左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…いのちの記憶

この流転する娑婆世界に、重荷を背負いながらも、
懸命に道を尋ねる心魂に、微細ではあっても、
生きる命をつなぐ蓮の絲……。

然(さ)ればこそ、
生きているよろこびも、心を塞ぐ哀しみも……
ともどもに、心にとどめて、
この娑婆世の道を歩いております……。

2024(令和6)77-467号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00467 202477()配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
















★……祇園精舎の 鐘の声……



祇園精舎の 鐘の声、

諸行無常の響きあり。


沙羅双樹の花の色、

盛者必衰の理をあらはす。


奢れる人も久しからず、

ただ春の夜の夢のごとし。


猛き者も遂にはほろびぬ、

偏へに風の前の塵に同じ。










『 平家物語 』 - 巻第一・祇園精舎より 






















































 

・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4

 

 

 

 

 

 

いつも御目に留めて頂きましてありがとうございます。

この広い日本の空の下、

どこのどなたとも存じ上げない、

常にはお出逢いできない方々との触れ合いは、

 拙尼にとりまして宝ものでございます。

 

 

憶いでの小筥から……等、日々の些事の中で、

写真と仏教短歌、時に長歌を載せていただいております。

お花、風景写真の撮り方など、皆さまが師匠でございます。

 

 

『 平家物語 』 - 巻第一

・祇園精舎 ……祇園精舎の鐘の声……から、

季節的にも、今回は、沙羅の花を詠わせていただきました。

 

お釈迦様の涅槃樹である沙羅の花は、

本来は異なるものですが、

 

梅雨の間に、

音もなく、閑に散り敷くナツツバキ……。

 

日本の沙羅の花は、

倭の民の心情に、深く響くものがございます。

 

仏典のことー等々は、どうぞ、今の言葉で言うところの、

スルーなさってくださいますよう。 感謝 🙏     

 

 

 

 









☆彡・最新の今日のひと言   ・沙羅の花 七首を詠ふ





★…202477日 今日のひと言

─沙羅の花 七夕宵に 閑と散り……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…202474日 今日のひと言

─……沙羅の花 琵琶音の刹那 儚さを説き
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…202471日 今日のひと言

─……倭の沙羅に クシナガラ偲び
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2024630日 今日のひと言

母の忌に詠ふ
─沙羅の花 六道生死 般涅槃…… 
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024623日 今日のひと言

─世間(よのなか)の 迷いを背負ふ 南無観世……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024620日 今日のひと言

─天竺も 平家の沙羅も 寂しみて……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024617日 今日のひと言

─……幽寂虚し 琵琶絃(げん)弾けり
◆いのちを詠ふ……佛教短歌





☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言

6/24日~7/7日 今日のひと言―苦も楽も 水を離れば すべて糧……

★…2019624日 今日のひと言
臥してまどろむ 折れ蓮の……
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……


★…2019625日 今日のひと言
はちす葉に 慈雨をあつめて……
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……


★…2019626日 今日のひと言
ラクシュミーも 手にもつ蓮や……
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……


★…2019627日 今日のひと言
はちすの池に 余り風吹く……
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……


★…2019628日 今日のひと言
はちすの露は 楽土の慈悲か……
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……


★…2019629日 今日のひと言

いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……
玻璃の露 こころの涕……
 

★…2019630日 今日のひと言
母逝き日 濁りに染まぬ……
母の命日に詠める
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……

★…201971日 今日のひと言
小夜嵐 ひとひら散りし 浮き舟の……
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……


★…201972日 今日のひと言
仏も座する うつくしき花
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……


★…201973日 今日のひと言
小さき玻璃粒 光りてまろぶ
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……


★…201974日 今日のひと言
仏の教え 無音に聴こゆ……
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……


★…201975日 今日のひと言
ひさかたの 絲雨ふりぬ……
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……


★…201976日 今日のひと言
花はこころと 世阿弥云う……
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……


★…201977日 今日のひと言
天の川 今宵小舟を……
◆いのちを詠む…佛教短歌 蓮を詠ふ……



☆彡・こころの磨き砂


★…2015531日 今日のひと言
─ 心を染めし 野の花のごとく生きる……)
人生の旅の途中……



☆‥…─━━‥………☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆









77日  沙羅の花 七夕宵に 閑と散り……


沙羅の花

七夕宵に 

閑と散り

小夜闇更けて

諸行無常説く


202477日 詠




☆‥…─━━‥………☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆











74日  ……沙羅の花 琵琶音の刹那 儚さを説き


寂と散り

なおも麗し

沙羅の花

琵琶音の刹那

儚さを説き


202474日 詠



☆‥…─━━‥………☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆





 
画像をお借りいたしました。合掌


















庵の沙羅の花









71日   ……倭の沙羅に クシナガラ偲び


涅槃逢ふ

哀しみ極む

沙羅双樹

倭の沙羅に 

クシナガラ偲び


202471日 詠



☆‥…─━━‥………☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
















630日   沙羅の花 六道生死 般涅槃…… 


沙羅の花

六道生死

般涅槃

あるがまま生ひ

黙然と散りぬ


2024630日  母の忌に詠ふ 



☆‥…─━━‥………☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆














623日  世間(よのなか)の 迷いを背負ふ 南無観世……
 

世間(よのなか)の

迷いを背負ふ

南無観世

無彩の微風

沙羅の花散りて


2024623日 詠


☆‥…─━━‥………☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆







620日   天竺も 平家の沙羅も 寂しみて……


天竺も

平家の沙羅も

寂しみて

魂の哀しみ

国民(たみ)変わらじ


2024620日 詠



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆











617日   ……幽寂虚し 琵琶絃(げん)弾けり


生ふままに

儚く散りて

無常説く

幽寂虚し

琵琶絃(げん)弾けり


2024617日 詠



・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥
624日   臥してまどろむ 折れ蓮の……


葉の上に

 

臥してまどろむ

 

折れ蓮の

 

天竺花は

 

なおもうるわし


 

2019624日 詠




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

625日   はちす葉に 慈雨をあつめて……

 


はちす葉に

 

慈雨をあつめて

 

露の珠

 

無音の世界

 

しばし聴きいり

 


2019625日 詠


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

626日  ラクシュミーも 手にもつ蓮や…… 


 

水芙蓉

 

風にゆらめき

 

薫りたつ

 

ラクシュミーも

 

手にもつ蓮や

 


2019626日 詠


 

 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
 

627日   はちすの池に 余り風吹く……

 


人の世に

 

天上から

 

ほとけ降り

 

はちすの池に

 

余り風吹く

 


2019627日 詠


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

628日  はちすの露は 楽土の慈悲か……


 

しばしの間

 

風の吹くまま

 

雲流れ

 

はちすの露は

 

楽土の慈悲か


 

2019628日 詠


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

629日  玻璃の露 こころの涕……     

 


小夜嵐

 

あけて蓮の

 

玻璃の露

 

こころの涕

 

雲母に光り

 


2019629日 詠


 

 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

630日  母逝き日 濁りに染まぬ…… 

 


母逝き日

 

濁りに染まぬ

 

花はちす

 

うつし世風に

 

ひとひら散りぬ

 


母の命日に詠める 合掌

 


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

71日  小夜嵐 ひとひら散りし 浮き舟の……


 

小夜嵐

 

ひとひら散りし

 

浮き舟の

 

咲き染む蓮の

 

夢をのせゆく

 


201971日 詠



 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

72日  仏も座する うつくしき花


 

紀元前

 

涅槃の地にて

 

咲き継ぎし

 

仏も座する

 

うつくしき花

 


201972日 詠

 


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

73日  小さき玻璃粒 光りてまろぶ

 


蓮池に

 

ゆるぎて浮かぶ

 

はちす葉に

 

小さき玻璃粒

 

光りてまろぶ

 


201973日 詠

 


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

74日  仏の教え 無音に聴こゆ……


 

瑞風に

 

秘する花々

 

馨りたち

 

仏の教え
 

無音に聴こゆ

 


201974日 詠


 

 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

75日  ひさかたの 絲雨ふりぬ……

 


ひさかたの

 

絲雨ふりぬ

 

蓮池に

 

浮き葉立ち葉の

 

いともにぎやか

 


201975日 詠


 

 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
 

76日  花はこころと 世阿弥云う……


 

種はわざ

 

花はこころと

 

世阿弥云う

 

去り来る花の

 

まこと忘れず

 


201976日 詠



 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

77日  天の川 今宵小舟を……

 


天の川

 

今宵小舟を

 

漕ぎだして

 

池の花々

 

小夜の夢見し

 


2019年 七夕の星夜に詠む


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■ 「 こころの磨き砂 」



黎明の

より鎮まれる

野の花に

心を染めし

残り花摘み


2015531日  早暁 詠




雑草の叢の中、


風に吹かれるままに、

咲いている野の花々……



雨に打たれ、

風に吹かれようと、

ままに咲いている。


人も、こうでありたいと憶うものです。


生まれて来た、

この時代を憎まず。



人を憎まず……



    合掌


(2015531日   心を染めし 野の花のごとく生きる……)
人生の旅の途中……。






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  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙




沙羅の花……撮影場所 庵にて





※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。


*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*: *。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.


























2024(令和6)616-466号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00466 2024616()配信 




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6月14日 薬師寺様にて



★……観蓮知自浄 見菓覚心徳
 
 

蓮を観(かん)じて 自浄(じじょう)を知り 

菓(このみ)を見て 心徳(しんとく)を覚(さと)る

                 『般若心経秘鍵』



泥水に染まぬ蓮華を観じて
自らにそなわる清浄を知り、
蓮の実を見て
心に仏陀の徳がそなわっていることを知る。

 






・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4












☆彡・最新の今日のひと言




★…2024616日 今日のひと言

─野の小さき 生と雖(いえど)も……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024614日 今日のひと言

─天平の 眠りから醒む……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…202469日 今日のひと言

─儚さは 夢幻泡影(むげんほうよう)……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…202463日 今日のひと言

─毬花は いのち一夜に 菩薩のごとく……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌







☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言






★…2019617日 今日のひと言

─渉るに難儀する、
難渡( なんど )の人の世の海ですが……
◆命の道標




★…2019618日 今日のひと言

─ いま立つこの道より他、
わがいのちを生かす道なし……。
◆命の道標




★…2019619日 今日のひと言

─身の丈にあわないことをしても……
◆命の道標




★…2019620日 今日のひと言

─変化を恐れて、
その場所に立ちすくんでしまえば……
◆命の道標




★…2019621日 今日のひと言

─自由無碍な、初めのこころ……
◆命の道標




★…2019622日 今日のひと言

─身につく苦労と、
身につかない苦労……
◆命の道標




★…2019623日 今日のひと言

─この道は、
修羅が、菩薩の道を歩く道……
◆命の道標






☆彡・こころの磨き砂





★…2015319日 今日のひと言

未だ、花の咲く前の芽を摘むような、
人の世であってはならないのです。
確かに、苦界とも言えるこの世ですが、
誰もが生きる希望を持てる、
世の中であってほしいと憶うものです。          
命を愛おしむ……





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


「 哲学の道 」……とも憶う散歩道にて




616日  野の小さき 生と雖(いえど)も……


野の小さき

生と雖(いえど)も

寂黙と

いのちの響き

綺羅星のごと


2024616日 詠



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆











6月14日 薬師寺様にて










614日  天平の 眠りから醒む……


天平の

眠りから醒む

東塔に

たまゆら現(うつつ)

