右門のロンドン備忘録。公開するようなものではないのですが・・・
Google 世界地図にロンドンで暮らしたフラットの写真掲載 / 1 Kennigthon Rd、Lambeth
下記Googlet地図のストリートビューへ。 ここで周囲をご覧下さい、窓に寄席文字が・・・。
・3/1(日)、日本に無事帰国しました。
・文化庁文化交流使としての英国、欧州での活動は完了しました。
多くの皆様のご支援のお陰で充実した活動を展開することが出来ました。
新たなご縁もいただき今後の英国での継続的な活動の計画、企画も検討したいと思います。
改めて皆様に御礼を申し上げます。ありがとうございます。
※『右門のロンドン備忘録』は、活動記録等の記載が完了するまで追加、更新をします。
●展示、公演の足跡
展 示
2008年
・12/9 英国・ロンドン 『寄席文字と和の意匠』 / 在英国日本国大使館
~1/30
2009年
・1/19 ドイツ・フランクフルト 『寄席文字と和の意匠』 / NHホテル
~4/7
公 演
2009年
・1/19 ドイツ・フランクフルト 『寄席文字と寄席の世界(太神楽曲芸、寄席囃子)』 公演 / NHホテル
・1/20 ドイツ・フランクフルト 寄席文字ワークショップ、CD寄贈 / 日本語普及センター
・1/21 ケンブリッジ大学 『寄席文字と寄席の世界』 公演、CD寄贈
・1/23 ロンドン大学SOAS 『寄席文字と寄席の世界』 公演、CD寄贈
・1/26 在英国日本国大使館 『寄席文字と寄席の世界』 公演 /寄席文字展特別企画
※滞在中の食事(写真)記録 『右門のロンドン食事情』
※橘右門HP www.sam.hi-ho.ne.jp/umon/
帰国の途に
ANA202 B777-300/ヒースロー空港
2月28日(土)
いよいよロンドンを離れる日となった。
前夜、親しくしていただいた方々が〝送る会〟を開いてくれた。
深夜まで楽しい時を過させていただいた。
ロンドン滞在、最後の最後までお世話になった・・・。本当に有難い。
感謝、感謝である。皆さんありがとう。
ヒースロー空港、夜7時発のANA202便での帰国。
空港へ向かうTaxiの中、急に寂しさが募ってきた。
夜を徹してパッキングをし、そのまま空港へと向かった、一年間を振り返る間もなく機内へ。
離陸後、残念ながら雲に遮られロンドンの夜景を見ることは出来なかった。
映画『おくりびと』を見ながらワインと夕食を楽しみ、もう一本映画をと思っていたのだが、気が付いたら夜が明け
ていた。
3~4時間、爆睡していたようだ。(フルフラットシートはさすがに快適であった・・・)
一年前、ロンドンに向かう機内では、同じ景色を不安と緊張の思いで見ていたな~と感慨に耽る。
巡航高度、速度から徐々に降下し、ハバロフスク上空から進路を右に傾け日本海へと抜けた。
3月1日(日)、定刻15時55分に小雨降る成田空港へ到着した。
英国滞在日数は332日であった。
多くの日英の関係者、友人、知人はじめ、ハンガリー、ドイツ、フランスでも多くの皆様のご支援、ご尽力をいただきました。皆様のお陰で文化庁文化交流使としての活動を無事務めることが出来ました。
心より御礼申し上げます。
※本ブログは英国滞在中の活動記事等の記載が完了するまで更新を継続します。 (2009/3/10)
ハンガリー・ブダペストへ・・・
2月17日(火)
ハンガリー・ブダペストへ御礼に伺った。
リバプールに続き帰国前の御礼の旅、第2弾である。
ブタペスト市内は数日前に降った雪が残っていた。
今日も夕方から雪だった。
国際交流基金ブダペスト事務所長ご夫妻と、日本大使書記官ご夫妻と夕食を共にした。
ブダペストの街が懐かしかった。
リバプールへ・・・
2月15日(日)
朝、ユーストン駅から列車でリバプールへ出掛けた。
11月29日(土)のマンチェスターでの活動を企画していただいた、北西部英国日英協会会長のAさんを訪ねた。
帰国前にどうしてもお礼を直接申し上げたかったので・・・。
なかなか日程が確定出来ず、前日夜に連絡させていただいたにも関わらず快く時間を割いていただいた。
お目にかかってお礼だけ申し上げて失礼するつもりが、リバプール駅まで迎えにきていただきご自宅へとお招き
いただいた。
ちょうど日本から帰国中の息子さんと3人でブランチをいただきながら歓談した。
とても嬉しい時間だった。
Aさんと息子さんの素敵な親子の姿を拝見しているとこちらまであたたかく、幸せな気持ちになってきた。
夕方の列車でロンドンへ戻った。
往復共バージンエクスプレスの高速列車の旅だった。
ボイラー復旧
2月12日(木)
ボイラーが復旧した!
