タレントさんなどに多いのだが、観劇報告をするときなどに
「〇〇さんからご招待いただき、××を観てきました」と表現する人がいる。

なぜわざわざ「招待された」と言わなければいけないのかが
まったくもって理解できない。絶対に言わない方がいいのに。
「招待された」ことに優越感を持っているからなのか?
(だとしたらもっと意味が分からないが)

①記者招待などの主催者招待
②団体として購入した企業が顧客を招待する場合
③出演者などが関係者を招待する場合

招待は大きく分けでこの↑3パターンがあるが、
まあ、言ってもいいかなあと思うのは②だけだ。
それも、オープンにしている場合のみ。
(事前に募集誌面で4組8名をご招待!などと謳っていたりとか)

簡単に「招待していただきました」と言えてしまう人は、
自分が払ったお金はゼロだったとしても、
「代わりに払った人」が確実に存在するという認識が薄い。

①は、その分のチケット売り上げを放棄した主催者
②は、代わりにチケット代を払った企業
③は、代わりにチケット代を払った事務所(または本人)

AさんとBさんが同じ相手にチケットをお願いした場合、
Aさんは招待扱いで、Bさんからはチケット代をもらっている、ということがあり得るのだ。
仕事上の関係性で事務所が線引きをしていることもあるだろうし、
回によって招待できる人数が決まっていたりする場合もあるだろう。

いずれにせよ、「招待されなかった人」にとっては気分がいいものではない。
基本的に【招待された】などということは、公に発表するようなことではない。
そんなことを表明しても、誰一人得しないのだから、言わない方がいい。
「〇〇さんにお声がけいただき」と言えばいいだけのことだ。

感謝は、招待してくれた相手にだけ伝えるようにしましょう。