古の夢見


2024614日 詠

























                  
                              合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


69日  儚さは 夢幻泡影(むげんほうよう)……


儚さは

夢幻泡影(むげんほうよう)

難きこと

雲水のごと

執着せずや


202469日 詠



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




「 哲学の道 」……とも憶う散歩道にて










63日  毬花は いのち一夜に 菩薩のごとく……




淡藍の

咲き立ち匂ふ

毬花は

いのち一夜に

菩薩のごとく


202463日 詠










































薬師寺様にて

















































    
                
昨年来、四大不調の為に、
遠出も躊躇しておりました。


初夏の古都奈良の、

心象に響く風景を憶いながら、


ほぼ一年ぶりに、


侍者の尼を連れて、


参内させていただきました。 合掌



                       



・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・ 

617日   


渉るに難儀する、
難渡( なんど )の人の世の海ですが……



人生の迷いの海にも譬えられる、

渉ることの難しい、

この難渡の人の世の海です。 


波しぶきに、

生きる力さえも、

消え入りそうになりますが、


現実の暮らしに苦しみ、

日々、困難な状況に翻弄されようとも、

決して、絶望はつかまず。


自ら道を閉ざしてはいけません。


            合掌




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
 
618日  
 いま立つこの道より他、
 わがいのちを生かす道なし……。



自分探し……

道を切り開く……等など、


自分に向き合うほど、


かえって、

自分を追い込んでしまって、


迷い惑う中で、

道を一本違えて、

迷路に入り込んでの八方塞がり。


出口が見えなくなってしまうのです。


しかしながら、

来し方を振り返れば、


既に、道を切り開いてきた、

踏み跡が残っているのですから、


今の自分を否定して、

負の連鎖に陥ることもないわけです。


自分を責めてはいけません。


いま立つこの道より他、

わがいのちを生かす道なし……とも申せます。


                合掌



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

619日   身の丈にあわないことをしても……



他人さまを押しのけて、

何かを得たとしても、


見えない心の裡なる働きが、

さまざまな姿形で以て、

その答えを見せてくれます。


身の丈にあわないことをしても、

この人生の難局が好転するとは限りません。


自分の足元を見て、

進む方向を見定め、

等身大の姿を見失わないことです。


            合掌




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

620日   
変化を恐れて、
その場所に立ちすくんでしまえば……



前に進めないのに、

時間だけが過ぎてしまって、


自分だけが、

この場所に、

取り残されてしまっているような辛い時……。



この世の中には、

自力ではどうにもならないことが、

数多あるものです。


変化を恐れて、

その場所に立ちすくんでしまえば、

それより先へは進めないのです。


           合掌





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

621日   自由無碍な、初めのこころ……



この四苦八苦の娑婆世の中で、

何かを掌に得られたにしても、


既にあるものを数えずに、

まだ、何かが足りないと、


不足ばかりを指折り数え、


今生きている、

その先の不安ばかりに、

心がとらわれてしまい、


自由無碍な本来のこころを、

見失っているのかもしれません。


          合掌




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

622日   
身につく苦労と、 身につかない苦労……



この世の中には、

あえて、

しなくてもよい苦労もあるでしょうけれども、


人には、

身につく苦労と、

身につかない苦労があることを、

この身に深く留めおいた人では、


背負う荷の重さ次第で、

これから先の生き方が違ってくるようです。


                合掌



 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

623日     
この道は、
修羅が、菩薩の道を歩く道……



悲喜苦楽の、

この変転きわまりない娑婆世にあって、

人の考え方も変遷してまいります。


人は、その時々に、

身に付いた幾ばくかの処世術、


生きてゆく方法や、

巧みな世渡りの智慧でもって、


世間と折り合いをつけて、

苦の道を迂回していくのです……。


しかしながら、

この身はやがて滅びがあり、

永劫の別離が待っているということ……。


処世の智慧でもってしても、

誰しもが、

如何ともし難い難局面にぶつかるのです。


この娑婆世の道は、


修羅が、

菩薩の道を歩く道とも申せます。


           合掌





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「 こころの磨き砂 」









未だ、花の咲く前の芽を摘むような、
 人の世であってはならないのです。 
確かに、苦界とも言えるこの世ですが、 
誰もが生きる希望を持てる、 
世の中であってほしいと憶うものです。          








 

 

世の中の差に、

 

行き場がないと、未来に絶望して、

 

今を悔むより、


 

代わってもらえないこの人生……

 

命の歩み……。

 

 

このように、人生の道をお歩きなさい……と、

 

教えることは出来ても、


 

そのままに歩くか、

 

レールを逸れて、まわり道を歩くのは本人の自由。




 

しかしながら、

 

秋の音立ち、実が熟れて、

 

やがて、大地に零れ落ち、

 

やがて、そこから芽が生ずるように、

 

 

人も、いつの日にか、

 

巡り来る季節の中に、いのち輝くのです。

 

 

未だ、花の咲く前の芽を摘むような、

 

人の世であってはならないのです。



 

確かに、

 

苦界とも言えるこの世ですが、


 

誰もが生きる希望を持てる、

 

世の中であってほしいと憶うものです。





 



              合掌

 

 

 

( 2015年3月19日 )

 

命を愛おしむ……



 















─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。
'*:.*。・'*:.*。・'*: *。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.

2024年(令和6年)6月2日-465号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00465 2024年6月2日(日)配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/


 


2013年6月1日  琵琶湖打出浜から  釣り人遠望  







★……私のいのちの記憶の始まり…誕生の朝に……

 
 

 



『 望洞庭湖贈張丞相涵虚混太清』

 

     ・清:本来は異体字。

(どうていこをのぞんでちょうじょうしょうにおくる)         

      
                       孟浩然

 

 
八月湖水平  八月 湖水(こすい)平らかに

涵虚混太清  虚(きょ)を涵(ひた)して太清(たいせい)に

       混(こん)ず

気蒸雲夢沢  気は蒸(む)す 雲夢(うんぼう)の沢(たく)

波撼岳陽城  波は撼(ゆる)がす 岳陽(がくよう)の城

欲済無舟楫  済(わた)らんと欲するも舟楫(しゅうしゅう)無く

端居恥聖明  端居(たんきょ) 聖明(せいめい)に恥づ

坐観垂釣者  坐(そぞ)ろに釣を垂るる者を観(み)て

徒有羨魚情  徒(いたず)らに 
                 魚(うお)を羨(うらや)むの情(じょう)有り







八月の洞庭湖は  満々と水をたたえまっ平らで
 
虚空に繋がって まるで湖水と天が溶け合って

        交じり合っているようだ

雲夢の沢に  靄は立ちこめ
 
打ち寄せる波は 岳陽城を城郭をゆるがしている
 
この水を渡ろうとするも 舟も楫(かじ)もなく
 
この聖明の世に 無為徒食に過ごす身を

天子に恥じて じっと座っている

 
岸辺の釣り人を   しみじみ眺めていると

私でも釣られる魚が   無性に羨ましくなる




 
前日の医大の検診も済み、


翌一日は、


煩雑な雑務に追われながらも、


無事に過ごすことができました。

 

遙かな昔のこの日、


 この娑婆世に、私は生を 享(う)けました。



殊に、今年は胸に憶うこと多々あり、


それは、宿命の道を歩いている身には、


どうにもならないものであり、


人生の転換期を迎えているのを感じております。





昨年から本年にかけ、


宿縁のお出逢いをさせていただき、


この身には修行とも憶うものでございました。



夜半、研究課題に目を通しながら、


ふと、これまでの来し方、

これからの行く末など憶うことがあります。



木窓を打つ小夜嵐の雨音で、


平生の我に返りますと、

 

 

 



スノーホワイトのハナちゃんが回す、

 


カラカラカラッと、軽やかな回し車の音。

 

 

一心不乱に走る姿は、とても可愛らしいものです。


ハナちゃんのつぶらな瞳と愛らしい仕草の数々に、


こころ癒されております。



そうこうしているうちに、


東の山あいの際が、

 

 


清少納言「 枕草子 」第一段 春の情景のごとく、

 



黎明の鮮烈な彩りに染め上げられてまいります。

 




庵の木窓を開け、空を仰ぎながら、


ゆく風、流れる雲の果てを偲ぶのは、


そのような、


夜がまだ明けきらないころでしょうか……



静寂の闇間から、ヒヨドリの啼き音が聞こえてまいります。


春夏秋冬、朝陽が昇るころあいから、


新しい一日の始まりを告げ、


その啼き声は心を和ませ、


心を穏やかに、癒しをもたらしてくれます。


これが、7月ともなれば、幽玄な杜の奥闇から、


ヒグラシの侘の先声が聴こえてまいります。


 私の心に適う一番の好みともいえるものです。



おそらく、赤子の時に、


ヒグラシの鳴き音を聴きながら、育ったのでしょう。



それが、私のいのちの記憶の始まり……




ヒグラシの鳴き音には、郷愁とともに、


時の流れを、遡及して、


道々に大切な忘れ物を探し出そうとしている、


吾が姿を見出します。




好みの沈香の香を立て、瞑想することしばし。



黙の極致です。





 
生きる……



どうにもならないことで憶い悩む……

 
このことが人間の宿命ならば……と、



涙の重さに、
 

こころの裡に憶うこと数多あり、



未熟さを悼むばかりでございます。





2024年6月1日  誕生日の朝に……










・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4













☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年6月2日 今日のひと言

─時疾し 命を終ふる期(ご)……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年6月1日 今日のひと言

─千年の 因と縁(つながり)目覚むるや……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年5月20日 今日のひと言

─深々と 更けゆく小夜に 玲瓏と……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌






・不具合のため、この数日アメブロに入ることが

かないませんでした。
憶いでの小筥から……こころに響くものを上げてみました。



☆彡・ いのちの記憶 憶いでの小筥から……



★…2018年1月25日  今日のひと言

─身の丈ほどの、生き方をいたしたく……。
◆このささやかな良きこと……



★…2018年1月23日  今日のひと言

─その風向きが変わるたびに……
◆このささやかな良きこと……



★…2017年2月27日  今日のひと言

ー追憶……ユリカモメを偲んで  
喜びと 憂いの憶い 綯(な)いまじり……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2017年2月26日  今日のひと言

―惜別の 高き空より 寂び彩の湖(うみ)
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2017年2月25日  今日のひと言

―惜別 冬鳥の 朝 ( あした ) に去りぬ 蒼穹の道…… 
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2017年2月19日  今日のひと言

―この眼には視えなくても、この耳には聴こえなくとも、
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2017年2月18日  今日のひと言

―こころ次第で、仏にも、
修羅、羅刹にもなるもの……
◆達磨面壁九年、人間一生……。




★…2017年2月17日  今日のひと言

―こころ次第で、仏にも、修羅、羅刹にもなるもの……
◆達磨面壁九年、人間一生……。




★…2017年2月13日 今日のひと言

─花びら雪(花弁雪)……天上のたより 
蕭蕭(しょうしょう)と ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌





★…2014年2月12日 今日のひと言

─天に私無し……。遠離一切顛倒夢想
仏さまの物さし…金子みすず…
宇宙の果てを旅するボイジャー……
◆私は、こう憶うのです……。







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




6月2日  時疾し 命を終ふる期(ご)……




時疾し



命を終ふる期(ご)



忽(たちま)ちに



迎ふる無常



刹那愛惜(あいせき)と




2024年6月2日 詠







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2017年2月 高野山にて


6月1日 千年の 因と縁(つながり)目覚むるや……
 



千年の



因と縁(つながり)



