2023.6.13. 金星がプレセペ星団に接近、あと火星と、金星の満ち欠け具合も | 結城明音の天体観測にっき

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ただいま梅雨中ですが、ほんのり晴れ間が! 夕暮れまで晴れが続いてくれました。
写真撮ると、あれ、実は曇っている? って感じの薄曇りではありましたが、金星の輝きは雲に負けないキラキラ

まだぎりぎり火星も肉眼で見られました!
うっすら雲がかかっている空だとそろそろ難しくなってきそう。


金星と火星の部分をトリミング。何とか火星は赤く写っておる。


金星と火星と、かに座の甲羅部分が収まるくらいに寄せて撮ってみました。
おお…ちょうど金星がプレセペ星団の横を通るところでした! ラッキー!


金星の光が周りの湿気っぽい空を照らしてしまって、写真撮るの&見やすいように調節するのが難しかったです。
金星のピカー具合を控えめにしようとすると、プレセペ星団が縮小に耐えられないくらいでして。
なので、プレセペ星団が見えること優先の処理で。写ってくれてよかったと思おう。


ふんわり風船星

 

今は金星が東方最大離角から内合に向かっているところ、ということは、地球と金星の距離が近くなってるってことー!

ってことで、金星に寄せて撮ってみました。もう金星の欠け具合が写真に収められますね!
光っている部分と影の部分の傾き具合にも注目したい。


寄せて撮ったとは言っても、いつも月のアップを撮っているのと同じ設定なんですけどね。
うちのカメラ&レンズではこれが限界なのです。もっとズーム(焦点距離を長く)したくなってきた…

ちなみに上の写真はトリミングしたあとに、さらに拡大しています。
トリミング前の写真全体&説明(をブログ用に縮小したもの)はこちらです。
金星ちっちゃい。でもしっかり写るんだよなあ、すごい。

 

前回の金星の記事にも張りましたが、また。
金星の最大光度と接近と満ち欠け具合の関係が詳しく書かれていますので、ぜひー。
最大光度の前後の写真も撮れるといいなあ。カメラ性能的にも、お天気的にも。

 

ふんわり風船星


金星と火星、今月22日には、そこに月も加わって華やかな夕暮れになりますよー

 

っていうか、金星と火星、もりもり近づいているように見えて合にはならずに今後離れていくスケジュールかと思っていたら、月と接近の日は両者同日なのね。こいつらどこまで近づくんじゃい?


国立天文台サイトの惑星の地心座標CGIでちまちま調べていましたら。


結果のスクショはこちらなんですが。金星と火星の視黄経の値を比べてみますと、どうやら、



7/2~3が接近のピークで、3度28分差くらいまで近づくんですね。141度-145度間で。
そこから徐々に金星が見た目ゆっくりになっていく、という。
まだまだ近づく、というか、3度…あとちょっとじゃん! と言いそうになってしまうw
ちょうど金星の最大光度の日も近いし、見たいなあ。

関数電卓 欲しい!
学生時代に使っていたやつ、さすがに壊れてしまったんだよね。
手計算めんどい…度だけですめばいいけど、分以下が絡むとねー

度数計算と戦いながら(?)やっていきましょう。原稿も。

 

星流れ星星流れ星星流れ星星

 

ただいま夏コミ原稿やってます。同人誌はバックナンバーもありますよ。よろしくね!