12月10日(土)、立中(たっちゅう)山に登りました。1ヶ月振りの山行きです。

 

 立中山は、大船山を近くで眺めることができる山です。今年、初夏と秋にコロコロ隊を楽しませてくれた大船山の見納めをしたいね、ということで出掛けました。

 立中山へは、昨年の10月の終わりにも登っています。登山途中にある佐渡窪には、今年に入って二回訪れているので、コロコロ隊的にはよく知った登山道のつもりでした。が‥、いつ何時でもハプニングは付きものです。

 

メンバー: 2人( kun   otu )

コース:

一番水登山口―60分→朽網分かれ―75分→佐渡窪―35分→鉾立峠―20分→立中山頂

立中山頂―20分→鉾立峠―30分→佐渡窪―60分→朽網分かれ―35分→一番水登山口

注)所要時間はコロコロ隊独自のものです。

 

 一番水登山口スタート。山は冬の寒そうな色ですか、雲ひとつない晴天です。予想に反して寒くありません。

 

 治山工事中と張紙がありましたが、影響なさそうなので、いつもの登山道を沢に沿って進みます。

 

 落ち葉が積もっていて、道が判らなくなりそう。

 

 岩のマークや木のテープを目印に登ります。

 

 工事現場を避けるように登り、はたと気付くと、いつもとなんか違う道‥。YAMAPでkunちゃんが確認すると、山側に逸れて登っていました。沢方向に道なき道を(もともと枯葉でどこが道か判らなかったのですが)下ります。やっと見知った「桜の園」に出ました。ホッ。

 この時点で、時間ロス。でも距離は進んでいました。工事現場を避けようとして沢から離れ、旧登山道に迷い込んだようです。木の赤テープが古かったものなぁ。

 

 気を取り直して、丸太橋を渡り、朽網分かれへ。

 

 朽網分かれのコンクリート舗装の道から、鉾立峠の標識に従って山道に入ります。

 

 林の中を進んでいて、途中でまた、「ん??」となります。前に来た時は、こんな杉の細道ではなかった‥。

 

 またもや道を逸れていて、修正。今度は鳴子山に行っていたかもしれないな。

 鉾立峠への登山道に戻り、首のないお地蔵様のところまで来ました。このお地蔵様、前回は探せど見つからず、通り過ぎてしまいました。木の葉が落ちたこの季節は判りやすいのでしょうね。 

 

 しばらく進んで、もう一体、仏様。写りがよくないのですが、写真の中央にいらっしゃいます。

 

 苔むした石畳の道。昔、法華院に向かう修験者が通った道。

 

 このすぐ先が鍋割峠。

 

 日陰には雪が残っていました。

 

 鍋割峠を下ると木道が見えてきます。ここから眺める佐渡窪の景色はいいなぁ。

 

 佐渡窪の木道に到着。佐渡窪という名前は、その形が佐渡ヶ島に似ているからついたのだそうです。

 

 窪地を抜けて、岩がゴロゴロの場所を通過し、山道に入ります。

 

 傾斜のきつい道を登って南側に目をやると、通ってきた佐渡窪と、雲に浮かんだ祖母傾山群が見えました。

 

 鉾立峠に到着です。地元の人は、「ほこんとう」と呼んでいるそうです。正面は三俣山です。

 

 これから登る立中山の方向です。

 

 立中山へ向けて5分ほど登り、振り返って見た白口岳と鉾立峠です。白口岳、険しそう。

 

 急な登りですが、板を設置して歩きやすいように整備されています。ありがたいです。

 

 登りが終わったら、目の前に大船山が出現!

 

 ミヤマキリシマの株の間を進みます。

 

 2年前の火災で焼けたミヤマキリシマ。

 

 株元から小枝を伸ばして再生中の木もありました。

 

 立中山に到着、360度の展望です。こちらは、大船山。

 

 白口岳と、後方に中岳に連なる山々。どれが中岳なのかは自信がありませんが‥。

 

 三俣山と坊がつる。

 

 と、ここでサプライズが!

 kunちゃんがケーキを取り出しました。「60」のローソクが立ててあります。実は、翌日が私の誕生日なのです(ついに還暦です)。kunちゃんの粋な計らいに、びっくりしたやら嬉しいやら!

 防災上、ローソク点火はしませんでしたよ。

 

 kunちゃんからのプレゼントとケーキを手に、記念撮影です。思い出に残る山頂誕生会となりました。ちなみに、この日着ている赤いウェアは、連れ合いからの還暦祝です。

 

 ランチも済ませて山頂でまったりしていると、若い二人の山ガールが大船山の方からやってきました。久住山系1,700m以上の9座に登る「くじゅう17サミッツ」というプロジェクトに挑戦中とのこと。三俣山、北大船山、大船山、と巡り、この後、白口岳から先の山々に行き、一日で9座登頂を達成する予定とのこと。すごすぎる‥。

 もし、私たちに彼女らのような体力と精神力があったとしても、やっぱりのんびり登山がいいや。

 

 山頂を後にして、往路を戻りました。朽網分かれからは、迷った山中を通らずに、コンクリート舗装の迂回路を通りました。

 

 コンクリートの道は単調だろうな、と期待していなかったのですが、思いがけず草原の広大な景色に出合えて、得をした気分でした。

 

 工事は、来年の2月20日まで続くようです。

 

 復路は、無事に一番水まで帰り着きました。

 二度の道迷いで焦ったけれど、もう楽しかった思い出に変わっています。

 よく晴れて風もなく、誕生祝いもしてもらって、心も身体も温かな冬の一日でした。

 今回は時間の都合で、温泉には入りませんでした。