目覚むるや



色即是空



背に負う旅よ




2024年6月1日 詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2014年11月7日  夜半 名残りの月……

 



5月20日  深々と 更けゆく小夜に 玲瓏と……




深々と



更けゆく小夜に



玲瓏と



月の満ち欠け



夢の如き世




2024年5月20日 詠








・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・
 

 


2023年4月22日  正倉院前にて 

                           ナラノヤエザクラ(奈良の八重桜)




身の丈ほどの、生き方をいたしたく……。





度を越えると、

往々にして、

進むべく道を誤ります。


我が身を生かす、

この刹那刹那の言動、行動……


今為すこと、

今話すこと、


身の丈ほどの、

生き方をいたしたく……。




         合掌




★…2018年1月25日  今日のひと言


─身の丈ほどの、生き方をいたしたく……。
◆このささやかな良きこと……






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 


その風向きが変わるたびに……



人は往々にして、

我が身の裡に定まった考えがないと、

世の中に風が吹くたびに、


心が惑い、

事あるごとに、

その風向きが変わるたびに、

その見識が八方に変わるのです。


いわゆる無方向無定見……。

協調することとは意味を異にします。



             合掌




★…2018年1月23日  今日のひと言


─その風向きが変わるたびに……

◆このささやかな良きこと……







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

2012年2月17日 早朝   琵琶湖畔……

 



2017年2月25日



喜びと




憂いの憶い




綯 (な) いまじり




山の際 ( ま ) の昊 ( そら )




いよ ゝ春めき





2017年2月27日     詠






早暁にユリカモメが旅立った後の、


虚空を仰ぎ、



世の無常を、


胸の裡に刻みながらも、



遥かな高みを、


頻りに羽ばたいているであろう、


ユリカモメの一群を偲び、


再びの出逢いを念じ、


彼らの旅の無事を祈るものです。




古墳の苔の彩りも、


日一日と、柔らかく萌え増しているようです。

 


ユリカモメの旅立ちに、


秘かにこころを寄せる時、


人も鳥も、この空も、


風も、樹も、流れる雲も……



掌に掬う水も、


何ひとつ同じものはなし……



一期一会……


茶席にもよく遣われる禅語でございますが、



世に生まれ出でてよりの、


一度かぎりの人生の道行き、



この一期に、


心を尽くして参りたいと憶っております。



               合掌





2017年2月27日 今日のひと言

ー追憶……ユリカモメを偲んで
喜びと 憂いの憶い 綯(な)いまじり……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌
 




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2017年2月25日


―惜別の 高き空より 寂び彩の湖(うみ)

 


今日こそは



眩き日なり



惜別の



高き空より



寂び彩の湖(うみ)





2017年2月26日    詠






★…2017年2月26日  今日のひと言

―惜別の 高き空より 寂び彩の湖(うみ)
◆いのちを詠ふ……佛教短歌







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2017年2月25日


惜別 冬鳥の 朝 ( あした ) に去りぬ 蒼穹の道……




冬鳥の



朝 ( あした ) に去りぬ



蒼穹の道



母なる湖 ( うみ ) は



さざ波たてし




2017年2月25日     詠





★…2017年2月25日  今日のひと言

―惜別 冬鳥の 朝 ( あした ) に去りぬ 蒼穹の道…… 
◆いのちを詠ふ……佛教短歌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




この眼には視えなくても、


最早、食べなくとも、


この耳には聴こえなくとも、



故人の御魂 (みたま) には花を献げ、


香を焚いて、


亡き彼の人を偲ぶ……




この世の情理を超えた世界で、


この美しい心の発露、


見えない心の働きが、



必ずや、形となって現われてまいります。


 
                                合掌





2017年2月19日 今日のひと言

―こころ次第で、仏にも、修羅、羅刹にもなるもの……
◆達磨面壁九年、人間一生……。
 




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




逆さ縁が次々に現れて、


心を悩ましますと、


その心が闇をつかみ、


逆境の闇を乗り越えることが、


困難になるものです。




心が嵐荒むれば、


貌も険しく、


棘のような言葉が口をついて出るのです。



人は、その時の気持ちの持ちよう……


こころ次第で、



仏にも、


修羅、羅刹にもなるもの……だということです。




                                       合掌






★…2017年2月18日  今日のひと言

―こころ次第で、仏にも、修羅、羅刹にもなるもの……
◆達磨面壁九年、人間一生……。






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


高野山にて



この忍土の日暮しが、


世渡りならぬ、


世流れにならぬよう、



この世の中は、


芽を出せば、


たちまちのうちに摘まれ、


枝を伸ばせば手折られ、



それがゆえに、

心を闇くして、禍を作ってしまうのです。



幾たび摘まれても、


幾たび手折られようとも、


この心、屈せず。



それでも、


薔薇の弦には薔薇の花が咲き、


梅の枝には梅が咲くのですから、



孤絶の中にあって、


今を耐え忍ぶことが、できるか……です。



               合掌





2017年2月17日 今日のひと言
―こころ次第で、仏にも、修羅、羅刹にもなるもの……
◆達磨面壁九年、人間一生……。
 




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆






雪の華





星から落ちし





迷い子は





地上の星と





刹那に煌めき







( 2017年2月13日  詠 )







寂寞と





花びら雪(花弁雪)を





手のひらに





天上のたより





蕭蕭(しょうしょう)と







2017年2月13日     詠










古墳の北側の斜面には、


まだ、植え込みの辺りに雪が被っています。




目を凝らすと、雪の結晶が、


まるでレース絲の連なりのように、


美しく、真冬の光に映えています。




雪は、天上からのたより……ともいわれておりますが、



折よく、


比叡山から吹く西風に乗って、



風花がふわりと、


手のひらに落ちてまいりました。




花びら雪の中に、


小さな雪の結晶が美しく重なり、


見る間に融けていきます。




凍える冬を送り、


やがて来たらむ、春を憶い、


おそらく、


これが終雪( しゅうせつ)になるのやら…… と、



手のひらの上で、


音もなく融けゆく、花びら雪を眺むる。




天上からのたより、


花びら雪(花弁雪)。




このささやかな良きこと……。




                      合掌





★… 2017年2月13日 今日のひと言

―花びら雪(花弁雪)……天上のたより 蕭蕭(しょうしょう)と ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



高野山にて



2013年6月25日 におの浜付近にて




2014年2月12日  天に私無し……。遠離一切顛倒夢想




般若心経の中に、
遠離一切顛倒夢想 究境涅槃の一節がございます。
あえて、仏さまの物さしといたしましょう……。


四苦 生老病死……。

生きる苦しみ
死ぬ苦しみ
病む苦しみ
老いる苦しみ


八苦
愛別離苦 愛するものとの別離
怨憎会苦 憎しむ者同士の苦しみ
求不得苦 求めても得られない苦しみ
五院盛苦 色、受、想、行、識の、


肉体と精神が思うようにならない苦しみ。


因みに、涅槃の境地とは、

この八つの苦しみが、まったく無くなった状態と申します。


尽きぬ人間の悲しみ、苦しみ……。

永劫の別れ、経済苦、人間関係のもつれ、
男女の凄まじき愛憎、病との苦しみ……。


恐怖や不安、妄想に邪見、羨む心を持つがゆえに、
人は、誤った考えを身につけてしまうのです。


人間本来無一物。
しかしながら、形あるがゆえに、その形を失うにこだわり、
執着するがために、欲にとらわれ、
苦海に沈んでしまう人間。


遠離一切顛倒夢想。

仏さまの智慧からみれば、誤っている四つの考え
一切の間違った考え方や、妄想を遠ざける考えです。
あえて、仏さまの物さしといたしましょう……。

顛倒夢想の一つひとつをあげますと、

諸行は無常なり、
無常なるもの常と思い、


苦を楽と取り違え

無我なるものを我とし、

不浄なるものを、浄と思う


金子みすずが、
「星とたんぽぽ」 の中で詠うように、


昼の星は、眼には見えぬけれども、
宇宙の中では、燦然と耀いているように、


天に昼夜はなく、
星々の名前も、
人間が勝手に付けただけの名前に過ぎず、


それらの、天空の億万の煌めきは、
昼夜、日時、星の等星など、

宇宙空間の中では、区別のしようもありません。


父母未生以前の自己の、
自分探しの道々で、かえって、道に迷い、


白分で、自分を、この人生の道に縛り付け、

迷いの大海に沈ませてしまうのです。


無常を、常とする取り違え。
万物は刻々流転変化するもの、と気づき、


我が身も、

常に、心はコロコロと変わり、

やがては朽ち果てる身。

この世界の事象は、常に移り変わりゆくものであり、
高度に発達した、情報過多の社会の中で、


悩みと格闘するうちに、

神経を衰弱しながら、
気の優しい人ほど、ストレスをため込み、苦しむのです。


この娑婆世界は、

枯渇のままに水を飲まんとするに、
ますますに、喉が乾きを覚える世界。


心の平安を求めずして、

欲望のままに「楽」を求め続けております。



この「楽」の相対する物が「苦」。
自分の幸せを求めながら、苦の中で溺れ、


彼の人と我との、対立の世界で、
嫉みや嫉妬、恨みの業火で、

互いに焼き尽くしてしまうのです。


諸法は、「無我」であるにも関わらず、「我」に執着し、
何ものにもとらわれることのない、


父母未生以前の我れ、本然の自分をつかむことなく、


それを、見定めることができないがゆえに、
「本来の自分」を識ることもなく、


自分勝手な妄想、思考にとらわれ、
歪んだ考えに、執着してしまうのです。


自分とは何者でしょうか……。


徹底して憶うに、
 「私」と呼べるような「我」は、
この世界のどこにも存在せず。


それにもかかわらず、
この肉体意識を自分だと錯覚している。


心にしても、
刹那に変わりゆくありようからして、
その実体を掴むことができません。


考えようとしても、

我欲が邪魔をして、行き詰まってしまいます。


日々の些事の中で、

身の丈に応じた生活をしながら、

滞る事なく、自己の畑を耕し、磨いてゆく……。


1977年に打ち上げられてより、

太陽系を飛び出し、

無限な、宇宙の果てを旅するボイジャーに、

夢とロマンを重ねつ、


しかしながら、

どれほどの、科学技術が進歩しても、


それでも、人の悩みの種、

 


生老病死の悩みは尽きまじと、

 

 

人生における免れない四つの苦悩を、

 

 

諦(あきら)かにしようと動くものです。

 



天に私無し……。



些細であっても、

そこに、人さまの幸せを憶いながら、

身の裡で暮らしてゆくのが、


人の幸せなのでは……私は憶うのです。




                   合掌





2014年2月12日 今日のひと言

─天に私無し……。遠離一切顛倒夢想
仏さまの物さし…金子みすず…
宇宙の果てを旅するボイジャー……
◆私は、こう憶うのです……。








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  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。







*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*: *。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。'*:
 

2024年(令和6年)5月19日-464号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.004643 202年5月19日(日)配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 


私の「哲学の道」散歩道にて

 

 



★……瑠璃彩の空 地球(ほし)の息  

   天の海(あめのうみ)ごと……


風と樹と



瑠璃彩の空



地球(ほし)の息



天の海(あめのうみ)ごと



御魂とけゆく



2024年5月19日 詠



明星来影『三教指帰』に縁りて

 

 

 

 

 

 

 

 

 








・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4










☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年5月19日 今日のひと言

─瑠璃彩の空 地球(ほし)の息 
 天の海(あめのうみ)ごと……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2024年5月12日 今日のひと言

