正輝は真ん中で割って2本にするソーダーアイスを、そのままくわえた。

美樹はその様子を、じっと見つめる。

2本の棒が刺さったアイスを丸ごと食べる様子は、なんだかおかしな感じがした。

美樹の視線を感じて、正輝は一旦アイスから唇を離す。

 

突然正輝は、アイスをふたつにパキンと割った。

 

「ほらよ」

 

「えっ」

 

「食いたいんだろ?じっと見てたじゃん」

 

『でもコレ、今くわえてたよね?』

 

先っちょが不自然に溶けたアイスを見つめる。

 

「遠慮すんなって、ほら」

 

美樹の戸惑いに気づかないのか、正輝はグイグイとアイスを勧めてくる。

 

「ったく、溶けちまうだろ?!」

 

「え、いいよ……

 

「もう割っちまったんだよっ、ほら」

 

いつもながら、強引でマイペース。

受け取らない、という選択はなさそうね……

美樹は小さくため息をついて、仕方なく受け取った。

 

ためらいながら、先っちょをかじりだす。

それを見て、フフッと笑いながら正輝は聞こえないほどの声で小さく呟いた。

 

「間接キス、成功……

 

 

 
こちらの作品は
某小説サイトにて
「イラストにセリフをつけよう」という
お題で書いたモノです^^
お楽しみいただけると幸いです
 
あさひ。