2013年より、カナダから輸出されたリサイクル用のプラスチック廃棄物が実は再生できない産業廃棄物とゴミだったとして、103個のコンテナがマニラ港に置かれたままになっています。カナダに再々申し入れたにも関わらず、カナダ政府は動かず、ついにドゥテルテ大統領はブチ切れて、「1週間以内に持ち帰れ、よかったら食べてみろ」、「コンテナの中身を駐フィリピンカナダ大使館にぶちまける」、「できなきゃ宣戦布告する」とドゥテルテ節を爆発させました。2018年には韓国からもリサイクル用のプラスチック廃棄物としてゴミが送りつけられ、今年になって引き取りを開始させています。
写真はカナダからプラスチックリサイクル用と称して、フィリピンに輸出されたゴミ/youtubeより
ドゥテルテ大統領は、また同じようなことが起きれば、税関職員は全員クビたとしています。
映像：UNTV 4/24："We will declare war" against Canada over garbage – Duterte (2：47)
ドゥテルテ大統領の隣で笑っている巨漢はSalvador MEDIALDEA 官房長官です。
写真記事：CNN 4/25：フィリピン大統領、カナダに「宣戦布告」 ごみ輸出巡り
https://www.cnn.co.jp/world/35136296.html
（ＣＮＮ） カナダからフィリピンに輸送された大量のごみを巡り、フィリピンのドゥテルテ大統領がカナダに対して「戦争になる」と警告した。
ドゥテルテ大統領は２３日、「多分来週にも、（ごみを）引き払った方がいいとカナダに警告する」と述べ、「彼らに対して宣戦を布告する」と宣言した。ＣＮＮフィリピンが伝えた。
ＣＮＮフィリピンによれば、２４５０トンのごみがコンテナ１０３個に収められ、２０１３～１４年にかけてフィリピンに輸送された。
コンテナにはリサイクル用のプラスチックと表示されていたが、フィリピン当局が点検したところ、リサイクルできないごみだったことが判明。輸送したカナダの民間企業が輸入通関手続きを済ませていなかったことから、不法輸入と見なされた。
コンテナの一部は今もマニラの港に置かれたままになっているという。
「彼らがなぜ我々をごみ捨て場にしているのか理解できない」とドゥテルテ大統領は訴え、自らカナダにごみを捨てに行ってもいいと発言、「ごみを帰国させる」と強調した。
フィリピンは何年も前からカナダに対し、自分たちのごみを引き取るよう求めていた。これに対してカナダのトルドー首相はかつて、「解決策を見つけるために努力する」と表明していた。
ごみの処理を巡る問題は世界的に深刻化しつつある。先進国はこれまで、リサイクル可能な廃棄物を海外に輸送して処理していたが、その状況は変わりつつある。CNNより