先日行われたDORMERのライブで初お披露目となった
新曲の動画が公開されました。
新曲のタイトルは『Crown Shyness』(クラウン・シャイネス)です。
曲名の語源となるクラウンシャイネスとは、
高くそびえたつ密集した木々の枝葉が重ならず、空間を分け合い、
お互いに譲り合って成長していく現象のことです。
DORMER / Crown Shyness
3コードで構成され4分にも満たないこの曲は全編を通して淡々と
ゆったり進んでいきますが、二本のギターが絡み合うアルペジオと伸びやかなボーカルが曲に悲壮感を与えつつ、場面場面でリズミカルなベースリフとギターリフの絡みが、シンプルな曲構成にストーリー性をもたらしてます。
また、特徴のひとつとしてイントロのドラムのリズムからは
本編の曲風は想像できないかも知れません。
下から見上げた時に、まるで空が割れてヒビが入っているように見え、その隙間から光が射す幻想的で神秘的な光景がこの曲のイメージと重なる事がタイトルに選ばれたひとつの理由です。
そして、作曲者の坂東氏は普段は重なり合う枝葉同士が、お互いの距離感を大切にし、光を譲り合っている姿から連想し、この曲は人間同士の在るべき距離感を表現していると言います。
このクラウンシャイネス現象は、なぜ木々が間隔を空けて育つのか、正確な理由は解明されてなく、1920年代から科学者により議論されていましたが、いまだその理由は十分に解き明かされていないとのことです。
次回は先日のライブでラストを飾った曲、
プラナリアの動画を紹介していこうと思います。