10月6日(木)、九重町の長者原から雨ヶ池に行き、指山に登りました。雨ヶ池に行こうと決めたのは、何かの記事でヤマラッキョウの群落の写真を見たからです。ピンクの絨毯を期待して出掛けました。そして、雨ヶ池だけでは時間に余裕があるので、すぐ近くで手軽に登れそうな指山に寄ることにしました。

 

メンバー: 2人( kun  otu )

コース: 

長者原―105分→雨ヶ池―30分→指山への分岐―30分→指山取付部―55分→指山山頂

指山山頂―40分→指山取付部―20分→指山自然観察路入口―20分→長者原

 ※所要時間は、コロコロ隊独自のものです。

 

 長者原の駐車場からスタートです。紅葉シーズンにはまだ早く、平日ということで、駐車場はガラガラでした。

 

 タデ原湿原の中を通ります。三俣山と重なって見える凹部が指山の山頂です。

 

 湿原の中に、アキノキリンソウを見つけました。

 

 タデ原湿原を抜けたところで、森の中に入り、雨ヶ池の方向に進みます。

 

 すぐに登山届提出箱があります。

 

 傾斜の緩やかな木々の間を歩きます。この道は「長者原自然研究路」となっており、木の名前が判るように小さな看板が立てられています。オオヤマレンゲやマンサクなど、花の時季に来ると楽しめそうな名前も見つけました。

 

 キノコがびっしり付いた木。

 

 途中、真新しいロープが張られ、迂回する箇所がありました。ロープの向こうを見ると、幹の下部がえぐられて今にも倒れそうな大木が見えました。先の台風14号にやられたのでしょうか。安全登山への対応に頭が下がります。

 

 指山への分岐点です。帰路は指山の方に向かいますが、行きは坊ガツル方面へ。

 

 土石流で崩れた場所を横切ります。

 

 このあたりから傾斜が少しきつくなります。

 

 岩がたくさんの道を登ります。

 

 下ばかり見て登っていました。見上げると色づいたガマズミの実が。

 

 高い木がなくなり明るくなった場所に、ベンチが据えられています。雨ヶ池はもうすぐです。

 

 雨ヶ池に着きました。木道が続きます。池であるはずの場所に水はなく、草が生えています。前方に平治岳が見えます。

 

 木道を歩きながらヤマラッキョウを探すのですが、なかなか見つかりません。足元を見ると、笹の中にひっそりと咲いていました。うすい赤紫のかわいい花です。写真で見た群落は、今はもうないのかもしれません。

 

 背丈の低いマツムシソウ。

 

 笹の中にポツポツとリンドウ。

 

 増水時に土台が浸食されてしまったのでしょうか、木道が倒れています。グラグラするものもあったので、慎重に通ります。

 

 雲がかかっていますが、平治岳の右隣に大船山が見えます。ずっと曇りの天気です。

 木道で休んでいる時、70代後半と80代前半のご兄弟と話をしました。お二人でキャンプをしながら山に登っているそうです。社交的な弟さんと、穏やかそうなお兄さん。お兄さんはずっと仕事をしていたので60年振りの登山だそうです。仲良く元気な、素敵なご兄弟でした。

 

 木道の先まで行き、雨ヶ池全体を見渡したところで、引き返すことにします。前方に、これから向かう指山が見えます。

 

 来た道を戻り、往路で通った指山の分岐点まできました。ここから進路を左にとり、指山の方向に進みます。

 

 指山のすそ野を巻くように、平坦な道を進みます。

 

 

 土石流で崩壊した道が、二箇所ありました。

 

 指山山頂への取付部に来ました。ここから急な登りになります。

 

 指山は、標高の低い山だと甘く見ていたけれども、結構きつい登りです。汗をかき、半袖になりました。

 

 樹間の道を登りきり、展望が開けました。泉水山方面の山々が見えます。

 

 山頂近くには、リンドウが沢山咲いていました。

 

 指山山頂に到着です。直近に見える三俣山は、霧がかかっています。

 

 平治岳です。左端の緑の窪地が先程まで居た雨ヶ池で、うっすら木道も見えます。

 

 長者原の方面。どんより暗いです。

 

 三俣山が、幾分見えるようになりました。1時間ほど昼食休憩をとって下山しました。

 

 山頂から40分で、取付部まで降りてきました。三叉路を「長者原登山口」と示された方向に進みます。

 

 往路では通っていない道ですが、指山裾野の平坦な道です。「指山自然観察路」と呼ばれています。

 

 ここにも、土石流の痕があります。

 

 観察路入口の林道と合流する場所に出ました。

 ここからコンクリート舗装の林道を真っ直ぐ下り、20分で長者原の駐車場に着きました。

 

 雨ヶ池のヤマラッキョウ群落には出会えなかったけれども、指山が想像していたよりもきつかったけれども、今回ものんびり楽しい山行きでした。