コロナ禍は世界的にはそろそろ終わりそうな気配がありますが、日本はまん延防止とか、緊急事態宣言とか。3回目を接種しろ、マスクを着けろとまだまだ続いています。

接種に関しては既に2回接種者が80%に達してしまい、今更どうにもならないと思うのですが、せめてこれ以上は止めておいた方が良いと思われ、注意喚起を続けています。

マスクについても何度も有効性や、常用することのリスクについて考察していますが、再度そのあたりの事を書いてみます。
 

マスクの有効性について
東京大学医科学研究所の論文を見ながら考えてみました。

冒頭に発表のポイントとして、
「マスクにはSARS-CoV-2粒子の対面する人への暴露量を減らす効果と吸い込みを抑える効果があることがわかりました。N95マスク(注1)は密着して使用しないと防御効果が低減すること、また、マスクだけではウイルスの吸い込みを完全に防ぐことができないことも明らかになりました。」
と書かれています。
 

詳細なデータや図表は元記事を確認して欲しいのですが、私が感じたことでもっとも重要だと思うことは、マスクの有効性は「仕様」によるところは確実にあるが、「使用方法」がもっとも重要であり、使い方がダメならほぼ意味がないという事です。
そして、医療用のN95マスクを正しく使う場合以外はリスクの方が大きくなると思われます。

ただし、N95マスクを正しく使うことはかなり大変だと思います。理由は多々考えられますが、少し具体例を書いてみます。

まず、マスクは常に密着させておく必要があります。一度着けたマスクを外す場合、外側にはウイルスが付着していると考えられるので、外側に触れずに外し、外したマスクは再使用してはいけません。捨てる時もウイルスを拡散しないように、密閉しなければなりません。

もう、これだけ書いただけでも常用は不可能と思われます。さらには、内側の細菌の増殖も考慮しなくてはなりませんし、環境によっては数時間で交換ということも有りえます。
 

 

本当に感染を防ぐのなら、この記事でプーチン大統領が使用しているようなマスクが必要だと思います。

 

 

本当に危ないウイルスならこれが常識かと思います。

 

新型コロナは2類相当(実際はそれより上の1.5類相当扱い)となっています。であるならば、上記の写真のような感染対策が必要なハズだと思われます。

 

2類以上の感染症患者を診る医師や専門家なら常識かもしれませんが、一般人にはあまりにも非現実的です。N95マスクは目の細かさがウイルスと同等もしくは小さいので、有効とされますが、それ以外のマスクは目の大きさがウイルスより大きいので、効果は小さくなります。しかし、同じマスクを数日使い続けることは論外としても、外す度に捨てている人、隙間なく密着させている人、そこまで気にしている人はどれだけ居るのか疑問です。

厳密に使用しない限り、どんなに性能の高いマスクでも、ほぼ意味は無いと思います。
そもそも、マスクで感染症が防げるなら、冬期の風邪もインフルエンザも予防出来ているハズですし、ワクチンも必要ないと思われます。

実際にコロナ禍になるまでは、マスクは感染を予防しないことは常識だったと思います。それが何故かコロナ禍になってからは、マスクは有効だとなってきた。


現実的な使い方でマスクの有効性が示せるとすれば、コビット19に感染して症状が出ている人がマスクをすれば、くしゃみや咳による飛沫の拡散を抑えられます。これくらいしか思いつきません。
 

 

次にリスクについてです。
マスクを常用している場合、マスク内では何が起こっているのか。という事にも注意が必要です。

 

マスクをすると息苦しいため、口が開きがちになります。 それにより、口呼吸が引き起こされ口が乾燥する原因となっている可能性があります。
どうして口呼吸がいけないとおもいますか?空気中には、ホコリや細菌、ウイルス、花粉、有害な排気ガスなど体に有害な物が含まれています。 鼻呼吸ではその大部分が自然にろ過されますが、口呼吸では直接喉を通り肺に入っていきます。さらに、口や喉が乾燥しやすく、唾液の分泌が悪くなり、歯や歯茎にも大きな影響があります。

 

 

 