─母の日に 初薔薇(はつばら)水に 浮かべおり
◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2024年5月6日 今日のひと言

─風に揺る 瑞々しきは 小さき花……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌








☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言



★…2019年6月10日 今日のひと言

─この世の幾多の浮き沈みに……
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……



★…2019年6月11日 今日のひと言

─カミュとショーペンハウアーのこと……
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……



★…2019年6月12日 今日のひと言

─波をこの手につかもうとして、すでに、海の中……
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……



★…2019年6月13日 今日のひと言

─ 一本道ではないにしても、必ずどこかで道は通じ……
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……



★…2019年6月14日 今日のひと言

─この蹉跌の中とはいえども、
苦の境地から、視えてくるものがあるものです。
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……



★…2019年6月15日 今日のひと言

─人生の航路、背負ったものはぞれぞれ……
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……



★…2019年6月16日 今日のひと言

─自分の居場所を見つけて、
その場所で、懸命に生きて行く……
苦だ、楽だと分け隔てをしない。
浄だ不浄だと選り好みをしない。
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……





  ☆彡・こころの磨き砂



★…2015年5月7日 今日のひと言

─人の世を 遡 (さかのぼ) り
◆人生の旅の途中……。





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



私の「哲学の道」散歩道にて

 




5月19日  瑠璃彩の空 地球(ほし)の息 
       天の海(あめのうみ)ごと



風と樹と

瑠璃彩の空

地球(ほし)の息

天の海(あめのうみ)ごと

御魂とけゆく



2024年5月19日 詠


明星来影(みょうじょうらいよう)
『三教指帰』に縁りて






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 



母の日に……




5月12日   母の日に 初薔薇(はつばら)水に 浮かべおり



母の日に

初薔薇(はつばら)水に

浮かべおり

花のにほひに

憶ひ極まれり



2024年5月12日 母の日に詠ふ 






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆








 

私の「哲学の道」散歩道にて




5月6日      風に揺る 瑞々しきや  小さき花……



風に揺る 

瑞々しきや 

小さき花

見る毎(ごと)にまま

野にあるがごとく



2024年5月6日  詠



見る毎に皆そのままの姿かな
柳は緑花は紅ーに縁りて







☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言



6月10日  この世の幾多の浮き沈みに……




過去の失敗や、

挫折にとらわれると、



なかなか、心のままに、

一歩を踏み出すことができないものです。



過去の心に引かれるのではなく、
対峙することによって、


それらを乗り越え、

前を向いて生きてゆけるものです。


この世の幾多の浮き沈みにあって、

わが身が浮くか、沈むかは、

このこころ次第なのです。





        合掌







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月11日  カミュとショーペンハウアーのこと……




カミュは生きる意味を、

ー人間の心の奥底には、

生きる意味を「死に物狂い」で知りたいという願望が、

激しく鳴り響いているーとして、



激動する時代の中で、

ある意味妥協しない証言者でもあり、

あらゆるイデオロギーと闘い、

至高のモラルを体現した人物であったと、

共鳴できるものがあります。







ショーペンハウアーは、

『幸福論』の中で、


ー富は海水のようなものだ。

多く飲めば飲むほど渇きをおぼえるーと著し、


ー富を求めてもいい、

しかしながら、

求めるほど渇望感が増し、

苦しくなるだけだ……と云っております。



法律学から自然学までの、

広範囲の分野を網羅し、

人生や、存在の根本原理、事物の本質を、

形而上学的に明らかにしたとされますが、



ー富は海水のようなもの……は、

仏教思想にも通じるものと憶います。



インドでは宗教と哲学の境目がほとんどない……

とまで云われます。

紀元前6世紀以前に起きたサマナ(沙門)運動は、

厳しいアヒンサーとともに、

やがては、ジャイナ教、初期仏教、順世派、

アージーヴィカ教に影響を与えたとされます。



ショーペンハウアーは、

仏教精神思想と、インド哲学の精髄を、

明晰に語り尽くしたとされております。



主著「意志と表象としての世界」の中で、

報われないこの人生を、

苦痛と退屈の間を振り子のように揺れ動く……


世界は自我の表象であり、

その根底にはたらく盲目的な生存意志は、

絶えず満たされない欲望を追求するために、

人生は苦になる……と説き、



この苦を免れるには、

意志否定によるほかはない……と提唱。



人生の本質をつく名言だと憶います。

 

 

 

 

人というのは、


どうしようにもない、苦しみに打ちひしがれ、

苦痛と退屈の間を、

振り子のように揺れ動きながらも、


それでも、


生きる意味、目的を知りたい……と、

 

 

様々な角度から、

 

人間の生と死に対峙、

 

真摯に探究していかざるを得ないのです。

 

 

いわゆる、

 

生を明らめ死を明らむるは、

 

仏家一大事の因縁、

 

後生の一大事をいかに解決するか……





しかしながら、

如何なものでしょうか……



カミュにしても、

ショーペンハウアーにしても、



賢者の、

蒙を開く智慧というものは、



洋の東西を問わず、

人のこころをつかむものなのですね。





             合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


6月12日   波をこの手につかもうとして、

        すでに、海の中……








しかしながら、

この世には生きる意味がない……と、



このように断言するのと、


生きる目的、意味が見つからず、

何のために生きるかが分からない……とでは、



まったく、

求める方向が異なってくるのでは……と憶うのです。





人生の目的……生きる目的。



波をこの手につかもうとして、

すでに、海の中……


すでに、海の中の、

奔流ともいうべき、

その流れに流されているのに、



波をつかもうと、

必死になっている姿が、

人間なのではないのかな……と、

時折、憶うことがございます。




          合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月13日    



一本道ではないにしても、

必ずどこかで道は通じ……


 



無常の世の波間を漂い、

向こう岸まで渡ってまいりますのに、



無常を分け隔てするのではなく、



先入観なしに、

この無常を受け入れ、

向き合ってみる。




やがては、

不安を覚えることなく、



身の裡に、

平常心が湧いてくるものです。


人はしばしば、

過去の失敗や、

心の痛みにとらわれて、

日々生きているものですが、


しかしながら、

一本道ではないにしても、



必ずどこかで道は通じ、

希望の灯が見えてくるものです。



           合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月14日  



この蹉跌の中とはいえども、

苦の境地から、

視えてくるものがあるものです。




人はしばしば、過去の失敗や、

心の傷の痛みにとらわれてしまいます。



過去の失敗や、挫折にとらわれると、

なかなか、前向きに、

一歩を踏み出すことができないものです。




とはいっても、

この蹉跌の中とはいえども、

苦の境地から、

視えてくるものがあるものです。


決して絶望することなく、

前向きに生きようとする

その憶いは、



「 無明長夜 」の、

心の旅を開く鍵かもしれません。



         合掌









☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月15日   人生の航路、背負ったものはぞれぞれ……





この世に生を享けてよりの、

いわば、人生の航路ですが、


背負ったものはぞれぞれ……


自分独りの力で、

この世を生きてきたのではなく、



さまざまな縁により、

支えられて、生かされ、


また、

他をも生かしていくという、

自利他利の力がはたらくのですね。





            合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




6月16日     自分の居場所を見つけて、
              その場所で、懸命に生きて行く……
       苦だ、楽だと分け隔てをしない。
       浄だ不浄だと選り好みをしない。





夜半、我が身をふり返り、

教義に関係なく気に入っている

「 仏説父母恩重難報経 」や、

「修証義」に目を落とす時がございます。




来し方行く末を、

懐かしい方々を憶うひと時がございます。



もう少し、こころを尽くせなかったのか、

等など、割り切れない感情もありますが、



それでも、

希望の芽を摘み取ることなく、

「ため息を吐く」こともなく、




自分の居場所を見つけて、

その場所で、懸命に生きて行く……


苦だ、楽だと分け隔てをしない。
浄だ不浄だと選り好みをしない。



そこに、

平等の智慧と慈悲の心が働くのです。


この人生が、生きるに値するか否か等など、


感謝こそすれ、

努々( ゆめゆめ )憶ってもいけないのです。



                 合掌








─────────────────────────────


   ■ 「 こころの磨き砂 」



 
2015年5月、連休明けに詠んだ歌があります。
あいかわらず、どこへ出かけることもなく、
過ごしていたようでございます。





遡 (さかのぼ) り



流れを尋ね



櫂を漕ぎ



深さ浅瀬に



喜も憂も無し




2015年5月7日  詠





連休は、訪ねて来られる方々が多く、

どこへも出かけることはありませんでした。


いつの世も、

あたかも、この世の実相を見るがごとく……


その間にも、

花は咲き継いで、


暦の上では、もう夏……。


早いものでございます。




       合掌






2015年5月7日

人の世を 遡 (さかのぼ) り
◆人生の旅の途中……。







─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。







*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*: *。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。・'*:.*。'*:

2024年(令和6年)5月5日-463号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00463 202年5月5日(日)配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 



私の「哲学の道」散歩道にて



★……いつの間に  春惜しめども 世の中は……

 

 

 

いつの間に


春惜しめども


世の中は


諸々のこと


薫風に流され




2024年5月5日   詠















・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4









☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年5月5日 今日のひと言


─いつの間に  春惜しめども 世の中は……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌





★…2024年4月22日 今日のひと言


─……千草の花を 籠に摘み 野にあるがごと……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌









☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言


 

★…2019年6月3日 今日のひと言


─……鐘花よ 湖凪( うみな )ぐ風の 蛍火呼べり 
ヤマホタルブクロを詠んで

◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2019年6月4日 今日のひと言


─踏み込まず、争わず……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2019年6月5日 今日のひと言


─取捨選別と競争が軋み立つ、

この世の中に在って……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2019年6月6日 今日のひと言


─前向きに生きようとするその心に、

新たな息吹がもたらされるのです。

◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2019年6月7日 今日のひと言


─この道の先に、

新たな未来を憶い描くことなど、

到底無理……。

◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2019年6月8日 今日のひと言


─心の裡のつぶやきは、命の本音……。

◆いのちを詠ふ……佛教短歌

 


★…2019年6月9日 今日のひと言


─私のお気に入り


その音の韻に込められる、
心に染み入る情感の種々の音楽……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌







☆彡・こころの磨き砂





古書「静夜に思ふ」を読みながら……から
◆達磨面壁九年、人間一生……。
(2015年4月27日)








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



私の「哲学の道」散歩道にて



5月5日   いつの間に  春惜しめども 世の中は……



いつの間に


春惜しめども


世の中は


諸々のこと


薫風に流され



2024年5月5日 詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

 