1月5日にボイラーからの漏水が確認されてからボイラーの使用を停止していた。
つまり給湯が停止ということは、お風呂、シャワーが使えない状態だったのである。
ブリティシュガスのエンジニアが何度来ただろう。
経過は別途としよう。
とりあえず、夜はたっぷりのお湯を張ったバスタブに浸かった。
気持ちよかった!
温泉入浴剤も入れた。今宵は、嬉野の湯・・・。
ボイラー停止の期間、行水で凌いでいた。
キッチンのレンジでお鍋を総動員してお湯を沸かし、バスルームへ。
時にはバスタブに体が浸かる最少限のお湯を貯めて体を温めた。
お湯が貯まるまで2時間かかった。
こんなことはもうする必要はない。
一か月ぶりの給湯復旧だった。
風呂上りのワインが美味しかった。
MID HANTS RAILWAY ( WATERCRESS LINE )
2月8日(日)
MID HANTS RAILWAY ( WATERCRESS LINE ) を訪ねた。
SLを運行している保存鉄道である。
昨日に引き続きSL撮影を楽しんだ。
Waterloo駅からNational Railの直通列車で1時間30分程、終着Alton駅から保存鉄道へと乗り換える。
久し振りの保存鉄道でのSL撮影、心が弾む。
終点のAlresfordまでは、40分程で到着する距離、先ずはディーゼルカーで終点まで行ってみることにした。
周辺の撮影場所を探すロケハンも兼ねて。
単線のローカル線である。途中駅でAltonへ戻るSL列車と交換した。
ディーゼルカー(1両のレールバスといった感じ)では、運転室に隣接する荷物室に入れてもらい運転室からの
前方の眺めを堪能した。
いつもながら、列車に乗ると席にはほとんど座っていない。カメラを提げてデッキ、前方と動き回る。
Alresford到着、駅舎内にあるレストランでひと休みした後、街を歩きながら撮影場所を探す。
駅近くの線路を跨ぐオーバーパスの上に行ってみた。
両側が残雪の斜面、緩やかな上り坂のカーブ、しかも腕木信号が見える・・・。
「まるで日本の景色だ!」、函館本線に同じようなポイントがあったように思う。
C62が走って来そうな錯覚さえ覚えた。
列車到着まで15分となっていたので、ここでカメラをセットした。
来た!『クラス A4 60019 BITTERN 』 である。大きな動輪が3つ、まさにC62だ。
Alresford駅には転車台が無いので折り返しAlton行きの列車は、SLの逆行運転となる。
レストランカーでの食事を楽しむこともできる。
片道40分程の列車の旅なので、レストレンカーの乗客は終点でも降車しない。
食事を楽しみながら再び出発を待つ。
久し振りにSL撮影、乗車走行を楽しんだ。
鉄道発祥の英国には保存鉄道が100か所近くある。
今回は残念ながらこれが最後の保存鉄道訪問となるだろう。
鉄道趣味が蘇ってきそう、鉄道模型も欲しくなってきた・・・。
世界最新の蒸気機関車、ロンドン到着
2月7日(土)
新型の蒸気機関車がロンドンに初お目見えした。
英国で新しい蒸気機関車( 以下、SL )が完成したのだ!
