抗加齢医学会3日め。自宅にてWEB参加です。
初日25日の「会長特別企画シンポジウム1」は
「機能性食品や機能性を有する農林水産物の今!」というテーマで4名の先生方がご登壇。
その中で個人的にも興味があり、一般の方々が取り入れやすい「リンゴ」に含まれる成分についてのお話がありましたよ。
発表は国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の庄司俊彦先生。
食品研究部門のユニット長をされている方です。
リンゴには抗酸化成分であるポリフェノールが含まれていることをご存知の方は多いと思いますが
その6割を占めているのが「プロシアニジン」という成分。
カテキンや話題のレスベラトロールよも高い抗酸化力を備えているそうです。
今の時期はジョナゴールドか王林を一食めにいただきます。
リンゴの産地である青森県、長野県の食品企業、大学などと連携した「リンゴ機能性表示食品開発グループ」による研究では、「プロシアニジン」を110mg含む飲料を毎日摂った場合、16週間後には内臓脂肪が減少したそうです。
ほかに、
✽腸内細菌叢が変化して腸管のバリア機能が改善
✽紫外線による炎症の抑制
✽抗アレルギー
✽育毛
などの働きも報告されています。
さまざまな良い効果が得られるのはポリフェノールの特長ですが、素晴らしいですね
毎日、ヨーグルトとともにリンゴをほぼ欠かさず、年間で180個前後は食している私は
「おぉ! そんな良い効果をすでに得ている?」
と、嬉しくなりましたが、問題はふだん食べやすい量のリンゴに、「プロシアニジン」がどの程度含まれているか?
✽「青森りんご公式サイト」で調べました。
青森りんごの「ふじ」「王林」「ジョナゴールド」「つがる」の場合だと、
100g中に「プロシアニジン」が30~40mg含まれているそうです。
“私調べ”では、スーパーなどで売られている、大きくも小さくもない、普通サイズのリンゴは約300g
なので、1日1個で90~120mgの「プロシアニジン」の摂取ができる計算。続けると良い効果が得られそうですね。
「プロシアニジン」は熱に弱いのと、体内での持続力が高くないため
生食で、1日に何度かに分けて食べるのが効率がいいそうです。
果皮だけでなく果肉にも豊富に含まれているそうなので、皮をむいても大丈夫。
昔から「1日1個のリンゴで健康になれる」と言われていましたが。本当でしたね。
青森では、「プロシアニジン」を含む機能性表示食品として
「プライムアップル」というブランドのリンゴも発売されています。(今期はほぼ終了)
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