私の「哲学の道」散歩道にて




4月22日  ……千草の花を 籠に摘み 野にあるがごと……



散歩道


千草の花を


籠に摘み


野にあるがごと


み仏に供ふ



2024年4月22日 詠





・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・
 

6月3日  ……鐘花よ 湖凪( うみな )ぐ風の 蛍火呼べり 





霧のなか


うつむきて咲く


鐘花よ


湖凪( うみな )ぐ風の


蛍火呼べり






2019年6月3日  ヤマホタルブクロを詠んで






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月4日     踏み込まず、争わず……





仲良く出来るはずの力で、

心ならずも争ってしまうものです。



 
積年の人間関係というものは、



情が絡まりますと、

殊の外、

難しくなってしまうようです。




踏み込まず、争わず、

互いの立ち位置を認めて、

それ以上は、立ち入らない。




それぞれの立ち位置から、

居場所は違えども、

互いに見えるものはあるようですから……。



                合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月5日  





取捨選別と競争が軋み立つ、



この世の中に在って……







忍土といわれるこの世に生まれ、



選りわけられるような、


取捨選別と競争が軋み立つ、



この世の中に在って、




どうすれば、この迷いを離れ、



苦を抜き去ることができるか……等など、


孤絶感にさいなまれるものですが、




時至り、氣が満ちれば、



道は開けるものです。


自ら、道を閉ざすようなことがあってはいけません。



                    合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月6日  


前向きに生きようとするその心に、



新たな息吹がもたらされるのです。






出逢う縁によって、



この先、どのようになるか、



まったく予想ができない現実ではありますが、




この遇縁性の中にあってこそ、



来し方、この先の往く道を、




悩み苦しむ憶いを越えて、



ただひたすらに、生き切ることです。




苦楽明暗に左右されることなく、



愁いることもなく、




前向きに生きようとするその心に、



新たな息吹がもたらされるのです。





            合掌










☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月7日





この道の先に、



新たな未来を憶い描くことなど、



到底無理……。






人は、誰もその生まれを選べず、



目の前にある環境に抗いながらも、





不本意ながら、



世流れしてしまう……




この道の先に、



新たな未来を憶い描くことなど、



到底無理……。





本来、自由無碍なこころを、



ここで縛り付けてしまうのです。




この人生の道中、時を戻すことはできません。




しかしながら、



誰かが、何かをしてくれるだろうと、





閉塞感を感じながら、



待っている人生よりも、




自らが、自らの殻を破って、



わが人生の道に風を起こすこと……です。




確かに、生きていく上で、



この微弱な身力では抗えないことも数多あります。




しかしながら、



決して、わが歩む道を不平の道とはせず。



命の道を、自ら閉ざしてはいけないのです。




発心時の心から離れていないかを、



常に点検しながら、



心を真っ直ぐに保つことです。




          合掌










☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月8日   心の裡のつぶやきは、命の本音……。 




心の裡のつぶやきは、



命の本音……。






挫折・不運に憶えることも、



人の幸せも、



不幸せと憶う心も、その人の心次第……






不承不承、



させられている苦労なのか、




自ら、その殉難の道を心にとどめ、



今日のこの日の為に、



最善を尽くして生きようとするか……です。






自分を責めず、





ましてや、



誰彼を悪者にする必要もないのです。




             合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


6月9日


その音の韻に込められる、


心に染み入る情感の種々の音楽……







人生の仕舞支度をしているように、


夜半に片付けをしておりますと、




長く目を通さなくなっている書物や、研究資料、


遙かな昔、当時、いわゆる


お気に入りだった音楽のメモなどが出てまいります。







特に、お気に入りの音楽は、年令を重ねながら、


今も、その音の韻に込められる、


心に染み入る情感に新たな感慨を覚えております。





この此岸での生きた証として、

備忘録のように綴っているこのブログですが、

最近は、以下の曲を好んで聞いております。

 

忘れないように、ここに書き留めておこうと憶います。





喜多郎
絲綢之路 / シルクロード幻想~光と影 / 飛天 / 鐘楼 / 蜃気楼
菩提樹 / 40800年 / 静けさの中で(遥かなるタクラマカン砂漠)
生命の泉 / 黒水城の幻想 / 神秘なる砂の舞(ローラン)
キャラバンサライ / ムーン・スター / 西安に祈る /流るる砂

時空間 / 再生(限りない塩沢)/ 夜明け/ 長城/天山
遥かなる大河 /天地創造神 /永遠の路 / 菩薩/ 西に向って
時の流れ /永遠の路



殊に、youtubeから/喜多郎
 Kitaro 喜多郎 - 飛天 Flying Celestial Nymphs 
Er-hu(二胡奏者)by Yu-Xiao Guang. (ユーシャオクワン)

Kitaro 喜多郎 - 飛天 Flying Celestial Nymphs (youtube.com)

 

夜半、大体執筆中でございますが、敦煌莫高窟壁画第57窟

南壁中央 仏説法図右脇侍菩薩の慈悲深き優美な表情に魅入られ、

莫高窟内の障壁画から飛天が抜け出し、鳴沙山の天空を舞い、

荒漠とした沙漠を舞飛ぶ幻想すら覚え、遥かなシルクロード、

絲綢之路に憶いを馳せながら、ヘッドフォンで聞いております。

魂の癒されるひと時でございます。



喜多郎 シルクロード幻想~光と影 

空海が海を渡り、「星に発し、星に宿す。晨昏兼行す」と、

『日本後紀』巻十二に明記されている、西へ仏法を求めた

苦難の道。いわゆる 「空海ロード」に憶いを巡らせ聞いて

おります。


オカリナ宗次郎
雲を友として / こころ / 道 / 四季~愛しき子供達へ~
悲しみの果て
亡き両親のことや、来し方等などが浮かんでまいります。


Yo-Yo Ma ヨーヨー・マ
新シルクロード2007-激動の大地 - 01 Mohini (魅惑)



クラシック
アルビノーニ - 弦楽とオルガンのためのアダージョ ト短調 
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
デイヴィッド・ベル(オルガン)



スメタナ - 交響詩《モルダウ》 
モルダウ・「我が祖国」
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
1967年4月14~17日 ベルリン イエス・キリスト教会



バッハ - 管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068より
第2曲 G線上のアリア 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
デイヴィッド・ベル(オルガン)



パッヘルベル 3声のカノンとジーグ ニ長調(編曲:M・ザイフェルト)より
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
フランク・マウス(チェンバロ)1983年9・11月



ショパン-夜想曲 第1番 変ロ長調 Op.9-1
ピアノ:ヴラディーミル・アシュケナージ
ロンドン ロスリンヒル教会 キングスウェーホール

ショパン - 夜想曲 第20番 嬰ハ短調 遺作 
ピアノ:ヴラディーミル・アシュケナージ

ピアノの詩人と称されるショパンの、

繊細で美しい曲調が好みです。



・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》


  (加羽沢美濃様 珠玉のピアノ曲……)
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4
  



Ave Maria di Giulio Caccini (Vavilov)
Nina Solodovnikova(ニーナ・ソロドヴニコヴァー)
  https://www.youtube.com/watch?v=4eVr0ieTx6w&list=RDx2ibR0puNk4&index=2


 指揮:Daniele Rossi
 Orchestra da camera S.Maria del Suffragio di Fano








ヴィヴァルディ:「四季」全楽章
イ・ムジチ合奏団(演奏 ロベルト・ミケルッチ)



バッハ 主よ人の望みの喜びよ
指揮/レオポルド・ストコフスキー
演奏/彼の管弦楽団 チェンバロ/イーゴル・キプニス




ラフマニノフ - ヴォカリーズ Op.34-14 マゼール ベルリンフィル
揮:ロリン・マゼール
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団1988年9月



                  不乙      





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   ■ 「 こころの磨き砂 」

 





頭を挙げては、山月を望み


頭を低れては故郷を思ふ―



   李白 「静夜に思ふ」






この十日あまり、

雑事に追われておりましたが、



ようやく、昨夜から、身の回りの事に、

目が行くようになりました。



日中は、出かけておりました。



夜半、鎮まりゆくなかで、

古書 静夜に思ふ……を読みながら、

徒然なるままに、身の丈を綴ってみました……。


咲き誇る桜の姿は何処へやら……と、



この4月の嵐風の中に散る、

無常の道理を憶いながらも、



ゆく春を送り、

初夏のさわやかな風の中に、

葉を翻す若葉を見上げております。



人生に吹く業風……



風落つ中に、

わが身もまた、同じ命なのだと。


過ぎ去りし日、



この世に生を受けてより、

人生の晴れ、雨を問わず、


ゆく道に、

このいのちを使い果たすまで、



惺々著……。


一滴の水にも、

み仏のいのちが宿るように、


この人生の道中に、

粗雑に捨ててきた水を、

この掌に掬い集めるように、


いのちの芽を摘みとらず、

日々の暮らしを、なおざりにせず。


達磨面壁九年、人間一生……



身の丈……その意味を問いながら、

歩いております。


     合掌






2015年4月27日

古書「静夜に思ふ」を読みながら……から
◆達磨面壁九年、人間一生……。











─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙














※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6年)4月21日-462号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00462 2024年4月21日(日)配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 




私の「哲学の道」散歩道にて





★……ひとひらの 命救ふは 医の道も……

 



ひとひらの

 

 


命救ふは

 

 


医の道も

 

 


仏の道も

 

 


慈悲のブッダアイ




2024年4月21日  詠














・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4
















☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年4月21日のひと言

─……ひとひらの 命救ふは 医の道も……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年4月15日  今日のひと言

─……里に天光(あまて)り 山笑ふ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年4月8日  今日のひと言

─ルンビニ園へ 時を超ふ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌







☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言
 



★…2019年5月27日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
時に、波の中に波の山があるような……
◆朋友へ……


★…2019年5月28日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
愁いの波をよけても、
それが、また巡りくるものならば……
◆朋友へ……


★…2019年5月29日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
自分で描いた円……の外には出られません。
◆朋友へ……


★…2019年5月30日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
自ら作った迷いの中に惑い、
つぶやきながら……
◆朋友へ……


★…2019年5月31日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
有れば有るで、失うことを恐れ……
◆朋友へ……


★…2019年6月1日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
苦を忍受する事も出来ず……と、
彼の人の問う……。
◆朋友へ……


★…2019年6月2日 今日のひと言

─西域の
碧羅(へきら)の穹(そら)に……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌






☆彡・こころの磨き砂



花の供養……。
桜花の姿に、人のこころ、深い憶いを重ねつ……より
◆櫻花への憶い……。
( 2014年4月9日 )







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆






私の「哲学の道」散歩道にて





4月21日 ……ひとひらの 命救ふは 医の道も……

 



ひとひらの

 

 


命救ふは

 

 


医の道も

 

 


仏の道も

 

 


慈悲のブッダアイ




2024年4月21日  詠







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆













私の「哲学の道」散歩道にて




4月15日  ……里に天光(あまて)り 山笑ふ……



春の雨



里に天光(あまて)り



山笑ふ



君の言葉に



いのち満ちみつ




2024年4月15日 詠






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆








私の「哲学の道」散歩道にて




4月8日  ……ルンビニ園へ 時を超ふ……



この慶き日



ルンビニ園へ



時を超ふ



無憂樹手折る



仏母の憶ひ




2024年4月8日 灌仏会の朝に詠ふ







・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・
 

5月27日



朋友へ……(抜粋)

時に、波の中に波の山があるような……




人の一生は、

この人生の細道を、



頭陀袋を肩越しに背負うて、

坂道を行きつ戻りつ、登っていくようなもの……。


それを、

この世の川を世流れて、

時に、波の中に波の山があるような、

愁い、苦しみの波濤ととらえるか……



それでも、

一つひとつの波の山を、

根気よく乗り越えようとする、

気概が、自分にあるか、否かです。


            合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月28日 



朋友へ……(抜粋)

愁いの波をよけても、

それが、また巡りくるものならば……





この世の中に、

無意味なものは、何ひとつありません。


蹉跌、挫折であっても、

これらは、縁があって生じる、



互いに頼り合う存在で、

それ自体では独立して存在しないもの……


それを、この人生の道行きに、

どのように生かしてゆくか……


愁いの波をよけても、

それが、

いずれまた巡りくるものならば、


今、真剣に向き合うことが、 必要なのかもしれません。


                     合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月29日 


朋友へ……(抜粋)

