こんにちは!
「競売大好き」です。
世界最大級の組織・人事コンサルティング会社のマーサー社で、毎年「世界生計費調査・都市ランキング」というのを発表してます。
海外赴任等の駐在者が、都市での生活においてどれだけ費用が掛かるのかを比較する参考指標として使われているそうです。
調査対象は世界の209都市。
米ドルによる為替換算で、住宅・交通・食料品等200品目以上のコストを比較対象にしているそうです。
2021年度の上位10都市は以下表のようになっていました。
(出典:マーサージャパンHP)
注目はやはり1位のトルクメニスタン首都のアシガバート、前年度2位からのランクアップ。
トルクメニスタンと言えば、直径50m以上の穴から40年以上も炎が消えないという「地獄門」が有名。
その「地獄門」が象徴するように天然ガス資源が豊富で埋蔵量は世界4位。
潤沢な資源を背景に家賃・学費・公共料金が政策的にほぼ無料の国として知られていました。
しかしながら、マーサー社によれば、近年同国が独裁的政権下で経済危機に瀕してると言います。
そのため、食糧危機の悪化と高いインフレ率を背景に物価が上昇してるのだそうです。
昨年45位から3位へ急上昇したレバノンのベイルートはコロナ感染拡大と、30万人以上が被害を受けた「ベイルート港爆発事故」により経済が悪化。
また昨年3月には実質上債務不履行となっていたため、通貨価値が米ドルに対して約1/10に下落した事が輸入価格の急騰を招いた事も要因にありそうです。
因みにベイルートと言えば、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン氏の逃亡(?)先として有名ですね。
(出典:Bloomberg)
なお、マレーシアからは首都のクアラルンプールが調査の対象となっていますが、順位はどの位だと思われますでしょうか?
正解は昨年度から8ランクダウンの152位でした。
(出典:Mercer)
次の表は主要なASEAN都市における2020年度版のランキングになりますが、2021年度もほぼ変わらずです。
つまり相当生活費が抑えられる都市と言えるでしょう。
このクアラルンプールの順位は、8年マレーシアに住んでいる私も納得な感じがします。
企業からの給与が同じならば、隣国のシンガポールに赴任するより、クアラルンプールで駐在生活をした方が貯蓄できそうですね
多少の増減はあるものの、この10年は、ほぼ3%前後でインフレ率は安定推移しており、安心して暮らせています。
ただ世界的には、エネルギー価格以外にもインフレ傾向の芽が垣間見えるようですので、注視したいところです
なお、2021年度版のランキングについては、こちらで全て閲覧可能になっています。
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