新宿雑踏、詩集売りの女
夜、新宿で打合せを兼ねて飲む。最後にションベン横丁に寄り、
切り上げて西口の雑踏を歩いていると、いた。
暗がりの中、激しくうごめく人ごみにひとり立ち、詩集を売る、あの女性。
手書きの文字。簡素な製本。手製そのものの詩集だ。
利益率も実売部数も返本率もセールス・プロモーションも関係ない。
表現し、伝えたい。その痛々しいまでの純粋さ。
買わずにいられない。
読まずにいられない。
バイクカバーでセミ脱皮
DVDの撮影に使ったのは計6台。
ハンドシフトだったり、シフトレバーとブレーキペダルが
左右逆だったりと、どれも乗りやすくはない。
でも、見た目重視ながらもきちんと走るということ、
しかも乗り手が慣れさえすれば、
すごく速く走らせられるという事実にちょっと感動。
6台のうち、自分が撮影用に乗車したのは
「テイスト」製のディガー。おもしろかったです。
さて、深夜に帰宅すると、愛車のバイクカバーに
なにやら白いものが……。
思わず見とれてしまった。
はかなく白い、翅(ハネ)の色。なんとも美しい。
長いこと地中で過ごしていたのだ、この夏を
精いっぱい謳歌しろよ、セミ。
なんて応援しつつもライトを当てて撮影してしまった。
眩しくてつらかったんじゃないだろうか、セミ。
以後、こういうことはやめな、オレ。