自分で描いた円……の外には出られません。



心の方向を転ずれば、

新たな道筋がみえてくるものです。



思いのままにならないのは、当たり前のこと。



物ごとを推し量ることが困難で、

道行きは、予想のつかないことばかり。



そのなかで、

いつまでもこだわり続けていては、


一歩を踏み出すどころか、

自分で描いた円……の外には出られません。


                合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月30日



朋友へ……(抜粋)

自ら作った迷いの中に惑い、

つぶやきながら……




限りあるこの身に、

形のあるものを求め、


無ければ無いで済むものを、

指折り数えて追い求め、


自ら作った迷いの中に惑い、

つぶやきながら、


不自由の世界に生きているのが、

娑婆世の人間なのかもしれません。




            合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月31日 



朋友へ……(抜粋)

有れば有るで、失うことを恐れ……



心中深く、

寸刻も、安らかな境地に浸れないのが、

人の身なり―とはいえども、


有れば有るで、失うことを恐れ、

欲しい……欲しい……の憶いに、


執着するがゆえに、

身も心も乾き、疲れ果ててしまうのです。


貪 (むさぼ) りと、瞋 (いか) り、

痴 (おろ) かの三毒に、

悩み、苦しむならば、


まずは、その貪 (むさぼ) るその憶いを絶つこと……からです。


                         合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


6月1日



朋友へ……(抜粋)

苦を忍受する事も出来ず……と、

彼の人の問う……。




現世の幸のありやなしや……



しかしながら、

それらの、苦を忍受する事も出来ず……と、

彼の人の問う……。





無常や無我の理法を理解する時に、

人は、物や自分への欲や、

執着(我執)から解き放たれ、

初めて、

寂静の世界で心が安らぐのです。


諸行無常は、この世を貫く理。

ゆく川の流れは絶えずして、

再び、往時には還らず……と、

吾応えり……。


辿り来し、

吾が踏み跡に悔いはなし……と。

         

           合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 
6月2日 





天空の絲綢之路  遥かなる仏教東漸の道……





西域の

碧羅(へきら)の穹(そら)に……




西域の


碧羅(へきら)の穹(そら)に


湧きいずる


一朶(いちだ)の雲に


心を遺し





2019年5月23日 詠









─────────────────────────────


   ■ 「 こころの磨き砂 」

 




花の供養……。

桜花の姿に、人のこころ、深い憶いを重ねつ……





桜樹の


にほいだちたる


ひとひらを


掌に掬いし


風に散るまに




2014年4月9日 詠







この3年余りの月日は、

親族の永劫の別れ、

師が西行法師のごとく、旅立たれたこと、

道を模索する、これもまた、縁者の見守りなどもあり、


なかなか、桜を眺めることひとつをとっても、

憶うにまかせない日々を、過ごしておりました。


桜花の姿に、人のこころ、深い憶いを重ねつ、


花が咲けば、

こころの憂いを払い、


早くも、散り始め、

ふうわりと積もる、花だまりを見ては、


-ああ、そういえば、

昔、生け花の道に、このように、花の精を活け続けた、

中川 幸夫古老がおいでになられたー


前衛という枠をも、遥かに飛び越え、

花を命の精髄ととらえ、

最期は、花を使わない生花を発表された……。


私は、その頃、

その花のこころをご教示頂きたく、

東京銀座プランタンでの、華展が終わると、


中川 幸夫古老を訪ね、短い時間ではありましたが、

花の精髄を活けるこころに、

 

触れさせて頂いたことがございました。


そのこころは、

我が師、承真尼婆子の、

茶花を挿す心がまえにも通じるものがあると、

到底かなわない、精進の至らなさを恥じたことがございます。


以降、花一輪、朽ちかけ始めたひともとの花であってさえも、

捨てたことがありません……。


枯れ始めた花でも、

そのうちの花びらの、1、2枚はまだ美しく名残りをとどめ、


水盤や、ガラスのコップや、小皿に浮かべますと、

また、違った趣が感じられます……。


花の供養……。

そのように、私はとらえております。

花も生きているのですね……。


この自然に咲いている花を、

人間が、勝手に鋏みで切り取り、


芸術だ、何々だと理屈をつけ、

枯れたら、無造作にゴミ箱に直送-が現実なのです。


花一輪ほどの輝きを、

人は持っているのでしょうか……。


桜花に、それぞれの人生を重ね、

それぞれの道を歩んでいく、この春……。


今年の桜は、

とりわけ、心に積もるものでございます。


茶臼山の、花びらだまりを待っているのですが、


まだまだ、ふうわり……とまではいかず、

もう少し、かかるようでございます……。




                拜







花の供養……。
桜花の姿に、人のこころ、深い憶いを重ねつ……より
◆櫻花への憶い……。
(2014年4月9日)







─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6年)4月7日-461号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00461 2024年4月7日(日)配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/


 





★……「 桜 」






      -山村暮鳥-










    さくらだといふ






   春だといふ






   一寸、お待ち






   どこかに





   泣いている人もあらうに









「 桜 」  -山村暮鳥-より












・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4









☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年4月7日のひと言

─……春や春 刹那の身命( いのち ) 息の間に……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年3月24日  今日のひと言

─……百種(ももくさ)の花  陽に揺れて……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年3月18日  今日のひと言

─ゆるき坂 風のなごりを 追ふごとく……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌






☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言
 


★…2019年5月20日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)

(絲綢之路から……仏さまの物さしと人間の天秤ばかり)
せめて、
齢百歳もの長い年月を、
安寧に生き永らえる人生であれば……



★…2019年5月21日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)

(絲綢之路から……仏さまの物さしと人間の天秤ばかり)

縁を断つことは刹那。
縁を繋いでゆくことは、不断の努力の賜物です。


★…2019年5月22日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)

(絲綢之路から……仏さまの物さしと人間の天秤ばかり)
その心ゆえ、
修羅とも、菩薩にもなるこの娑婆世。
苦労が身につく……というのは……


★…2019年5月23日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)

(絲綢之路から……仏さまの物さしと人間の天秤ばかり)
吾にも彼にも、
求め過ぎないこと……


★…2019年5月24日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)

(絲綢之路から……仏さまの物さしと人間の天秤ばかり)
人の一生は、普段の積み重ね……


★…2019年5月25日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)

(絲綢之路から……仏さまの物さしと人間の天秤ばかり)
認めて恕(ゆる)す……。
いわゆる恕するということ。


★…2019年5月26日 今日のひと言

─流砂の絲綢之路にて……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌






☆彡・こころの磨き砂


 
2015年1月12日

炉中の火、納音を憶うものです……。
◆命を愛おしむ……
(憶いでの小筥から)







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆






私の「哲学の道」散歩道にて


4月7日  春や春 刹那の身命( いのち ) 息の間に……


春や春

刹那の身命( いのち )

息の間に

大悲の御魂

那由他(なゆた)を超えゆく



4月7日 花まつり前日に詠う






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


私の「哲学の道」散歩道にて

 

 

 

3月25日  百種(ももくさ)の花  陽に揺れて……


咲きほこる

百種(ももくさ)の花 

陽に揺れて

弥生の昊に

香ぐはしく満ち


3月25日 私の「哲学の道」散歩道にて 詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆








私の「哲学の道」散歩道にて



3月18日  ゆるき坂 風のなごりを 追ふごとく……


ゆるき坂

風のなごりを

追ふごとく

春澄みの宙

供香燻りたつ


3月18日 私の「哲学の道」散歩道にて 詠




・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・



5月20日 



朋友へ……(抜粋)

せめて、

齢百歳もの長い年月を、

安寧に生き永らえる人生であれば……





この限りある身に、

時に、無いものを指折り数え、


道の東西に叡智を求めて、

流離うこともありません。


しかしながら、

弱冠二十歳の青雲の志を抱く若者であっても、

正しい道理に通じた伯楽であろうとも、


何れは往く道、来し方の道。


一瞬一刻、

同じ道の後先を歩いている我彼のこと……。



せめて、

齢百歳もの長い年月を、

安寧に生き永らえる人生であれば、


過ぎた日々を追わず、悔やまず。


まだ来ぬ未来に幻想を見ず……。



           合掌










☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月21日 



朋友へ……(抜粋)

縁を断つことは刹那。


縁を繋いでゆくことは、不断の努力の賜物です。





そのようになるように、

巡りあわせの絲を手繰り寄せるように、

目の前の縁(えにし)の絲を、大切に紡ぐことです。


この世の荒波に翻弄されての、

身の移り変わりは、


八苦の娑婆とも云われる、

この世の情理。


縁を断つことは刹那。

縁を繋いでゆくことは、不断の努力の賜物です。



                  合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月22日 


朋友へ……(抜粋)


その心ゆえ、

修羅とも、

菩薩にもなるこの娑婆世。




苦労が身につく……というのは、

それらの数多ある憶いを、


この小さな身に背負って生きていく……

と、いうこと。



その心ゆえ、

修羅とも、

菩薩にもなるこの娑婆世。



心の裡に居座るこだわりを、

いつまでも持ち続けていても、


時計の針が、

刻を刻むのを止めてしまうのと同じようなもので、

いつまで経っても、前には進めないのです。


                合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月23日



朋友へ……(抜粋)

吾にも彼にも、


求め過ぎないこと……




今あるものに満足せず、


執着するがゆえに、



無いものばかりを、

欲しい、欲しいと追いまわし、


自分にないものを、

指折り数えるようになると、


身の丈以上のものを、

求めるようになるのです。


それが得られない苦しみに、

ますます心を苛むようになるのです。


吾にも彼にも、

求め過ぎないことです……。



         合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月24日

 

朋友へ……(抜粋)

人の一生は、普段の積み重ね……




この世は、堪忍土(かんにんど)。


兆載永劫(ちょうさいようごう)の苦しみを、

耐え忍んでいかねばならぬ、

住み処……とも申します。



人の一生は、

普段の積み重ねなのですから、


そのことを受容できれば、


今この時、

この瞬間を、

人は、大切に生きようとするのです。



             合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月25日



朋友へ……(抜粋)

認めて恕(ゆる)す……。

いわゆる恕するということ。





不承不承、

仕方なく選ぶのではなく、

自分で得心して承知したこと……。


不承知ながら、

仕方なく心を満足させようとしても、



心は正直ですから、決して満足はしません。



吾彼ともに、

今までの来し方、

歩いた道を否定するのではなく、



認めて恕(ゆる)す……。


いわゆる恕するということ。




言い換えれば、

総てのことを受け容れて、



懸命に力を尽くすこと。

精進することです。



先ずは、ここから出発です。



         合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 
5月26日   流砂の 絲綢之路……




流砂の



絲綢之路



巡り来て



神々の座は



永久に変わらず




2019年5月26日  詠





─────────────────────────────


   ■ 「 こころの磨き砂 」

 



炉中の火は、

薪や火種の助けを借りて、

さらに、大きく燃え上がります。


炉中の火、納音……。


人も、世間の波風の中、


周囲の助けにより、

お互い様に役に立つということなのです。


人生も、こうありたいと憶うものです。



2015年1月12日




昨日は、モルモットの笹採りの後、

臘梅を眺めたく、

京都 西京区御陵に行ってまいりました。


臘梅は、

我が師 山崎承真尼婆子がお好みだった茶花……。

供養と憶い、茶を点てました。


幾枝の臘梅を、

露地の水仙とともに、黒備前に挿し、

若水を汲み、

釜の湯を沸かし、

一日の始まりの、初の一服を点てる。


洗心の憶いで迎えた新年。

この十日あまりの日々を、省みながら、


濃茶を練り、


薄茶を点てる。


それらの一服を掌にする時、


炉中の火、納音を憶うものです……。


人生も、こうありたいと……。


紀州備長炭、管炭、割管炭の流れでまいりたいものですが、

十数年来、用の美に、自分なりに憶うところがあり、


炭は、近くの里山から伐リ採っってきた、クリ、スギ、クヌギ、

少量のウバメガシ、その他の雑木もあり…….


