日生劇場 「ラブ・ネバー・ダイ」 12:30開演 2019/2/11
キャスト
ファントム 石丸幹二 クリスティーヌ 平原綾香
ラウル 小野田龍之介 メグ 夢咲ねね
マダム・ジリー 鳳蘭 グスタフ 加藤憲史郎
音楽・脚本 アンドリューロイド=ウェバー
名作「オペラ座の怪人」から10年後の続編。
パリ・オペラ座からファントムが姿を消して10年。
NYのコニーアイランドにて彼は経営者として一財を成していた。
逃亡にも経営にも手を貸したマダムジリーとその娘メグが
ファントムを支え続けていた。
しかし彼の心にあるのはクリスティーヌの歌声。
そんなある日ラウルがギャンブルで多額の借金を作る。
その返済のためにクリスティーヌは謎の起業家の招聘に応じ
NYへコンサートの開催のために一家で渡米。
そして怪人と衝撃の再会を果たす。
一度だけでいい、私の作った曲を歌ってくれ!
歌うべきか、帰国すべきか、思い悩むクリスティーヌ。。。
みたいな感じ。
最初にピアノの前に座るファントムが出てきて
オーケストラが奏でる音楽は美しく、やっぱりロイド=ウェイバーの
音は綺麗ねぇとウットリし、石丸幹ちゃんの歌いあげる曲に
素敵ねぇと思って始まって。
サーカスのような出し物があるので舞台美術も華やかだし
ちょっとダークな空気感もあって好みな雰囲気だったんだけど。
ファントムとクリスティーヌが再会して話す(歌い合う)
内容を聞いていると
「え?ん?は?どういうこと~~~~???」
と圧倒的な混乱に陥って(ネタバレ回避)
そっからはすっかりツッコミ、ミュージカルになりました(笑)
今回は友人と行ったので幕間が待ち遠しいこと待ち遠しいこと。
彼女も感覚の近い人なんで
「え?なになに?どういうこと?」と2人で大盛り上がり(笑)
オペラ座の怪人の続編と考えると辻褄合ってないんですけどぉ。
私は途中からこれはパラレルワールドの話だと完全に
切り替えました(笑)
wikiで見ると「オペラ座の怪人」ファンからは不評であったと
あったけど。
だろうね(笑)
でも中途半端に綺麗にまとまってるよりも、
これくらいいっちゃってる方が楽しめたわ
ロイド=ウェイバー大御所だからなぁ。
しかもパンフを見ると一代貴族に叙勲ってあるし
「あれ?これ?・・」ってスタッフが思ってもなんも言えないよね
ストーリーがなんともメロドラマチック。
ファントムは神出鬼没感が無くて妙に人間的。
そしてラウルのダメっぷりときたら。
酒に溺れてみたり、しかも俺は芸術が理解できないとか。
ロイド=ウェイバーから滲み出るイケメンへの憎しみ(笑)
顔だけの男より、俺こそは芸術が分かるんだというマウント。
なんかもう面白くてたまらん
今回は石丸幹二で見たけど、市村正親の方がよりネタ感が
増してこの際面白かったかもしれん。大体芝居が想像つくし
幹ちゃん端正で良かったけどね。
音楽は半音を上がったり下がったりする感じなので演者さんは
難しいだろうと思われた。かなり技術のある人じゃないと
形にならないんじゃないかな?
そして随所にオペラ座の怪人の曲が少しだけ歌われて、
あ~そのまま歌ってぇともどかしい気持ちに
今回初めて小野田龍之介さんを見たけど、とても通りの良い
力のある歌声ですっかり気に入ってしまいました。
やっぱりミュージカルはイケメン~よりも歌声大事
それから子役の加藤憲史郎くん。とっても上手。
子役というよりもしっかりと一人の役者さんでした。
清史郎君の弟だよね?
お兄ちゃんをレ・ミゼラブルでガブローシュやってるの時に
見たけど完全にオーラがスターだった。
憲史郎くんも存在感あったなぁ。
まぁ全体的にネタ感漂うミュージカルなんだけど(笑)
平原綾香が歌う「愛は死なず」は素晴らしかった
客席からブラボー!って声が掛かってたけど聞き惚れた
彼女の歌唱はずっとソプラノ歌手感が強くて気になってたんだけど
この曲はその歌い方の方が合ってるので良かったのかな。
この部分だけが、ある意味シリアスだったかも
思ってたのと違う方向性だったけど
とっても楽しめた観劇だったのでした