「競売大好き」です。
先日築浅物件が競売市場に流入していたケースを記事に致しました。
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同じ築浅物件でも、2019年は特に多くのシェアハウス物件が市場に登場していたのを覚えております。
女性専用シェアハウスの「かぼちゃの馬車」を販売・運営していたスマートデイズ社が、2018年に経営破綻。
多くのオーナーさんが同社からの家賃保証を受け続けることができず、ローンの支払いに苦しむことになりました。
同社の他にも似たようなシェアハウス運営であったゴールデンゲイン社も経営破綻した他
ガヤ○ド社、サ○トインベストメントパートナーズ社等が、「シェアハウス事案弁護士支援制度」の対象となっているようです。
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そうした運営会社の販売在庫であったのか、オーナーさんが所有のものかは登記を見ていませんので不明ですが、1件落札事例をご紹介致します。
エリアは東京23区の1つで、始発となる最寄り駅からは徒歩4分と至便です。
土地は約200㎡で30㎡程の私道部分を含みます。
建物は築2年の木造2階建、延床面積は約160㎡、部屋数は14部屋です。
上下階に其々キッチン、シャワー、トイレが2つずつあります。
競売資料によると、不動産鑑定士が算出した積算価格は約6,300万円(土地3,700万円、建物2,600万)です。
売却基準価格は、積算価格と収益価格を導き出した上で約3,900万円、固定資産税は年間24万円になってます。
シェアハウスは全空室、近隣の家賃相場は約8㎡の広さで35,000円+共益費10,000円あたりです。
相場から算出する満室年間収入は約750万円。
こちらの落札価格は、、、
約4,500万円でした。
売却基準価格に対して落札価格は1.15倍で、東京23区内の競売物件としては異例の低さです
やはりシェアハウス問題が当時大きく話題になっていましたので、入札も敬遠されたのでしょう。
単純利回りは約17%ですが、シェアハウスの場合管理手数料が20〜30%発生することを考慮に入れる必要があります。
また物件のある区が、シェアハウス供給過多による激戦区でもあり、運営の厳しさも推察されます。
ただ鑑定士による積算価格が落札価格を上回っていますし、23区内の駅徒歩4分ですから、資産性は高いと言えます。
コロナ状況下では、蜜となる「シェアハウス」を敬遠する向きもありますが、コンセプトハウスとして上手く差別化できたら有りでしょうか。
例えば、猫ちゃん等の「ペット共生型」、宗教に配慮した「イスラムハウス」、大スクリーンを用意して「映画好き、ゲーム好きに特化」にする等。
自分でしたら、用途変更によるリノベーションが必要となりますが、障碍者様向けの「グループホーム」に適用できたらいいなと妄想しました。
ご覧頂き有難うございました!