4/2今日のひと言―憶い出の歌……「記念樹」 | 左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

この流転する娑婆世界に、重荷を背負いながらも、
懸命に道を尋ねる心魂に、微細ではあっても、
生きる命をつなぐ蓮の絲……。

然(さ)ればこそ、
生きているよろこびも、心を塞ぐ哀しみも……
ともどもに、心にとどめて、
この娑婆世の道を歩いております……。

4月2日(水)

 

 

2014年4月1日 大津 膳所城跡公園にて



 



 




 

この季節になりますと、

口ずさむ歌があります……。

 

心をうつドラマを作り続けられた、

木下恵介氏制作のもので、

連続テレビ「記念樹」の主題歌でございます。

 

日本がまだまだ、貧しさの中で、

道を模索していた頃、

 

登場人物に共感しながら、

我がことのように、一喜一憂したものです。

 

ここに掲載するのも、考えましたけれども、

東日本大震災の時、

私の友人は、この歌に励まされたと言います。

お許しください……。



 

「記念樹」


 

      木下忠司 作詩・作曲

 

 

さくらの苗が 大きく育つ頃
僕らはみんな 大人になるんだ
あいつとこいつ あなたと私
真赤な頬っぺは しているが

 

日照りのときも 冷たい雪の日も
負けたら駄目だぜ 僕らの夢は
いつでもお前と 仲良し子良し
空までぐんぐん のびてゆく

 

嬉しきゃ泣いて 悲しきゃ笑うんだ
仲間がみんな 見てるじゃないか
それでも淋しきゃ 大きな声で
呼んでみるんだ 「母さん」と

 

冷たい風は 僕らをためすのさ
白い粉雪は 花びらなのさ
泣いたら駄目だぜ そこまで春が
来てるじゃないか 手を伸べて


 

 

 

琵琶湖畔のビオトープ  

 

2014年4月1日 大津 膳所城跡公園にて



 

 



 

 




 

昨日は、琵琶湖畔にある、

膳所城跡公園に、出かけてまいりました。

 

京都ほどの、賑やかさはありませんが、

静かで、落ち着いていて、

何よりも、葦(ヨシ)が群生する城跡の一角に、

心やすまる、ビオトープを眼にすることができます。

 

琵琶湖の鯉や、鮒、鮎、モロコ、ジャコ、亀、アオサギや、

シロサギ、カイツブリ、鴨等など、多くの動物、植物が生息しており、

葦(ヨシ)の茎は、多くの生物のよりどころとなっております。

 

パスカルの、「人間は考える葦である」が有名ですが、

寓話「オークと葦」も、考えさせられます。



 

―堅い樫の木は、

 

弱くて細い葦を、いつもバカにしていました。
 

強風が吹き荒れたある日

樫は強風の前に、根こそぎ倒れてしまいました。
 

葦は、根っこから折れないように、

 

根本で倒れて根を守りました。
 

風が止むと、

 

葦は何事もなかったように、

 

元の通り立ち上がりました―
 

強風に倒れてしまった、傲慢なオークに対して、

 

前もって、倒れないよう、

 

自ら折れて、風雨を凌いだ、

 

細く、しなやかな葦の姿が描かれております。

 

 

 

よいお出逢いがありますように。

         

         左藤無憂樹 拜

 


 


 

※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
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