メディアはプロパガンダ機関であることは、過去記事でなんどか書いてきました。戦後の日本人は虚偽の歴史を教えられ、自虐史観を刷り込まれていることも事実です。それを踏まえた上で、今回の記事を読んで頂ければと思います。

 

スマートホンでブラウザを立ち上げると、ニュースが表示されるようになっています。必ずしも最新ニュースでは無いのですが、人気のあるニュース又は拡散したいニュースが表示されるのだと思います。

 

最近はウクライナ問題に関するニュースがよく出てくるのですが、相変わらず西側目線であることと、日本の自虐史観に基づく解説がなされています。日本で報道される多くの情報は西側に都合の良く書かれますので、向こう側の見解を知ることも重要なのですが、このことは自分で情報を取る事が可能なので、比較的分かり易いのですが、自虐史観の払拭は用意では無いと察します。しかし、この事は最も重要な事で、東西・左右の情報を検証するとしても、誤った歴史認識に基づく自虐史観があると、正常な分析が出来ません。

今回は実例を挙げて検証してみます。たまたま下記記事を取り上げますが、著者に恨みはありませんし、個人攻撃でもありません。どの報道や解説も似たようなものだということで、ご理解頂ければと思います。そして、ロシアの軍事侵攻に賛同するものでは有りませんし、ロシアを養護するものでもありません。ただ、情勢を出来るだけ正確に認識し、日本の為に活かすための考え方、見方の考察です。

 

緑文字は引用・黒文字は私

ロシアを20年以上支配してきた69歳の独裁者、ウラジーミル・プーチン大統領が西隣の主権国家ウクライナへの本格的な侵略を2月24日に開始して、1週間以上が経過した。わずか44歳のウォロディミル・ゼレンスキー大統領率いるウクライナ国軍、義勇兵や市民の士気と抵抗意欲は予想以上に高く、準備の足りないロシア侵略軍は苦戦を強いられている。プーチン氏の想定の甘さ、兵站(へいたん)・補給の軽視、不利な情報の無視などが指摘される。
 

まず、「侵略」という書き方は西側目線であるといえます。ロシアは「治安維持」と言っています。どちらが真実かは見る側の立場で変わります。双方の主張と実情を検証ぜずに、一方的に「侵略」とすることは危険です。さらに、なぜロシアが苦戦を強いられているのか。そもそも苦戦しているのか。不利な情報を「無視」しているのか、西側のプロパガンダを「防いでいる」のか。「補給の軽視」は本当なのか。様々な疑問が生まれます。

 

 

さらに、プーチン大統領やロシア軍指導部が戦争犯罪に問われる可能性さえあり、1931年9月に旧関東軍が引き起こした柳条湖事件に端を発する満洲国成立で、日本が国際的に孤立していった際の状況を彷彿とさせる。

 

今回ブログを書こうと思った最大の原因がこれです。私もロシアの置かれた状況は大東亜戦争前の日本の状況に似ていると書きました。しかし、その意図することろ、「状況」については、この記事とまったく異なります。※1

戦争犯罪と書かれていますが、日本は戦争犯罪など犯していません。東京裁判は戦勝国が自らの侵略と残虐行為隠蔽し、正当化するためと、戦後の日本を亡国化するための行為であり、正当性は皆無です。これも戦後の欧米の関係者は認めています。(各国の公式見解ではない)

 

戦前の日本もそうであったし、台湾や尖閣諸島をはじめ、西太平洋全域の独占的支配を目論む中国共産党が運営する「中華人民共和国」もしかりだ。

 

これも似て非なるものであり、同列で語るのはおかしいです。※2

 

 

こうした中、193カ国で構成される国連総会は3月2日にロシアを非難し、ウクライナからの即時撤退を求める決議案を141カ国の賛成で採択した。ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は、「ロシアの行動がねじ曲げられ、妨害されている。メディアやSNSは嘘を広めている」と主張してきたが、国際社会は認めなかった。ロシアは国際的に孤立したのである。

