【色彩公演-白- 『朝を待つ』】
そして、今作。
四つ目の色彩公演を迎えました。
今回は、過去を集めます。
生まれて、姿を消していく色彩たちを、芝居、役者、という面で、振り返っていきます。
舞台はとある公園です。
生まれ変わりを繰り返す、公園です。
お芝居はいつだって、生まれ変わりでした。
僕がここで、un-callを率いて来た中で、様々な役が、生まれ、終わり、また生まれました。
ミツキ、ギン、狩人
アオイ、ハク、カイ、モノ、クラム
さゆ、ますたー、えほん、人形
皆、僕と共に公園で過ごした、大切な存在です。
僕はもう、同じ公園で彼らと会うことはできません。
再演をしない限り。
それぞれの役割を持って、この公園に集まる者たち。
役割を失ったら?
この公園は、いつからある?
僕が作るun-callは、もう、おしまいなのです。
おしまい、から、いったい何が生まれるのか。
何も生まれないかもしれません。
みんな、いつものように、消えていくだけかもしれません。
朝、が、来るとき。
公園が生まれ変わるとき。
この公演が、終わるとき。
さようなら、は。
はじめまして、に繋がるでしょうか。
絵本を解体したとき
彼らの本音は、どこにあるのでしょう。
そして、ミントだけが、
生まれ変わる公園に、棲みついています。
ずっと、ずっと。
いつも楽しそうにしていた彼女は、
絵本を解体したとき、
どんなことを語るのでしょうか。
自分の団体ではありながら
主宰は、un-callが、本当に好きです。
やわらかい空間で、たくさん一緒に遊んでくれた彼ら。
彼らが生きていたことを
なかったことにしたくないから。
忘れない。
無くさない。
『朝を待つ』
出演
村田陽亮
石川未来
澤田千尋
重城むつき
小川美都
平川奈渚子