隠れ酸欠”が免疫力を低下させる!
 新型コロナウイルス感染症の流行は、現在いまだ終息していません。疲れやすい、目がかすむ、頭痛がする、朝起きるのがつらい、動悸がする…。最近、このような症状が見受けられたら、それらは体の「酸素不足」が原因かもしれません。

隠れ酸欠の原因とは
最近では多くの方がマスクをしていますが、マスクで鼻と口をおおっていると酸素の摂取量が減ってしまいます。新型コロナによる不安というストレスが体の酸素不足を引きおこし、マスクの着用が酸素不足をいっそう悪化させているのです。

 

 

コロナ禍の新しい生活様式としてすっかり定着したマスク。だが、長引くマスク生活は、子どもたちの脳の発達に影響を及ぼす可能性があるという。実際、保育、教育現場からは「子どものことばの発達が遅いようだ」「反応がおとなしくなった」などの声も上がっているのだ。マスクをし続ける日々が日常化すると、子どもたちの成長にどう影響するのか。京都大学大学院教育学研究科の明和政子教授に聞いた。

今年8月、ブラウン大学の研究チームが米東部ロードアイランド州で行った調査によると、新型コロナ拡大後に生まれた幼児は、それ以前に生まれた幼児よりも、知能指数(IQ)が顕著に低下しているという。

 

赤ちゃんが表情を学ぶこの時期に、たとえばネグレクトや身体的苦痛を受けるなど大人から適切に応答してもらえない環境で育つと、“笑顔”が“楽しい”感情と結びつかなくなる可能性もある。赤ちゃんにとっては、周りの人の表情をまねながら感情を相手と共有していく経験が何より重要なのだ。

 マスクで表情が見えないことは就学期の児童にも影響している。脳の“前頭前野”がいまだ未発達な段階にあるこの時期の子どもたちは、マスクをした相手の気持ちを察することに難しさを感じているようだ。

 

 

脳科学者の茂木健一郎氏は「知事会とか、大臣とか、大の大人がない知恵を振り絞って出した結論が、幼い子にもマスクか。ふざけるなという感想しかないですね」とコメント。

 

 

コロナ禍が長期化するなか、私は、ヒトの脳と心の発達を研究している者として不安を覚えずにはいられませんでした。これまでとはまったく異なる環境で日々成長していく子どもたちの脳には、今後さまざまな変化が起きてくる可能性は否定できないと思っていた矢先、今年8月に驚くべき調査結果が報告されました。ブラウン大学の研究チームが米東部ロードアイランド州でおこなった調査によると、パンデミック以前に生まれた3カ月~3歳の子どもたちの認知機能を100とすると、パンデミックの期間に生まれた子どもたちでは78程度に大きく低下しているというのです。

 

参考URL

幼児の認知発達に対するCOVID-19パンデミックの影響:子供の健康の縦断的観察研究における最初の発見

 

Impact  of  the COVID-19 Pandemic  on  Early  Child  Cognitive  Development:  Initial Findings  in  a Longitudinal  Observational  Study  of Child Health

 

 

子供への影響で認知機能低下については、はまだ確定的とは言えないと思いますが、マスクをすることで酸素供給量が減ることは間違いありませんし、雑菌の増殖などによる衛生面も考慮した方が良いと思います。乳幼児はじめ子供たちへの対応は親次第です。今一度考えて頂けたらと思います。

もっともマスクの常用は、子供だけではなく、全ての人の健康にも影響を与えます。「必要な人が、必要な場所で、必要な時だけ」マスクをすれば良いのではと思います。

必要な人とは誰なのか? 必要な場所とはどこなのか? 必要な時はいつなのか?
それぞれで考える必要があると思います。

ちなみに私が考える必要な人は、風邪(コビット19含む)で症状が出ている人。検査要請者は感染者ではないですし、症状がなければ患者でも無いと思います。

必要な場所とは、感染者と濃厚接触する可能性があると思われるところ。例えば病院。体力的に衰えている人や既往症のある人が多いと思われるところ。例えば老人ホームや介護施設などです。

必要な時とは、先に上げた必要な人が必要な場所に行った時です。
 

 

過去記事もご覧ください