9月8日(日)、大船山に登りました。

 

コース:

一番水―80分→佐渡窪―55分→大船山分岐―10分→鉢窪―75分→テラス―45分→大船山―105分→佐渡窪―55分→一番水

 

 8月末に台風10号が九州を横断しました。各地に大雨をもたらし、土砂崩れ等で山も様相が変わっているのではないかと案じていましたが、くじゅうは大丈夫との情報を得て、一番水にやって来ました。久し振りの山歩きなので、無理をせずに大船山の途中のテラスまで行くことが目標です。

 

 一番水駐車場、くじゅうマイスターの車がやってきました。マイスターは大船山まで行かれるので、途中まで同行願いました。続いて福岡ナンバーの車がやって来ました。マイスターの知り合いのSご夫妻です。マイスターと偶然の再会を喜んでおられました。お二人もガレ場ルートを通って大船山に向かうそうです。「お先にどうぞ」とのお言葉で、マイスターとひと足先にスタートします。

 

 くたみ分かれに向かう途中、振り返って見る祖母傾の稜線が、薄墨を引いたように美しい!

 

 ゲンノショウコとアザミ。アザミは種類が多くて詳しい名前は分りません。

 

 ヤマハギは、コンクリート道に沿ってたくさん咲いていました。

 

 ツリフネソウとキツリフネです。

 

 栗の実の季節になりました。秋ですね。

 

 ツルニンジン(ジイソブ)をマイスターが見つけました。似た花にバアソブがありますが、バアソブは花が小振りで、花びらの切れ込みが小さく、全体に白い毛があるそうです。ソブとは、そばかすのことだとか。

 

 コンクリート道の脇にマツヨイグサ(待宵草)が咲いています。

 

 鍋割坂の観音様、台風で心配しましたが、ご無事で何よりです。

 

 佐渡窪には水がありません。一週間前は木道が水没していたそうです。丈の長い草が横倒しになっています。

 

 佐渡窪の奥に来ました。これから森に入ります。佐渡窪の「まぼろしの滝」は、まぼろしのままです。200回以上この地を歩いているマイスターも、滝を見ることができたのは2回だそうです。

 

 佐渡窪上の森を進み、大船山が見える場所まで来ました。

 

 立中山と南西尾根の分岐です。

 

 オオカメノキの葉は「森のアート」とマイスター。この木の別名がムシカリ(虫狩)というのは、葉が甲虫によく食べられるからなのだそうです。たくさんの穴、きっと美味しいのでしょうね。

 

 鉢窪からの大船山は、いつ見てもカッコいい。

 

 秋の気配。

 

 さあ、西尾根を登ります。西尾根の上方がガレ場になっており、この尾根を含めて「ガレ場ルート」と呼ぶのが一般的だそうです。

 

 いち早く紅葉した木が頭上に‥。緑から紅への移り変わりは、これから染まっていく森への想像をかき立て、ワクワクしますね。

 

 

 振り返ると、くじゅう連山が‥。うわぁ~と叫びたくなります。

 

 そして、テラスに到着です。Sご夫妻が先に着いて憩っておられました。私たちが鉢窪に寄っている間に先になったようです。しばらく談笑し、先にテラスを出発されました。

 朝の時点では、ここテラスで引き返す予定でしたが、歩いているうちに大船山まで行きたくなりました。進路延長です。

 昼食後は、オカリナ吹奏会の始まりです。マイスターもmyオカリナを持参し、YouTube学習の成果を発揮していました。一曲吹き終わったところで、上の方からSご夫妻が拍手を送って下さっているのが聞こえました。拙い演奏で申し訳ありません。ありがとうございました。

 オカリナを吹いてさらに気分を上げ、大船山に向けて登りにかかります。

 

 岩の間にオトギリソウが咲いています。鉢窪にもたくさんありました。

 

 第三テラスからの眺めです。三俣山がドーンと見えます。

 

 ガレ場に差しかかりました。今回は写真を撮る余裕がありました。

 岩の上は暑い‥。マイスターが岩の表面温度を測ると49℃台でした。

 

 後ろ向きのヒヨコちゃん、ゴリラの横顔との説もあります。

 

 南西尾根と合流します。

 

 大船山の山頂に到着です。気持ちの良い風が吹いています。しばらくボーっと‥。

 

 くじゅう連山。

 

 北大船山方面に池ができています。珍しいなぁ。

 

 南西尾根の方向を見ると、紅い色が見えます。ここでも秋を見つけました。

 

 では、御池に降りていきましょう。緑色がわずかに抜けてきましたね。

 

 1ヶ月前、水際で乱舞していたトンボたちは、姿を消していました。

 

 水量たっぷりの御池です。砂地のところまで水に浸かっていました。

 

 そろそろ帰路につきましょう。

 山頂下、緑の群落の中に一点のピンクの輝きが‥。シモツケです。

 

 ガレ場の下りは、やっぱりドキドキ、ヒヤヒヤ‥。マイスターに続きます。

 

 標高1,500m地点、勝手に「雨宿りの岩」と命名しました。

 

 往きに見た紅葉は、午後の光でさらに輝いていました。

 

 鉢窪入口まで降りてきました。

 

 大船山の見納め‥。いえいえ今回は、佐渡窪で再び大船山を眺めるというお楽しみが待っているのです。

 

 佐渡窪の端っこに出ました。

 落ち葉の絨毯はかさ増し中、秋に向かっています。枝の間から白口岳が見えます。

 

 それでは、今回のお楽しみ。佐渡窪から、大船山が眺められる場所に案内していただきます。佐渡窪からの大船山は、ちょこんと先の部分しか見えないはずなのですが…。

 鳴子山方面のガレ場を少し登ると、大船山と北大船山がこんなに姿を現します。すごい!

 よい景色を眺めながらコーヒーを飲みました。いい時間だな~。

 

 

 午後の陽を浴びながら、佐渡窪を後にします。

 

 一番水登山口に戻ってきました。駐車場近くに咲くこの花は、ヒヨドリバナ?フジバカマ?葉の形から、フジバカマに決定。フジバカマは芳香があるそうなので、匂っておけばよかったなぁ。

 

 駐車場にSご夫妻の車は、すでにありませんでした。福岡までの道中は長いのでお疲れになることと思いますが、それでも来たくなるのが大船山なのでしょうね。

 

 下界はまだまだ暑い日が続いていますが、くじゅうは爽やかな風が吹き、少しずつ秋に向かっていました。同行してくださったマイスター、テラスでご一緒したSご夫妻、ありがとうございました。今回もくじゅうの自然に包まれて、よき一日でした。