さて、後日談、たね明かしです
わたしの配属された部署にはいわゆるおつぼね様的存在の
ベテランさんがいらっしゃいました
このおつぼねさんは優しくもあり、歯に衣着せぬ人でもありました
「今度採用された子は変な子だって
周囲があんたのことゆってるよ」
なんて、わたしに直接教えてくれました (笑)
面接であんなに明るく振舞ったのに
実際に働いてみると 無口で暗いわたしだったので
周りからすれば確かに変人か。。
そのおつぼね様は親しくなったのち
わたしが採用された時の裏話をご親切に教えてくださいました
そのびっくりのお話はこうです
そのポジションを募集したとき、8名ほどから応募があり
履歴書1次審査の時点でわたしはさっさと落とされていたそうな。
チーン
その1次審査から選り抜きの4名が面接に進み
結果、Dean's List (成績優秀者リスト)常連で
大学を首席で卒業した優秀な新卒女性が採用されました
ところがその優秀さん、 なんと、覚える仕事が多過ぎるという理由で
1週間で辞表を提出
慌てた会社はまだ1週間しか働いていないので
もう少し頑張ってから決めてはどうか、と説得
優秀さんは更に1週間働いてみたが
やはり気持ちは変わらない、辞めます、と潔く去っていったそう
1次審査通過した選り抜き組の残り3名は既にお断りしてしまったため
困った会社は
1次審査で落としたグループを打診することに
ここでわたしにあり得ないチャンスが巡ってきたそうです
そうして最終面接まで残ったのが
採用を信じて疑わないおめでたさんのわたしと
もうひとりは学歴も申し分ないしっかりした方でしたが
そのしっかりさんは
残念なことに最終面接の日 体調が優れなかった様子で
終始しかめっ面であまり印象がよろしくなかったとか
会社は
覚える仕事が多すぎる、と優秀さんに逃げられてしまった経緯から
その後の面接では覚える仕事が多いことを強調し、説明したそうですが
健康保険欲しさに
仕事内容などほぼ理解していなかったわたしは
何でもやります!と
面接で威勢よく言いきったため 結果的に残りましたとさ。。。
以上がおつぼねさんからのお話でした。
それを聞いて
なぜ履歴書を送ってから あんなに待たされたのか合点がいきました
履歴書の時点で落とされていたんだ・・
「あんたはね、まぐれでこの会社に入れたのよ 感謝しなさい。」
と
このおつぼね様が言ってましたw
本当だぁ・・いろんな偶然をくぐり抜けて採用されたんだ・・
もし最初に選ばれた優秀さんが辞めていなければ
わたしは面接も受けていない
もし最後に一緒に残ったしっかりさんが体調良ければ
わたしは面接に落ちていた
ありがとう優秀さんとしっかりさん!
加えて、おつぼね様がその裏話を教えてくれなければ
わたしは自分が採用されたさまざまな経緯を知らないままだったので
現実を知らず思いあがっていたかも・・
おつぼね様にもありがとう
あれから20年近くの時が経ち、色んなことがありましたが
こんなわたしが今でも会社をクビにならず
働けているこの奇跡にも感謝です
以上、わたしがアメリカで仕事をするようになった
けっこう恥ずかしい体験談でした。
もしいつか、アメリカで仕事をしようと考えている方がいらしたら・・
こんなわたしでも何とかなったので
きっとだいじょうぶ。
強気で夢をつかんでください
ということをお伝えしたくて書いてみました
終わり良ければ総て良し