感想のつづきです。
MC
順さんを昔から知っている人は、順さんが唄うということにびっくりするだろうと茂人さん。
順さん自身もびっくりだし、曲を作る際は唄うことを意識していなかったので、今回順さんは「隠れていたものが動き出した感じ」だそうです。
順さんが昔ギターを始めた頃は、フォークブームで順さんも弾き語りをしていたそうです。
かぐや姫とかエノケンとか?から話が盛り上がり、「俺は村中で一番モボだと言われた男」の歌になり。
それはエノケンかどうかの話になり。
今調べてみたら、二村定一(ふたむらていいち)さんと榎本健一(えのもとけんいち)さんがそれぞれ歌詞を少し変えて唄っていたようです。
このあたりの話は私にはちょっとだけジェネレーションギャップ。。私が疎いだけかもしれませんが。
余談ですが、順さんは翌日神戸でライブだったそうで、そこでもコーラス披露して昔からのファンが驚いたそうです。
逆に茂人さんの?キッカケがあるまで何故全く唄わなかったのが不思議です。
10. 坂の下から(KnJ)
今回は歌詞をしっかり把握したくて、メモを取りました。
どんなイメージの曲なのか、どんな事を伝えてくださるのか、まずは文字に表して受け止めたくて。
優しく心地よいメロディに、離れ離れになった「君」を想う寂しく切ない内容。
別れたと言っても、最後に「いつかまた会いたい、君を見つめていく」というようなフレーズが出てくるので、死別の曲なのかも。
仲違いの別れでその後も見つめていくのは、ストーカーぽくなっちゃう。
坂と言っても、茂人さんのイメージは階段というようなことをおっしゃっていたので、例えばそれが天国への階段だとしたら、ぐっと悲しい曲のイメージになりますね。
マフラーを返さないのは未練ではなくて、返せないのかなとか。
全く見当違いの解釈かもしれませんが。
歌詞に美しい情景が散りばめられています。
今の時季のような「冬の名残の粉雪」というフレーズも。
思わず前日の有馬での名残雪を思い出しました。
私が住んでいる街は滅多に雪が降らないので、歌詞を見て有馬の「凍える風」を思い出しました。
しかも温泉街は階段や坂が多かったし。
薄柚子色のマフラーは無いけれど、柚子胡椒は買ったなぁとか。
引き寄せられるように有馬を訪れたので、勝手にこじつけ。
11. 窓の外は晴れて(KnJ)
前回はこの歌詞に怖いイメージが強く残りましたが、自分の弱さを悔やみ奮い立たせる感じの曲でしょうか。
比喩が多く幻想的な世界も広がります。
前回「小銭を拳で握る」と聞き取ったところが、「小銭を何度も数えて」に変わってて。
バスが来る間ぎゅっと小銭を握っているより、一層の不安感が伝わってきて、弱い「僕」が勇気を出してバスに乗るんだと印象が変わってきます。
ブラッシュアップさすがです。
「坂の下から」には「凍える風」が出てきて、こちらには「凍えた地面」が出てきますが、冬というより辛い現状のいたたまれなさを醸し出しているようで。
今回書き取った歌詞を読み返してみたら、頭に浮かんだのはゴッホの「星月夜」。
「薄闇」だから月夜かな、星も瞬いているかなと想像。
後半ギターの音がドロドロ渦巻いているように感じたり。
したらばAmazonでたまたま見つけたのがこちら。
すし詰めのバスに乗り込むのが怖いですが、最後のフレーズに救われます。
歌詞を絵にしてみようか、またはAIでとか考えていたら、バスの窓から見たイメージがこんな感じでした。
と、これもまた勝手にイメージしていますが、「全然違う」と思われても、それはそれで面白いかと。
茂人さんの脳内イメージもAI等で描いてもらえたらなぁと思ったり。
そういえば、私は好きなアーティストさんのMVはしっかり公式YouTube等で観るタイプです。
歌詞から入って、その世界観もしっかり捉えられるので。
まぁ、全くイメージと違うMVだったりすることも多いですけれど。
MC
「また大阪へ来ます」「曲をたくさん作ってレコーディングします」という嬉しいお話。
今はダウンロードで簡単に聴ける時代だけれど、やはり音質を重視してCDで出したいそうです。
12. 10カウント
またも「この曲何でしょう、はいこの曲でした!」と出されたようなイントロ数秒。
アレンジそうきますか!と意表を突かされました。
何度も味わうライブの醍醐味。
すごい。
そして大好きで励まされる曲に、感動して嬉しくて。
聴いてて力が湧いてくる1曲です。
最後は「立ち上がれ〜〜!」と唄い終わるアレンジ。
切に立ち上がって欲しい想いが伝わってきます。
間奏のギターの速弾きも茂人さんの唄声も最高に良くて。
すごい2人が出会っちゃったんだなぁと感嘆のため息。
相乗効果が2乗どころじゃないくらいの掛け算で大きく変化して。
夢中で聴き惚れてしまいました。
つづく。