 

これは事実です。これはというより、この記事に書いてあることの大半は事実です。問題は事実の中に紛れている「嘘・偽り」と「誤認」です。そして、「国連」の存在意義とどの様な組織なのか。誰が作ったのか。を知ることは重要です。
国連はロスチャイルドが新世界秩序構築のために作った民間機関です。国際〇〇とか、世界〇〇といった団体・組織の多くが同様の意味を持ちます。これを認識しているか否かで見方が変わります。
 

 

 日本は、満洲国の住民が自発的な意思で独立したと主張していたのだが、実態は銃口を突き付けて強制した「ピストルポイント独立」であったため、吉田大使に真実を語ることを止められた石射は後ろめたさを感じたわけだ。事実、同年9月にまとめられたリットン報告書は、日本側の主張の根幹的な部分を否定している。日本はこうして、国際的に孤立した。

 

日本が満州国建国を先導したことは事実だと思っています。しかし、重要なのは「なぜ日本は満州国を建国したかったのか」ということです。これを知るためには当時の世界情勢と日本の置かれた立場を理解していなければなりません。
国際的に孤立したことも事実であると思います。しかし、これも「なぜ」がありません。本質を書いていないのです。

詳細に書くと膨大な字数が必要なので、興味のある方は是非調べてみてください。簡単に書くと、当時アジアは西欧列強の植民地となっていました。その中で日本は唯一植民地になっていませんでした。西欧列強は日本も植民地にしたいと思っていました。でも当時の日本は強かった。ロシアは不凍港を確保するため南進していました。朝鮮半島は「国」といえるような状態ではありませんでした。支那は清朝末期で混沌としており、こちらも「国」の体を無くし、中国共産党と国民党による内乱状態であり、西欧列強も支那支配を目指していました。この様な状況を知った上で事実を見なければ、正しい理解は得られないと思います。

西洋列強に周囲を囲まれ、日本を植民地化するために、各国が共謀して日本を孤立させていたのです。当時の日本は「植民地解放政策」を取っていました。これは後に大東亜共栄圏構想に繋がっていきます。第一次世界大戦後、日本は世界で初めて「植民地解放」を国際会議で提案しています。結果は植民地支配で搾取を続けたい国々により却下されました。

先の※1の理由にもなりますが、満州建国は日本の防衛政策でした。
※2の違いですが、満州建国も今回のロシアの侵攻も「自衛」であるのに対し、中国共産党の台湾侵攻は「侵略」です。台湾は清朝に属したことはありませんし、中国共産党に属したこともありません。中共とはまったく「別の国」です。
ウクライナはロシアとは「別の国」ですが、ソ連時代は「同じ国」でした。どちらの国も双方に親戚が居たりします。そもそも大陸において、「国や国民と民族」についてはいろいろと説明が難しいところがあり。この話は長くなるので省きます。

今回ロシアがウクライナに侵攻した理由について、プーチン氏の主張は大枠理解できます。

参考:<ウラジーミル・プーチン大統領 ビデオメッセージ 2022年2月21日>

その1 その2 その3 その4 その5 その6

 

全てを鵜呑みにしなくとも、自衛のため、ウクライナにいるロシア系住民の保護ということは嘘ではない事実だと思います。
そもそも約束を破ったのはNATOであり、ウクライナ政府です。そして、ウクライナの内情はあまり伝えられませんが、決して良いとは言えず、政府についても同様で、民主主義国家であるか?と問われれば、そうですとは言い難いです。
旧ソ連の国々が次々にNATOに取り込まれ、ウクライナは地政学的にも最後の砦であり、ウクライナ国内のロシア系住民に対する弾圧など表に見える事実。
見えないところでは、自然エネルギー利権や食糧利権を狙うグローバリストとの対立。これは国体にも影響することなので重要なことです。
私はプーチン氏が考える国体に賛同も否定も出来ません。そもそも「国体」は他国が批判したり、影響力を持って強制するものではありません。各国が認め合い、尊重し協調することこそが真の国際化=グローバル化であると考えます。
新世界秩序の言う、一つの世界=ワンワールドとは、全体主義=帝国主義であり、彼らの提唱する多様性とは真逆のモノであることに留意しなくてはなりません。
 

