
映像:TBS 11/7:【高さ60mのタワー型ボイラー倒壊】韓国の火力発電所で“ゆっくり崩れ落ちたか” いまだ4人下敷き 解体作業中 (0:50)
https://youtu.be/aeBA__ihBgQ?si=7ojWBV_UG0OPYoLN
韓国の火力発電所で、きのう、解体作業中の高さ60メートルのボイラーが倒壊し、これまでに3人が死亡しました。新たな映像を見ると、ボイラーはゆっくり崩れ落ちたようです。
韓国南東部・蔚山市の火力発電所。高さおよそ60メートルのタワー型ボイラーがゆっくりと崩れ、黒い砂煙が上がっているのがわかります。
消防によりますと、この事故で、ボイラーの解体作業をしていた作業員9人が巻き込まれ、これまでに3人の死亡が確認され、2人が重傷となっています。未だ4人が下敷きとなっているということです。
このボイラーは老朽化に伴い、先月から解体作業が進められていて、当時は設備を解体しやすくするために一部を切断する作業が行われていたということです。
消防は大型クレーンを投入し、残る4人の救助を急いでいますが、がれきが崩落するおそれもあることから、活動は難航しています。TBS
一言:我が国でも、元請け→下請け→孫請けという多層構造は当たり前のように存在します。しかし日本の場合、元請けが品質・安全・納期を一括して管理し、下請けには専門分野を任せながらも、比較的長期的な取引関係を維持しています。責任の連鎖が明確で、契約関係が継続的という特徴があります。
一方、韓国では元請けが現場監督を行わず、実質的に下請けや孫請けに丸投げするケースが多く、責任の所在が曖昧になります。その結果、事故が起きた際に被害に遭うのは、常に「現場最下層」の契約作業員であり、この構造が「死の外注(죽음의 외주화)」と呼ばれています。
もっとも、日本でも解体工事の入札を低価格で落札した会社が、実際には外国人労働者、特にクルド人などに作業を丸投げしている例もあるようです。安全教育や保険加入が不十分なまま作業が行われることもあり、他人事とは言えません。


