東アジアを訪問中のアメリカのペロシ下院議員議長が台湾を訪れ、それに対して中国共産党が遺憾の意を表し、軍事訓練を行って威嚇しています。

 

ペロシ、米国は「中国による台湾の孤立を許さない」としながらも、アジア訪問は「現状を変えるためではない」と述べた。

2022年8月5日 更新 2022年8月5日

米国は、中国が台湾を孤立させることを「許さない」と、米国下院議長のナンシー・ペロシ(民主党、カリフォルニア州選出)は、北京を激怒させているアジア歴訪中の金曜日に述べた。

ペロシ氏は、シンガポール、マレーシア、台湾、韓国を訪問した後、木曜日遅くに東京に到着し、アジアツアーの最終行程で演説を行いました。

「彼らは台湾が他の場所を訪問したり、参加したりするのを妨げようとするかもしれないが、我々がそこに旅行するのを妨げることによって台湾を孤立させることはない・・・我々は彼らが台湾を孤立させることを許さないだろう」とペロシは言った。

ペロシは、今回のアジア訪問は「現状を変えるためのものではない」と強調した。

 

 

ウクライナとロシアの関係と、中共と台湾の関係は同じではありませんが、アメリカ+NATOが攻められる側を擁護し、両者の対立を煽る構図は同じ様にも見えます。

 

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エポックタイムズの記事で気になったのは、台湾を「the self-ruled island」と記していること。あえて「独自のルールを持つ島」と言って、「台湾」とは言わない。アメリカは「一つの中国」を容認しているからだと思いますが、なんとも微妙な表現ですね。

 

このあたりに、グローバリストたちの思惑が感じられたりもします。台湾問題については、習近平氏の進退も関係していると思われ、その動向は台湾危機に影響する可能性もあるので、気になるのですが、いかんせん彼らの思惑は私などでは想像も付きませんので、ただただ状況を注視するのみです。

 

ジョージ・ソロスは習近平の3期目について知っているのか?

 

ウクライナ問題ではロシアが軍事作戦を強行し、エネルギー危機、食糧危機を招き、金融再編をも引き起こしました。

 

中共が台湾へ侵攻した場合は、日本が巻き込まれることはほぼ間違いないのですが、その時の影響はウクライナ問題の比ではない事は容易に想像できます。

 

第一次大戦前のポーランドにしても、今回のウクライナにしても、グローバリストにより仕掛けられ、彼らの代理戦争をやらされているわけで、台湾有事にしても、それは同じになると思われるため、緊張が高まり、防衛費が増える程度なら良いのですが、ウクライナ問題のような事になったら、日本は瀕死の状態に成りかねません。

 

安倍元首相暗殺後、台湾問題と尖閣諸島問題などから、「国防」のためにも憲法改正が必要だという機運が高まっています。

 

これは非常に危険な事です。日本の国防を考えたとき、憲法九条は確かに足かせになっているように見えますが、実際に問題なのはそこではなく、「日米地位協定」にあると言えます。さらに、戦争になった場合、必要なモノ。軍人、武器・弾薬、戦闘機、戦艦も足りていませんし、弾薬などは全く足りていません。そして、抑止力の要になる核兵器も無い。だから憲法を改正して、第九条の2を削除しても、それだけで日本は守れません。

 

あえて言うなら第九条があるから、アメリカ軍の戦争に巻き込まれなかった事も事実です。

 

憲法改正については、過去に何度か書いていますが、とにかく慎重な姿勢が大切だと思っています。

 

台湾問題、尖閣諸島問題、エネルギーと食糧の問題、金融問題、等々を総合的にみながら考える必要があります。

 

安易に憲法改正などしてしまったら、グローバリストの思惑通りに日本は亡くなると思われます。憲法改正問題は、今後も書き続けたいと思います。

 

 

過去記事もご覧ください。