10月31日(日)、立中(たっちゅう)山に登りました。

 立中山は、坊がつるを囲むようにしてそびえる山の中で、大船山の西隣にちょこんと位置しています。標高も低く目立たない山ですが、ミヤマキリシマの穴場として6月のシーズン中は訪れる人が多くなります。

 

メンバー: 4人( kun  miu  huu  otu )

コース:

一番水登山口―40分→朽網分かれ―65分→佐渡窪―35分→鉾立峠―25分→立中山頂

立中山頂―20分→鉾立峠―30分→佐渡窪―55分→朽網分かれ―35分→一番水登山口

注)所要時間はコロコロ隊独自のものです。標準タイムではありません。

 

 今回は、コロコロ隊若者組が、久しぶりに参加しました。颯爽と前を進む若者組に熟年組は元気をもらい、いつもよりもペースアップした感じです。

 

 スタート地点の一番水登山口です。道の向かい側に、「レゾネイトクラブくじゅう」という雰囲気の良いホテルがあります。

 川沿いの道を登っていきます。

 しばらく行くと、桜の木が沢山植えられた場所に出ます。

 近年の豪雨により、崩れ落ちた場所が多く見られました。

 土がえぐられて崖のようになっています。

 削られて谷になったところを渡るため、丸太橋が据えられています。丸太は滑って怖かったです。足下は深い谷です。7ヶ月前に来たときにも丸太橋がありましたが、新しいものに付け替えられていました。

 桜の葉が紅葉してきれいでした。

 桜の林を抜けると、舗装路に出ます。崩落した道を整備し、砂防ダムを造っていました。自然災害により登山道も少し変わってしまいましたが、この辺りが「朽網(くたみ)分かれ」です。鉾立峠への案内板が貼られています。

 重機が停まっています。休日なので、工事はお休みかな。

 標識に従って、また山道に入ります。法華院方面に進みます。

 落ち葉を踏みながら、林の中を登ります。

 苔むした岩が目立つようになりました。お地蔵様が祀られています。

 鍋割峠につきました。

 鍋割峠を下っていくと‥。

 眼下に佐渡窪が見えてきました。

 山中に突然現れた平坦な場所に、木道が続いています。周りは、ぐるっと紅葉です。

 木道の下は固い土ですが、かつては草原で、木も生えていました。

 ここも豪雨の時に土砂が流れ込み、埋まってしまいました。

 土はひび割れ、樹木の残骸が見えます。

  しかし、佐渡窪を囲む山々の紅葉は鮮やかです。

 陽に映えてきれいでした。

 佐渡窪を後にして、また登りにかかります。土砂崩れで運ばれた岩がゴロゴロしています。

 傾斜がきつくなります。

 鉾立峠に着きました。ここは、日本百名峠に選ばれているそうです。「鉾峠」(ほこんとう)と書かれた塔があります。この塔は、10年ごとに新調され、現在のものは2020年に法華院から男性8人で抱え上げられたそうです。まだ新しいです。

 鉾立峠から眺める三俣山です。迫ってくるものがありました。

 これから登る立中山のなだらかな稜線が見えます。登山開始です。

 この時期、あまり花を見かけなかったのですが、足元にリンドウが可憐に咲いていました。

 黒土の坂に、石が敷かれています。くじゅうネイチャーガイドクラブやボランティアの方々が、登山道整備をしてくださっているそうです。

 登山者が安全に登れるように、急坂の滑りやすい所に段差が作られています。整備してくださった方々に頭が下がります。

 山頂近くの道沿いに、立入り禁止のロープが張られています。

 昨年4月、登山者のバーナーの火が燃え移り、1600本のミヤマキリシマが焼けてしまったという悲しい出来事がありました。焼けたミヤマキリシマの根元を保護するためのロープなんですね。

 焼け枯れた木の根元から、新しく芽が出ていました。けなげに命をつないでいます。元の木の大きさに戻るまでには、10~15年かかるそうです。頑張って!ミヤマキリシマ。

 立中山の山頂です。大船山がすぐ近くに見えます。ここで大船山から縦走してきたという2人組に出会いました。藪漕ぎの大変な道だったそうです。

 山頂から坊がつるが見えます。

 季節を忘れたミヤマキリシマが咲いていました。背景は大船山です。

 立中山頂で会った人は、コロコロ隊4人を含め、縦走2人組、親子と思われる2人組、合計8人です。紅葉シーズン日曜日の久住山系にしては、信じられないくらいの人の少なさです。長者原、牧ノ戸ルートは、きっと大渋滞でしょうね。

 

 眼下に佐渡窪を見下ろし、その方向を目指して、来た道を帰りました。

 無事、一番水登山口に帰着し、歩いて5分の駐車場へ。

 レゾネイトクラブくじゅうの立ち寄り湯(600円)で、汗を流しました。気持ちよかった~。