6/3~6/16 今日のひと言……天平の 眠りから醒む…薬師寺様の花はちす 一年ぶりの出逢い | 左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

この流転する娑婆世界に、重荷を背負いながらも、
懸命に道を尋ねる心魂に、微細ではあっても、
生きる命をつなぐ蓮の絲……。

然(さ)ればこそ、
生きているよろこびも、心を塞ぐ哀しみも……
ともどもに、心にとどめて、
この娑婆世の道を歩いております……。

2024(令和6)616-466号
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枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00466 2024616()配信 




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6月14日 薬師寺様にて



★……観蓮知自浄 見菓覚心徳
 
 

蓮を観(かん)じて 自浄(じじょう)を知り 

菓(このみ)を見て 心徳(しんとく)を覚(さと)る

                 『般若心経秘鍵』



泥水に染まぬ蓮華を観じて
自らにそなわる清浄を知り、
蓮の実を見て
心に仏陀の徳がそなわっていることを知る。

 






・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4












☆彡・最新の今日のひと言




★…2024616日 今日のひと言

─野の小さき 生と雖(いえど)も……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024614日 今日のひと言

─天平の 眠りから醒む……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…202469日 今日のひと言

─儚さは 夢幻泡影(むげんほうよう)……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…202463日 今日のひと言

─毬花は いのち一夜に 菩薩のごとく……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌







☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言






★…2019617日 今日のひと言

─渉るに難儀する、
難渡( なんど )の人の世の海ですが……
◆命の道標




★…2019618日 今日のひと言

─ いま立つこの道より他、
わがいのちを生かす道なし……。
◆命の道標




★…2019619日 今日のひと言

─身の丈にあわないことをしても……
◆命の道標




★…2019620日 今日のひと言

─変化を恐れて、
その場所に立ちすくんでしまえば……
◆命の道標




★…2019621日 今日のひと言

─自由無碍な、初めのこころ……
◆命の道標




★…2019622日 今日のひと言

─身につく苦労と、
身につかない苦労……
◆命の道標




★…2019623日 今日のひと言

─この道は、
修羅が、菩薩の道を歩く道……
◆命の道標






☆彡・こころの磨き砂





★…2015319日 今日のひと言

未だ、花の咲く前の芽を摘むような、
人の世であってはならないのです。
確かに、苦界とも言えるこの世ですが、
誰もが生きる希望を持てる、
世の中であってほしいと憶うものです。          
命を愛おしむ……





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


「 哲学の道 」……とも憶う散歩道にて




616日  野の小さき 生と雖(いえど)も……


野の小さき

生と雖(いえど)も

寂黙と

いのちの響き

綺羅星のごと


2024616日 詠



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆











6月14日 薬師寺様にて










614日  天平の 眠りから醒む……


天平の

眠りから醒む

東塔に

たまゆら現(うつつ)

古の夢見


2024614日 詠

























                  
                              合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


69日  儚さは 夢幻泡影(むげんほうよう)……


儚さは

夢幻泡影(むげんほうよう)

難きこと

雲水のごと

執着せずや


202469日 詠



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




「 哲学の道 」……とも憶う散歩道にて










63日  毬花は いのち一夜に 菩薩のごとく……




淡藍の

咲き立ち匂ふ

毬花は

いのち一夜に

菩薩のごとく


202463日 詠










































薬師寺様にて

















































    
                
昨年来、四大不調の為に、
遠出も躊躇しておりました。


初夏の古都奈良の、

心象に響く風景を憶いながら、


ほぼ一年ぶりに、


侍者の尼を連れて、


参内させていただきました。 合掌



                       



