結婚24年目ともなると、母の日のプレゼント案も底をつく。

母の日の贈り物なんてしたことがないと言った夫の代わりに、いい嫁だと思われたい私はプレゼントを選んできた。

1年目には初めての母の日だからと奮発して、双方の母に色違いの1万円のバッグを買った。

黒地の籠に、義母にはブルー、母にはグリーンの取手。

義母にソレを渡したときの反応は、こっちが驚くほどの喜びようだった。

バッグを何度も腕に掛けては鏡を覗き込んでいる。

わたしはそんな義母を目の前に、ぼんやりと考えた。

母は、こんなふうに喜んでくれるのだろうか……。

わたしは何となく母の反応が見えるような気がして、義母からそっと目を逸らした。

 

 
 
花のハンカチ・2に続く
 
 
 
こんにちは、旭です
5月13日は母の日ですね
この小説は去年カクヨムで
「母の日」にちなんだ小説の
自主コンテストに応募したものです
多少のフェイクは入っていますが
旭の自伝小説です
しばらくの間、どうぞお付き合いください