<脚本・演出>浅沼 晋太郎


<出演>


松下 優也 (セバスチャン・ミカエリス)
阪本 奨悟 (シエル・ファントムハイヴ)

小山 剛志 (バルド)
南  翔太 (フィニ)
猪狩 敦子 (メイリン)
植原 卓也 (グレル・サトクリフ)
龍 弥   (劉)
和泉 宗兵 (葬儀屋)
伊勢 直弘 (アバーライン)
青柳 塁斗 (ユウキ)
宮下 雄也(RUN&GUN) (キリト)
押野 大地 (カイ)


<ストーリー>


ファントムハイヴ家にやってきた日本からの客人たち。
女王陛下の命もあり丁重にもてなすファントムハイヴ家一同。
そこで事件が起こり・・。


@サンシャイン劇場



いやー。満席ですよ。こういう舞台は最近こそ(仕事の関係で)観るとはいえ、まだまだ初心者なので戸惑います。音楽舞闘会って・・・ぜんっぜん分からなくないですか?黒執事も読んだことないし、ネットで調べても筋がよく把握できないし。ゴス?バトル?など、ふんわりとしたイメージだけを持って臨みました。


いきなり使用人3人が歌いだしたときは、さすがにビックリしました。歌わせるなら歌わせるで、ちゃんと練習させましょうよ。・・・とまあ、これはすべてのこの種の舞台に言えることなのかもしれないですが。


なんだか世界観もよくつかめないまま、主役の2人が登場。松下優也は、もんのすごーく歌が良かったです。久々にもっと聴いていたい声でした。声だけでなく、歌唱に雰囲気があります。マジ上手い系な気がするので、ぜひミュージカルに…(←そればっか)。阪本奨悟は可愛かったです。


ストーリーは、原作ファンのためのものなのでよく分からない部分もありました。いきなり「誰だよ!」ってキャラがふって湧いたり。どうやら原作で人気のキャラみたいです。基本的に、そういうヲタ向けサービスにより形成された舞台だと言えます。


そんな中、ちゃんとドラマにおけるキーとなる役を演じている宮下雄也&押野大地はなかなかでした。 ちゃんと芝居してました。でも、正直に言うと中途半端な殺陣や歌やキャラに費やす時間があったら、彼らのドラマ部分を掘り下げてほしかったです。押野大地の方なんて特に重要なはずなのに、説明不足だから感情が伝わってこない。結局なに?何が目的なの?みたいなことになってしまいます(私だけかもしれませんが)。


あとは、衣装に気合が入ってました。似たような服で色違いを着ていたり。衣装がショボく見えないというのは、この作品の心臓でしょうね。ゴスグロ耽美な世界ですから、衣装の果たしている役割は計り知れません。


総合的に判断して、色々な意味で楽しめました。少なくとも退屈はしませんでした。でも、もうちょっとしっかりみっちり稽古した方がいいかもしれませんね。ちょーっと学芸会っぽい空気から抜け出せてないかなあ。ちゃんとしてる役者と、全然お下手な役者の差がやや目立ちすぎかもしれません。