10月27日(木)、池窪登山口から大船山に登りました。

 大船山頂の紅葉は終わりかけとの情報もありましたが、完璧な状態でなくてもその時々の風情があるはず、散りゆく紅葉も楽しもう、と話しながら出掛けました。

 

メンバー: 2人( kun  otu )

コース:

池窪―45分→入山公墓分岐―15分→鳥居窪―80分→御池―10分→大船山

大船山―75分→鳥居窪―10分→入山公墓分岐―30分→池窪

注)所要時間は、コロコロ隊独自のものです。

 

 6月に大船山に登った時と同様に、登山バス(往復3000円)を利用しました。発着場所は、久住町の社会福祉法人施設「パルクラブ」です。バスは一日に三便。私たちは、始発の7時30分発に乗りました。帰りは、15時池窪発を予約しました。今回は、バスが2台でした。紅葉シーズンだから、利用者が多いのですね。運転手さんは優しい方で、往きの車中、阿蘇山や久住山の標高の覚え方、登山道で迷いやすい所などを教えてくださいました。

 

 パルクラブから20分で池窪登山口に到着しました。

 

 バスを見送って、登山開始です。

 

 登り始めて5分で、岩ゴロゴロの土石流跡に出ます。ソロの女性と、「私、遅いですから先にどうぞ」「いえ、私たちはもっと遅いですから」と道を譲り合い、先に行っていただきました。コロコロ隊は、今日ものんびり登山です。

 

 岩ゴロゴロ地帯を抜け、山道に入ります。

 

 明るい場所に、ヤマラッキョウが咲いていました。

 

 第一展望所です。曇りの天気ですが、阿蘇の山々まで見渡せました。

 

 落葉した森の中を進みます。

 

 視界が開け、大船山が見えてきました。まだ遠いなぁ。

 

 再び樹間の道を進み、岳麓寺(がくろくじ)との分岐点に出ます。ここが、バスの運転手さんが言っていた迷いやすい場所です。岳麓寺の方に下ってバスに間に合わなかった人がいるとのことです。看板はありますが、池窪ルートの方が道が細くて不安になりそうですね。

 

 岳麓寺分岐からすぐの所に、入山公墓への分岐があります。入山公とは、江戸時代の岡藩主、中川久清のことで、大船山が好きだったがゆえに遺言でこの地に墓を作らせたそうです。石段を登ると霊廟がありますが、今回は寄らずに進みます。

 

 登山道から、マユミのかわいらしいピンク色が見え、撮影タイム。写真では色がよく出ませんでした。

 

 寄り道をしたので、前回より少し時間がかかって鳥居窪に到着しました。大船が近くなりましたがまだまだ登りはこれからです。鳥居窪は、今はススキが原ですが、かつて入山公が内密に洋式火器の訓練に使った場所なんだそうです。こんな山の中なら、隠れて訓練ができますよね。

 

 鳥居窪から大船山の方向に進みます。岩の上にお地蔵様がいらっしゃいました。

 

 山道を進みます。傾斜が徐々にきつくなっていきます。

 

 根ごと引き剥がされた木が、何本か見られました。台風によるものでしょうね。

 

 落葉を楽しみながら歩きます。

 

 赤の絨毯。

 

 岩が露出し、さらに勾配が急になると、景色を楽しむどころではなくなってきました。

 

 前回も登ったはずなのに、こんなにきつい登りだったかなあ。大体、過ぎてしまうと楽しかったことしか憶えていないコロコロ隊なので、この急登は予定外でした。

 

 鳥居窪から1時間15分、やっと山頂のすぐ下にたどり着きました。人が立っています。

 

 山頂に行く前に御池(おいけ)に寄ろうか、ということになり、御池を目指して下ります。

 

 5分下って御池に到着しました。上からは見えなかったけれど、池畔には10人くらいの人が憩っていました。

 

 周囲に人は多いけれども、水面は穏やかです。

 

 

 御池から大船山頂に向けて、登ります。途中に、朽ちた避難小屋がありました。

 

 山頂手前から振り返って見た御池です。紅葉は終わりかけで華やかさはないですが、落ち着いた静寂感がありました。

 

 これは、今年6月の写真です。どの季節も、御池はいいなあ。

 

 大船山頂に到着です。どんよりと曇っていますが、多くの人で賑わっていて、撮影は順番待ちです。

 

 帰りのバスまで時間があるので、当初の予定通り北大船の方向に下ることにします。

 

 段原から昇って来る人、私たちのように山頂から下る人で、岩の登山道は渋滞していました。道を譲ったり譲られたりで時間がかかります。また霧が出てきました。

 

 登山バスで一緒だった2人組の男性と、ばったり再会。これから北大船に行って引き返し、帰りは16時のバスに乗るとのこと。私たちは15時のバスだと言ったら、「そりゃー(これ以上先に行くのは)無理だわ!」と言われ、引き返すことにします。のんびり登山を見ていたのね。

 段原、北大船の景色を目に焼き付けます。

 

 視界が白く閉ざされたり、時折景色が見えたりの繰り返しです。霧が晴れた瞬間を狙って、写真を撮ります。三俣山と坊ガツルが見えました。シャッターチャンス。

 ズームにします。

 さらにズーム。

 

 登山道から少し外れた所に座れる場所があったので、昼食休憩です。寒いので、2人ともダウンを羽織ります。絶好の紅葉スポットです。登山道を通る人の「わ~キレイ!」という声が聞こえてきます。北大船、段原の霧が晴れ、山肌の紅葉がよく見えます。

 

 

 昼食を終えて、また大船山の山頂を目指して登ります。相変わらず人が多いです。

 

 日陰部に雪が残っていました。2日前に降ったそうです。寒いはずですね。

 

 再び大船山の山頂に立ち、段原とは反対側の南の方向を見下ろします。人が見える辺りに眺めのよい休憩場所があるので、そこまで下り、コーヒーを飲みながらおやつ休憩です。

 

 コーヒータイムの後は、バスに間に合うように池窪まで下るのみです。余裕を持って発ったつもりでしたが、下りの岩場で時間をとられ、池窪に着いたのは14時55分、発車の5分前でした。登山口まで運転手さんが出迎えに来ており、「○○さんと△△さんですね。」「はい、そうです。遅くなってすみません。」とのやり取り。てっきり一番最後だと思っていたけれど、まだ遅れるグループがあって、その方たちは後便に乗るとのことでした。無事に定刻発車でき、皆さんに迷惑をかけずにすんでホッとしました。

 

 下山後の温泉は、バスの発着所前にある「大地乃湯」です。リーズナブル(380円)で綺麗な温泉です。

 浴槽の写真は、ホームページから拝借しました。露天風呂もあるのですが、外は寒いので、今回は内湯で温まりました。

 

 大船山の紅葉は終わりかけで、青空の見えない一日でしたが、雨が降らなくてよかったです。散りゆく紅葉も綺麗でした。