 

思えば、わが国が満洲や中国北部、中部方面での戦争に深入りし、ついには破滅的な結果をもたらした大東亜戦争に突入していく原因や過程には、内地の政治不全や不景気、経済格差の拡大、資源の欠乏などの国内問題が背景として存在した。わが軍部や指導者たちは、抑え切れなくなった国内矛盾の解決を侵略に求めたのである。

 

ここでも同様に「なぜ」は語られることはなく、大東亜戦争に突入したという事実だけを捉え、さらにそれを「侵略」だと書いています。大東亜戦争は「侵略」ではなく、日本の自衛とアジアの植民地解放のための戦争であったと、戦後の欧米諸国も認めています。
本来であれば、なぜ大東亜戦争になってしまったのか?なぜ太平洋戦争と名前が変わってしまったのか。この部分で比較しなくては意味がありません。
 

 

対するロシアのプーチン大統領は、米国をリーダーとする北大西洋条約機構(NATO)との境界が緩衝地帯であるウクライナを超えて自国に迫ることを安全保障上容認できず、止むなく自存自衛に立ち上がったとされる。その行動は、力ずくによる旧ソビエト連邦帝国の版図の回復、ひいては現在の協調的な国際秩序の変更を意味する

 

そもそも、この世は弱肉強食なのです。理屈ではなく現実であると認識するしかありません。このブログでは何度も書いていますが、「性善説」が通じるのは世界の中で日本だけです。国際秩序は武力で保たれています。これは良いとか悪いとか、好きとか嫌いではなく、認識するしかありません。よって、ひいてはではなく、何も変わりません

 

 

 民主主義国家を含むどの国にも大きな矛盾はあるが、ロシアの場合はそれを反体制派人士の暗殺や言論統制など弾圧で抑えつけなければならないところに、政権の自信のなさと切迫感が感じられる。そして、今回の軍事行動は、国内矛盾の解決が弾圧のみでは不可能になったことが大きな原因と理解するのが、合理的ではないだろうか。

 

まったく賛同できません。世界は「性悪説」であり、「人間は煩悩の塊」であることは認識せざるを得ません。それでもより良い世界を求める心が、平和を維持していると思えます。しかし、環境や状況により「心」は千差万別であり、合理性なども一概には決められない。解釈も異なります。ここでも「本質」「核心」には触れていない。
 

 

ウクライナから拡大する可能性のあるロシアの戦争、台湾から拡大する可能性のある中国の戦争により、世界が第三次世界大戦に巻き込まれてゆく確率は格段に上昇していると思われる。

 皮肉なことに、戦争が経済不平等という国内矛盾の是正をもたらすことは、よく知られている。巻き込んだ国も、巻き込まれた国も、戦争でより平等な社会になる。第二次世界大戦が好例だ。そのため、国内矛盾の解決を侵略に求めるプーチンや習近平の悪の所業は後世の歴史家により、格差是正の契機として評価される可能性がなきにしもあらずだ。

 

これから第三次世界大戦になる可能性は有ると思っています。北京パラリンピック閉会後の中共の動きは警戒しなければなりません。戦争はビジネスです。長引かせ拡大したほうが儲かります。これは陰謀論ではなく、事実であることを理解するしかありません。
戦争の効果として、人口削減、経済破綻、インフラ破壊があります。これらは新世界秩序構築のために必要なことであることも事実です。

日本の近現代史、世界秩序については、今後もっと詳細に書いていきたいと思っています。まずは現状を正しく認識することから始めています。知り得た情報は全て共有したいと思います。
 

ウクライナとロシアの現状を知るために参考になる動画

 

 

 

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