そういえば、昨年の今頃は、

吉川英治作「宮本武蔵」の中の、

吉野太夫の抄を真似て、

牡丹の古枝を、そのままに焚いておりました……。


炭の流れ加減を考慮しながら、

枝の元を上にした枝炭をついでまいります。


炭をつぐと、元火はさらに燃え盛り、

勢いを増した熾火は、

殊のほか、懐かしい韻を土壁に響かせます。


釜の松風の韻を聴いていると、

炉中の熾火に、ひときわ、いのちを感じるものです。

たぎった釜の湯にも、

土壁に飾られた露地の花にも、

今を生きている、いのちの尊さを感じます。


やがて、

炉中の熾火は、役目を終えるかのように、

最後には白く灰になります……。


釜の松籟も音をひそめ、消え入ります。


炉中の火は、薪や火種の助けを借りて、

さらに、大きく燃え上がります。


炉中の火、納音……。

人も、世間の波風の中、

周囲の助けにより、

お互い様に役に立つということなのです。


人生も、こうありたいと憶うものです。


出逢う人、一期一会。

一人一仏とも憶い……。


この一日は、一生のものと憶って、

存分に生きたいものです。



        合掌



 
2015年1月12日

炉中の火、納音を憶うものです……。
◆命を愛おしむ……
(憶いでの小筥から)





─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6年)3月17日-460号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00460 2024年3月17日(日)配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 


琵琶湖畔にて



★……弥生三月 まがつひに 数多の命( みこと )……




光陰は


迅かなりと


宙( そら )拜む


弥生三月


まがつひに


数多の命( みこと )


喪へり 


悲母観世音


涕き救いたもふ





2024年3月11日  絶詠 長歌










南無観世


生きとし生ける


哀しみの


世人の希ひ


掬いたもふや





2024年3月11日  かへし歌












・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4













☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年3月17日 今日のひと言

─……蕭々と 春の彼岸に 落つる雨……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年3月11日  今日のひと言

─……弥生三月 まがつひに 数多の命( みこと )……長歌
ー南無観世 生きとし生ける 哀しみの……かへし歌
◆いのちを詠ふ……佛教短歌(長歌)



★…2024年3月9日  今日のひと言

─雨夜更けて 木窓打つ音の 絶えずして……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年3月4日  今日のひと言

─はらはらと ひとひらの雪 手のひらに……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌









☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 




★…2019年5月13日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
彼も人なり……
 吾も人なり……
◆朋友へ……



★…2019年5月14日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
心を受け入れて……
彼の人と自分とは、合わせ鏡。
◆朋友へ……



★…2019年5月15日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
苦の種を、
生きる糧にかえて……
◆朋友へ……


★…2019年5月16日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
寄り添うということ。
これも、ひとつの菩薩行。
◆朋友へ……



★2019年5月17日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)…
何もしなければ、何も始まりません。
◆朋友へ……



★…2019年5月18日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)…
不安は万病の種。
◆朋友へ……



★…2019年5月19日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)…
この境遇を活かすも、苦にするも……
◆朋友へ……






☆彡・こころの磨き砂



★…2015年3月30日 今日のひと言

ー水というのは、
あまり澄みすぎると、棲みにくいものでございます……。
◆命を愛おしむ……から








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆






3月17日  ……蕭々と 春の彼岸に 落つる雨…… 



蕭々と


春の彼岸に


落つる雨


哀の極みを


覆いつくすや



2024年3月17日 春のお彼岸入りに詠ふ






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2011年11月16日 福島県庁にて(既掲)


2011年3月11日の惨状は、

胸に刻んで忘れてはならないのです……。



3月11日……弥生三月 まがつひに 数多の命( みこと )……





光陰は


迅かなりと


宙( そら )拜む


弥生三月


まがつひに


数多の命( みこと )


喪へり 


悲母観世音


涕き救いたもふ



2024年3月11日  絶詠 長歌











南無観世


生きとし生ける


哀しみの


世人の希ひ


掬いたもふや



2024年3月11日  かへし歌







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

2023年4月 奈良にて 

 

亡き母は、藤の淡い花彩を好み、

手編みのショールも然りでございました。

母との最期は、悔いることばかりでございますが、

この季節は、殊に亡き母を憶いだします。

 

 

 

3月9日  雨夜更けて 木窓打つ音の 絶えずして……



雨夜更けて


木窓打つ音の


絶えずして


燻る香華に


父母を偲びぬ



2024年3月9日  詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


窓の外を眺める……



3月4日  はらはらと ひとひらの雪 手のひらに……



はらはらと


ひとひらの雪


手のひらに


刹那の間にも


しばし黙( もだ )せり



2024年3月4日  詠









覚書


3月17日 春彼岸の入り

 

行に入りて、本日深夜零時、21日目 行満。

水が五臓六腑に染みわたるよう……甘露

 

沈香の薫りが鼻腔を蕩かすように、

呼吸をするたびに、芳しい香気が抜けていく……。

 

今回の行はいつもとは変わり、

辛かったのは、3日ほど。

多くの方々に支えられての21日間。

温かなお心遣いに感謝しております。

 

何れにしても、本日は春彼岸の入り。

次なることに取りかからなくては……。

 

              九拝

 






・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・



5月13日  


朋友へ……(抜粋)



彼も人なり……

 吾も人なり……





泣くは人生、笑うは修行……とも申します。



しかしながら、そうは言っても、

これも、なかなか笑えないものです。


人間関係も、積年の憶いが深ければ、

より難しく考えてしまうものです。


感情に身を任せて怒ってみても、

悲しみや、辛い憶いからの、



怒りの言葉の攻撃では、相手の心に寄り添うなど、

到底できないことです。


彼も人なり……

 吾も人なり……



絡まりあって、争う心を、

何とか、接点を見つけて、

融和の力にかえることができるはずです……。


                  合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月14日


朋友へ……(抜粋)



心を受け入れて……

彼の人と自分とは、合わせ鏡。







言うがまま、

思い通りにならないものが、



人のこころ……


思い通りに、

彼の人を動かそうとしてしまうところから、
歯車が少しずつ、ずれていくわけです。



他人様を変えようなどというのは、不徳の致す限り。




彼の人と自分とは、合わせ鏡。

鏡に映ったあなたの姿を見て、



今まで通り、

何も変わっていなければ、

彼の人も、態度を改めないのです。



「他人と過去は変えられない……」

謂われているが如くです。



まずは、彼の人を尊重して、

今までの言動、行動、自らも変わっていくしかありません。



そして、待つことです。



彼の人も、

「否定された」と、

心騒ぐこともなくなっていくはずです。


               合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月15日


朋友へ……(抜粋)



苦の種を、

生きる糧にかえて……




来し方、
これからの行く末、


歩く道の先を憶えば、
誰もが未知ゆえに、心に不安を抱くもの……



世流れして、

あちらこちらの岸へと流され、


生きるに極めて厳しく、

この道は苦なりと覚悟するも、


人生に立ち向かう心さえ消さなければ、


人は強いもので、

辛い境遇にあっても七転八起。



その境遇を乗り越え、



苦の種を、

生きる糧にかえて、



誰と比べることもない、

自分の人生の道を歩くことです。


           合掌







 
☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月16日


朋友へ……(抜粋)



寄り添うということ。

これも、ひとつの菩薩行。




寄り添うとは、


彼の人の痛みに、

心身共に、寄り添うということ。


時には、涙……

時には、笑顔でもって。



いわゆる、

これも、ひとつの菩薩行。


彼の人の、

命のページを、

共に、辿っていくということです。


            合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月17日


朋友へ……(抜粋)


何もしなければ、何も始まりません。




蹉跌につまづくたびに、

自分の居場所に逃げ込んだとしても、



いわゆる、荷物の積み残し……


同じような状況は、

ふたたび巡ってまいります。


何もしなければ、何も始まりません。


誰かが声をかけてくれるのを、

じっと待つのではなく、



先送りすることなく、



淡々と、

心を開いて、自分から動いてみることです。


                合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月18日


朋友へ……(抜粋)


不安は万病の種。




人は過去の中には生きられません。



ましてや、

まだ見ぬこの先の道に、


不安を覚え、

取り越し苦労をしていたのでは、



心はいつまで経っても安らぎません。


心の外に迷いがある……のではないのです。


不安は万病の種。



自らの惑う心の裡に、



自らが、迷いの種を作り出し、



日々それらを、

育てているのかもしれません。


          合掌









─────────────────────────────


   ■ 「 こころの磨き砂 」

 


 

今は昔……


屋根を葺く際の、

瓦の隙間を固める土……


雑草の種が生じないよう、

焼いた土を用いるとの事。

 

しかしながら、

この土は、あまりにも清浄なるがゆえに、

命を成育する事のできない土でもあります。

 

片や、里山、田畑の土は、

清浄ではないかもしれませんが、


数多の命を養う、

力を秘めている土壌なのです。


いかがでしょうか……



例えば、

泥中の蓮とも言われる、

蓮を育てる泥水の教えから見えること……



清濁併せ呑みながら、

世情の流れのままに流れながらも、

決して、与(くみ) せず渡る。



娑婆世間の苦の水……でございますが、

水というのは、あまり澄みすぎると、

棲みにくいものでございます……。

 

            合掌








2015年3月30日

水というのは、

あまり澄みすぎると、棲みにくいものでございます……。

◆命を愛おしむ……から

 






─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6年)3月3日-459号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00459 2024年3月3日(日)配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 

 



三色ひし餅ゼリーです。ありがとう スター飛び出すハートハート お願い





★……行に入り 七日目迎ふ 雛祭り……





行に入り




七日目迎ふ




雛祭り




童女(わらわめ)からの




菓子に嬉し尼





2024年3月3日  雛の節句に詠う












・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4









☆彡・最新の今日のひと言



★…2024年2月28日から3月3日 今日のひと言

─……行に入り 七日目迎ふ 雛祭り……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年2月19日から2月27日  今日のひと言

─……沈丁花 にほひ芳し 毬花の……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌







☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 





★…2019年5月6日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
「毒箭(どくぜん)を抜かずして、空しく来処を問う」
◆朋友へ……



★…2019年5月7日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
相手様が幸せなら、自分も幸せ……
そのように憶えるよう、心を養うことです。
◆朋友へ……



★…2019年5月8日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
『心暗きときは、
 即ち遇(あ)うところことごとく禍(わざわい)なり』と……。
周りの環境に動ぜず、わが心の状態にも左右されない自分自身を……
◆朋友へ……



★…2019年5月9日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
寄りかからず、
彼の人のこころに寄り添うことで……
◆朋友へ……

 

★…2019年5月10日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
つまづきの原因を他所に求めることなく、
また、自分をも責めずに……
◆朋友へ……
 

 

★…5月11日 今日のひと言


─朋友へ……

なかなか人は、鬼には成りきれぬものです……。

◆朋友へ……

 

 

★…5月12日 今日のひと言 

 

