出雲と呼ばれる島根県の東部、松江市の風土を紹介する番組を見ました。
好きな分野だしと、なんとなく見始めたのですが、美保神社の紹介から画面にくぎ付けになりました。
奈良時代以前からあったと言われていて、創建がいつかはっきりしないけれど1300年以上の歴史ある神社。
グーグルマップで確認すると、このあたり(赤いピンのところね)。
山陰地方は行ったことがなく、グーグルマップで見ながら「変わった地形だなー」と思っていたのがこのあたり。
美保神社は日本海にぐぐっと突き出た半島の先端近く。
ここだけ食い込んだ湾になってます。
江戸時代は北前船の“風待ち港”として1日千隻の船が出入りしたそうです。
拡大すると海岸沿いに町があり、美保神社も海からすぐなのがわかります。
この、歴史ある神社の祭祀を行う氏子の組織(祭祀組織)の、日々欠かさず行うしきたり、修行に驚きました。
頭人(とうにん)という役はなんと4年間、毎日欠かすことなく子の刻(午前0時の前後2時間)に美保神社の本社、末社などに参拝。しかも、まず海に入って心身を清め(潮掻・しおかき)てから、紋付羽織、下駄を着用して。
参拝途中に他人と会うと“穢れた”ことになるので、潮搔からやり直し。
泊りの出張などがあったときは、次の日に2度参りを行う。
日々の食事は神棚の下で、専用の膳、箸を使って一人で食べる。鶏肉、卵は口にしない。
よって、家族とは食卓を囲まないそうです。
鶏肉・卵NGは家族も同様なので、頭人のご家族のお子さんは「なかなか厳しい。唐揚げが食べたい」と話してました。
(中高生で“唐揚げ断ち”は辛いねー)
氏子の中でも神様にご奉仕をする役目の方々なので、しきたりは当然あるものですが
嵐の日も雪の日も真夜中に神社に日参、家族と一緒に食事ができない、というのは初めて知りました。
このほかにもいろいろ決まりごとはあるそう。
とはいえ、食後の団欒などはしてらっしゃると思いますし、伝統の神事を間近で見ながら育つことで受け継がれていくのでしょう。
行ってみたいところが増えました。
✱美保神社/氏子の祭礼組織
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