・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・ 

617日   


渉るに難儀する、
難渡( なんど )の人の世の海ですが……



人生の迷いの海にも譬えられる、

渉ることの難しい、

この難渡の人の世の海です。 


波しぶきに、

生きる力さえも、

消え入りそうになりますが、


現実の暮らしに苦しみ、

日々、困難な状況に翻弄されようとも、

決して、絶望はつかまず。


自ら道を閉ざしてはいけません。


            合掌




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
 
618日  
 いま立つこの道より他、
 わがいのちを生かす道なし……。



自分探し……

道を切り開く……等など、


自分に向き合うほど、


かえって、

自分を追い込んでしまって、


迷い惑う中で、

道を一本違えて、

迷路に入り込んでの八方塞がり。


出口が見えなくなってしまうのです。


しかしながら、

来し方を振り返れば、


既に、道を切り開いてきた、

踏み跡が残っているのですから、


今の自分を否定して、

負の連鎖に陥ることもないわけです。


自分を責めてはいけません。


いま立つこの道より他、

わがいのちを生かす道なし……とも申せます。


                合掌



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

619日   身の丈にあわないことをしても……



他人さまを押しのけて、

何かを得たとしても、


見えない心の裡なる働きが、

さまざまな姿形で以て、

その答えを見せてくれます。


身の丈にあわないことをしても、

この人生の難局が好転するとは限りません。


自分の足元を見て、

進む方向を見定め、

等身大の姿を見失わないことです。


            合掌




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

620日   
変化を恐れて、
その場所に立ちすくんでしまえば……



前に進めないのに、

時間だけが過ぎてしまって、


自分だけが、

この場所に、

取り残されてしまっているような辛い時……。



この世の中には、

自力ではどうにもならないことが、

数多あるものです。


変化を恐れて、

その場所に立ちすくんでしまえば、

それより先へは進めないのです。


           合掌





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

621日   自由無碍な、初めのこころ……



この四苦八苦の娑婆世の中で、

何かを掌に得られたにしても、


既にあるものを数えずに、

まだ、何かが足りないと、


不足ばかりを指折り数え、


今生きている、

その先の不安ばかりに、

心がとらわれてしまい、


自由無碍な本来のこころを、

見失っているのかもしれません。


          合掌




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

622日   
身につく苦労と、 身につかない苦労……



この世の中には、

あえて、

しなくてもよい苦労もあるでしょうけれども、


人には、

身につく苦労と、

身につかない苦労があることを、

この身に深く留めおいた人では、


背負う荷の重さ次第で、

これから先の生き方が違ってくるようです。


                合掌



 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

623日     
この道は、
修羅が、菩薩の道を歩く道……



悲喜苦楽の、

この変転きわまりない娑婆世にあって、

人の考え方も変遷してまいります。


人は、その時々に、

身に付いた幾ばくかの処世術、


生きてゆく方法や、

巧みな世渡りの智慧でもって、


世間と折り合いをつけて、

苦の道を迂回していくのです……。


しかしながら、

この身はやがて滅びがあり、

永劫の別離が待っているということ……。


処世の智慧でもってしても、

誰しもが、

如何ともし難い難局面にぶつかるのです。


この娑婆世の道は、


修羅が、

菩薩の道を歩く道とも申せます。


           合掌





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「 こころの磨き砂 」









未だ、花の咲く前の芽を摘むような、
 人の世であってはならないのです。 
確かに、苦界とも言えるこの世ですが、 
誰もが生きる希望を持てる、 
世の中であってほしいと憶うものです。          








 

 

世の中の差に、

 

行き場がないと、未来に絶望して、

 

今を悔むより、


 

代わってもらえないこの人生……

 

命の歩み……。

 

 

このように、人生の道をお歩きなさい……と、

 

教えることは出来ても、


 

そのままに歩くか、

 

レールを逸れて、まわり道を歩くのは本人の自由。




 

しかしながら、

 

秋の音立ち、実が熟れて、

 

やがて、大地に零れ落ち、

 

やがて、そこから芽が生ずるように、

 

 

人も、いつの日にか、

 

巡り来る季節の中に、いのち輝くのです。

 

 

未だ、花の咲く前の芽を摘むような、

 

人の世であってはならないのです。



 

確かに、

 

苦界とも言えるこの世ですが、


 

誰もが生きる希望を持てる、

 

世の中であってほしいと憶うものです。





 



              合掌

 

 

 

( 2015年3月19日 )

 

命を愛おしむ……



 















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  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。
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