─朋友へ……
ならば、山を登る苦しさも、

渓を降りる楽しさも、あって当たり前……。

◆朋友へ……





☆彡・こころの磨き砂



★…2015年4月1日 今日のひと言

日々是好日 命の道を歩く……。
◆人生の旅の途中……。







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆







3月3日  行に入り 七日目迎ふ 雛祭り……
 




行に入り



七日目迎ふ



雛祭り



童女(わらわめ)からの



菓子に嬉し尼




2024年3月3日  雛の節句に詠う






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆







2月19日 ……沈丁花 にほひ芳し 毬花の……




沈丁花



にほひ芳し



毬花の



小さな笑みを



ひとつ見つけたり




2024年2月19日  雛の節句に詠う






・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・



5月6日  
 


朋友へ……(抜粋)

「毒箭(どくぜん)を抜かずして、空しく来処を問う」




苦しい時には、道の先が見えずに、

誰彼のせいで、不運の波に流されている……と嘆くものです。


しかしながら、

誰彼は誰か……だとか、


不運にも、

このように、世流れしている原因が何なのか、等など、

そういうことにとらわれすぎていると、


「毒箭(どくぜん)を抜かずして、空しく来処を問う」
  

毒矢が体に刺さっているのに、

その対処もせずにいると、体中に毒が回ってしまい、

最悪の結果を招きかねないという教えです。


                合掌





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月7日  



朋友へ……(抜粋)


相手様が幸せなら、自分も幸せ……

そのように憶えるよう、心を養うことです。




日常の些事の中で、

何も起こらずに、

何も変わらないーというのはあり得ない事です。


いわゆる、人を妬む心というのは、

彼の人と、自分とを比べることによって、

湧きあがってくる感情です。



「嫉妬の心は彼岸(ひが)より生ず。


 平等を得ればすなわち嫉妬を離る」という、空海の言葉があります。


我も彼の人も、平等であるーと悟れば、

他人さまを妬む心も、瞋りの心も生じないということです。


些末なことであっても、そのことに捉われ、


自分にないものを持っている、


彼の人を妬む心が、



自由無碍な心の動きを閉ざすのです。


先ずは、



相手様が幸せなら、自分も幸せ……


そのように憶えるよう、心を養うことです。



                 合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月8日 



朋友へ……(抜粋)



『心暗きときは、
 即ち遇(あ)うところことごとく禍(わざわい)なり』と……。



周りの環境に動ぜず、

わが心の状態にも左右されない自分自身を……




空海の御教誡に、


『心暗きときは、

 即ち遇(あ)うところことごとく禍(わざわい)なり』と……。


すなわち、


相手が幸せなら、私自身も幸せと思うことで、

人は平等と言う感覚で過ごせば、

妬み、嫉妬はなくなると説かれておられるのです。


いわば、
この忍土の幸不幸のことは、

すべてはわが身が引き寄せている……と、

お諭しされておられるのです。




周りの環境に動ぜず、

わが心の状態にも左右されない自分自身を、

穏やかに見つめ直す、洗心の時かもしれません。



                  合掌





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月9日   



朋友へ……(抜粋)


寄りかからず、

彼の人のこころに寄り添うことで……




日々洗心、穏やかに自分自身と対峙され、

御精励されておられることと拝察いたしております。


取り巻く状況を把握しながら、


脚下照顧、気配り、融和の心を忘れずに、


活路を開かれますようお祈り致します。


積年の人間関係は、


ああでもない、こうでもないと、


相手の行動を視すぎて、

かえって、難しく考えてしまいがちです。


寄りかからず、

彼の人のこころに寄り添うことで、


絆が深まり、

お互いがかけがえのない存在だと気づくものです。


                       
                   合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月10日  


朋友へ……(抜粋)



つまづきの原因を他所に求めることなく……




この人生の道中、

日々楽しく、笑って過ごせたら、

どんなにいいかと思いますけれども、

なかなかそうはまいりません。


和して同ぜず……


自分の持論を主張する前に、

冷静さを失わず、相手様への判断は慎重に。


客観的に自分を見つめ直すことで、

見えなかったものが視えてくる時節でもあります。


つまづきの原因を他所に求めることなく、

また、自分をも責めずに、


今直面しているこの境遇を、

活かすも、

苦にするも、

その人の生き力……と申せます。



           合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月11日 


朋友へ……



なかなか人は、鬼には成りきれぬものです……。




日々の積み重ねが、

過去から現在、未来への積み重ねです。


方向性や判断を的確に、

些細なことにも手を抜かず、

努力を惜しまない姿勢が評価される時節でもあります。



泣くは人生、笑うは修行とも申します。


この娑婆世に生きておりますと、


昨日も、今日も、未だ見ぬ明日も、

喜怒哀楽の渦にとらわれて、なかなかそうはまいりません。


然しながら、健気なもので、

人間は、愁い悩むその状況を越えて、なお、


苦しみさえも、

生きる力に転じて、前を向いて生きようとするのです。


紆余曲折あったにしても、

なかなか人は、鬼には成りきれぬものです……。



                  合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月12日 



朋友へ……


ならば、山を登る苦しさも、

渓を降りる楽しさも、あって当たり前……。




人生は、人によって見る景色はさまざま……

悲喜こもごも 、山も、渓もあってこその人生。


ならば、山を登る苦しさも、

渓を降りる楽しさも、あって当たり前……。



この人生の道中、


山あり渓ありだからこそ、


戸惑っていても仕方がありませんし、前には進みません。


生きておりますと、障礙の大波小波を被るものですが、


時至り、氣が満ちれば、道は開けるものです。



                 合掌







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   ■ 「 こころの磨き砂 」

 









日々是好日 命の道を歩く……。




春爛漫の、

晴れた日には、春天に咲く桜を愛し、



雨の日には、

春の雨に濡れながらも、

懸命にその命を咲かす、

ひたむきな桜の花弁にこころを寄せる……。



雨に打たれる花の姿に、

命あるものの無常を聴き、



自分の躰の中に連綿と流れる、

無常の命を見つめる……。



一刻一刻変化するこの娑婆世界。


その時を逃したら、またはないのです。



次の機会にまた……


再び……この約束は出来ません。



この人生は、

誰かに取って代わる事も、


何かが足らないからといって、

補充も叶わず。


取替えはきかないのです。



「 春の雨はやさしいはずなのに…… 」という、


 歌があります。



花散らしの雨に、

打たれるままの花を見て、


雨の冷たさを、生きる根本となし、


精一杯、心を尽くして生きぬく前向きな姿勢を、


毎日の些事の中で、しっかり心にとめる。




無力な、この小さな人間の力では、


この上、更に何を求める事もありませんが、



日々是好日。





命の道を歩く……。


この命の歩み……。



これは確かなること。




      合掌






2015年4月1日 

日々是好日 命の道を歩く……。

◆人生の旅の途中……。










─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6)年2月18日-458号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00458 2024年2月18日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 


沙羅の花       ・画像をお借りいたしました。合掌   



★……涅槃図の中 沙羅の花散る



 
諸法無我



諸行無常の



法遺し



涅槃図の中



沙羅の花散る




2024年2月15日 涅槃会に詠う









・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4








☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年2月18日  今日のひと言

……春小夜に 梅花の一枝 茶を練りて……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2024年2月15日  今日のひと言

……法遺し 涅槃図の中 沙羅の花散る
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2024年2月5日  今日のひと言

……春彩の 昊に魁 ( さきが ) け 馨り咲く
◆いのちを詠ふ……佛教短歌






☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 




★…2019年5月1日 今日のひと言

─あたらしき御世に……
尽未来際 寧静祈る……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年5月2日 今日のひと言

─緑葉に 翠雨降り注ぎ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年5月3日 今日のひと言

─八重の桜(はな)敷く 花筵……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年5月4日 今日のひと言

─ひとつ星 夕凪のまに…… 
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年5月5日 今日のひと言


─花毬に落つ 小夜時雨(さよしぐれ)……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌





  ☆彡・こころの磨き砂



2015年3月17日(火)

困難な時ほど、その人間の真価が問われるものです。
◆命を愛おしむ……





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2月18日  散歩道にて




2月18日   梅花夜薫から



春小夜に


梅花の一枝


茶を練りて


閑坐して


松風を聴く



2024年2月18日  詠




閑坐聴松風ーかんざして、しょうふうをきくー
 
・閑坐とは、心が忙しなく騒いでいれば、気付かぬことが数多

ある中で、一切の妄念を離れて、心静かに坐し、耳を澄ませば、

今まで聞こえなかった音が聴こえて来る……自然の真理が視え

てくるという意味でございます。 
・松風とは松の木に吹く風(音)ですが、観念的には静寂の

世界を表しています。茶の湯では茶釜のお湯が沸く音の中でも

最上とされる音を松風と申します。
この一行は、本来は、晩秋の夜、松林に風が抜ける音、シュン

シュンという風の音を、譬えたものです。梅花夜薫の言もあり、

梅の一枝を古備前に挿し、釜のお湯が煮える心地よい音を聞き

ながら、静かに茶を練り、点てる情景を詠んでみました。



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



沙羅の花     ・画像をお借りいたしました。合掌     



2月15日



諸法無我


諸行無常の


法遺し


涅槃図の中


沙羅の花散る



2024年2月15日  涅槃会に詠う




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




2月5日  散歩道にて



2月5日



春彩の


昊に魁 ( さきが ) け


馨り咲く


白梅の香に


清浄の氣満ち



2024年2月5日  詠




・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・



5月1日   あたらしき御世に……

      尽未来際 寧静祈る……




しののめの


昊にゆきかう


瑞雲に


尽未来際


寧静祈る



2019年(令和元年) 5月1日  詠



・尽未来際 ( じんみらいさい )
 出典 『 大乗本生心地観経 』「 四 」より




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月2日   緑葉に 翠雨降り注ぎ……




緑葉に


翠雨降り注ぎ


瑞々し


珠水ゆれて


微かな響き



2019年(令和元年) 5月2日  詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月3日  八重の桜(はな)敷く 花筵……




道の辺に


八重の桜(はな)敷く


花筵


山鳥啼きて


春惜しむよに



2019年(令和元年) 5月3日  詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月4日   ひとつ星 夕凪のまに…… 



道の上に


まだ宵ながら


ひとつ星


夕凪のまに


風の渡れり



2019年(令和元年) 5月4日  詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月5日  花毬に落つ 小夜時雨(さよしぐれ)……



静々と


花毬に落つ


小夜時雨( さよしぐれ )


星なき夜に


高野を偲ぶ



2019年(令和元年) 5月5日  詠




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■「 こころの磨き砂 」


困難な時ほど、

その人間の真価が問われるものです。


脚下照顧。

時として、この心が落ち着かず、

周囲の雑音に惑わされようとも、

どんなことにも、分相応を心がけることです。


こぼれ種から芽吹いてくるいのち。

輝くいのちに、優劣はありません……。


上の写真は、毎年見ている菜の花です。


何年も耕作をしていないはずの荒地に、

毎年、春になれば、

こぼれ種から芽吹いてくるのです。


去年も、一昨年も、

その前の年も、同じ光景を見ました。


遠眼には分かりませんが、

薄水色のはこべらが、とてもきれいです。



不揃いな、菜の花の高さに、

金子みすず の、

「わたしと小鳥とすずと」に、

通じるものを見ることができます。


それぞれのいのちが素晴らしく、


輝くいのちに、

優劣は無いのだということを……。
              

  
             合掌




2015年3月17日(火)

困難な時ほど、その人間の真価が問われるものです。
◆命を愛おしむ……





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  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。