『 A1 パシフィック クラス4-6-2 NO.60163 トルネード 』
1990年に立ち上がったプロジェクト(A1 Steam Locomotive Trust)が、18年の歳月と300万ポンドの経費を
掛け、今年8月に First Steam に成功し、新しいSLが誕生した。
その後、ヨークで1940年後半当時の塗装が施され、美しい車体となったトルネードは North Road に配置とな
り、旅客を乗せメインラインでの走行を開始した。( York-Newcastle 間が初旅客走行 )
今朝7時13分にダーリントンを出発したトルネード、ロンドン・キングスクロスへ13時47分の到着予定であった。
ロンドンヘの初登場を撮影する為、 地下鉄でFinsbury Park 駅へ 。
ホームでの通過を撮ろうと地下鉄からNational Rail のホームへと向かった。
既に多くのSLファン、一般の方などが待っていた。
朝から、BBCニュースでも新しいSLがロンドンに到着すると、繰り返し放送していたので近隣の方も多かったの
だろうと思われる。
通過時間は30分程遅れた。
撮影後、キングスクロス駅行きの列車に飛び乗った。
Finsbury Park 駅通過と、キングスクロス駅到着後のトルネードの姿をカメラに収めた。
日本からの心遣いに感激
『寄席文字と寄席の世界』大使館公演に日本からお花が届いた!
このカードが添えられて。
寄席文字町屋教室(もじもじ会)の皆さんからだった!
こんなことするなよ~、感激で目がうるんだ。
やられたよ・・・。
ありがとう!
開場前の準備中、一等書記官のAさんから「右門さんへ、ファンの方からお花がとどきました」と
手渡された。
ファンの方? カードを開いてみても理解できなかった。
誰だろう・・・。
まさか日本からとは思ってもいなかったので無理もないだろう。
レセプション会場にお花を置き、今一度カードを読み返した。
えっ、町屋教室の皆さんからだ!その瞬間目がうるんでくるのが解った。
嬉しい、本当に嬉しい。
町屋教室の皆さんの気持ち、心遣いが伝わってきた、皆さんの顔が浮かんだ。
皆さんありがとうございます。
自分が担当する教室ではないのに・・・、それがまた感激、心に沁みる。
こんな素敵な皆さん、教室をまとめられている兄さんに感謝します。
ありがとうございます。
この日の公演、皆さんからの気持ちを受けて臨んだのだからこちらの思いにも現れたのだろう。
公演後、お世話になっているロンドン大学の先生から「右門さん、とても自信に充ち溢れていましたよ」
と評された。
こんな背景があったとはご存じなかっただろう。
最近、特に渡英してからかな?なんだか涙腺が緩くなった気がする。
この文面を打ちながらも思い出して・・・。
公演の記録を書いている最中だけど、我慢できなくなって先にUPします。
大使館でおせち料理
1月6日(火)、昼から日本大使館で『新年名刺交換会』が行われた。
名刺交換会には多くの法人企業の方々がお越しになるとのことで、受付が設えらえる展示会場に新年に
相応しい寄席文字を筆耕、掲示して皆様をお迎えしましょうと大使館からご提案いただいていた。
『迎春』と筆耕した一文字づつを、特別許可をいただきシャンデリアに吊り下げた。
ボールルームでの名刺交換会は数百人の方々で賑わっていた。
シャンパングラスを手に開会を待った。
乾杯、海老原大使の新年ご挨拶の後、歓談となった。
テーブルには、蒲鉾、黒豆、昆布巻き、栗きんとんなどのおせち料理が並べられていた。
シャンパンにおせち料理も乙なもんであった。
展示会場に、今年の干支・鉄の文字『丑』を追加し、展示も新年を迎えた。