イノベーションに株主は不要

<資本市場と対話していたらイノベーションは100%起きない。日本企業の社長はみんな、株主と積極的に対話している。だがイノベーションを望むなら株主はむしろ無視すべき>これはサイボウズの創業者 高須賀宣 ( たかすかとおる 1966/8/12 ~ 満60歳) の言葉です。この言葉は、短期的な利益や株価の維持に追われがちな現代のビジネスにおいて、極めて本質的な警鐘を鳴らしています。この言葉を事業やプロジェクトに活かすための3つのポイントをまとめました。

 

1.短期的な利益追求からの脱却

株主や市場との対話を過度に重視すると、どうしても四半期ごとの業績や、確実性の高い既存事業の最適化へと意識が向いてしまいます。しかし、真のイノベーションには失敗のリスクや中長期的な時間軸が不可欠です。目先の数字に囚われず、将来の柱となる挑戦を続けるためには、評価の軸を株主の期待値から切り離す勇気が求められます。

 

2.顧客の潜在的ニーズへの徹底的な集中

株主の声ではなく「無視すべき」の真意は、誰の方向を向いて仕事をするべきかという矢印の向きを指しています。企業が向き合うべきなのは資本市場ではなく、目の前のお客様や、まだ世の中に存在しない課題を抱える人々です。顧客が言語化できていない深いニーズや不満に寄り添うことこそが、革新的な製品やサービスの原動力になります。

 

3.不確実な未来に耐えうる独自ルールの構築

市場の顔色を伺わない経営を実践するためには、外部のプレッシャーに左右されない強靭な組織基盤や意思決定の仕組みが必要不可欠です。独自の資金調達の工夫や、社内のビジョンに共感するメンバーだけでプロジェクトを進められる環境づくりなど、他社の常識にとらわれない自由な経営スタイルをデザインすることが成功のカギとなります。

 

さて、唸声バージョンは<短期利益を求める株主の声に惑わされてはならない。長期利益を求める株主はいい耳を持っている>世の中の風潮がどうしても四半期の数字や短期的な株価に引きずられがちな中、どこに軸足を置くべきでしょうか。ノイズのような短期のプレッシャーに惑わされず、本当に会社を成長させる声を選り分けてください。(唸声)