愛と光の存在そのもののあなたへ
依存症とは、人にうまく依存できない病気
先日、コンサル生がこの言葉を出してくれて
秀逸だなぁと思ったのでシェアします。
これ、斉藤章佳×中村うさぎ対談の
サブタイトルにありました。
依存症とは、人にうまく依存できない病気
参加者:ひとつよろしいでしょうか。
私は、依存症になってしまうと、
生涯依存先をめぐる旅に出ることになるというか......
依存することによる快楽を覚えてしまうと、
そのループから抜け出せなくなるような気がしていて。
例えば、買い物依存症から抜け出したとしても、
次はセックス依存症や恋愛依存症に
なったりするんじゃないかなと思うんです。
「それが生活に影響を与えないようなものであれば良し」とするしか
回復の方法はないのかなって思うんですけど、
斉藤先生はどうお考えですか?
斉藤:依存症におけるそういった現象を
私は「モグラ叩き現象」と呼んでいます。
ひとつ手放してもまた別の問題が出てくるという......
これってずっと続くモグラ叩きのようですよね。
たしかに社会の中で問題の少ない
「ハマるもの」にシフトしていけば、
何かに耽溺している状態は変わらないですが、
周囲に困る人は少なく、自分自身もそこまで損失はない。
これは社会的に不適応を起こさない依存症からの
ひとつの回復モデルなのかもしれないです。
参加者:それでは、そこに移行していくしかないんでしょうか?
斉藤:あとはその人自身が楽に生きているかどうかが大切だと思います。
これは自己受容と関わってくるのですが、
例えば薬を使っていても酒がやめられなくても、
手首をたまに切っていても、過食嘔吐をしていても
「I'm OK」だと思っていれば、
その人はやっぱりハッピーだと思うんですよね。
依存症からの回復で一番重要なことは、
無理に自己肯定感を上げることではなくて
「今の自分でOKなんだ」という自己受容の感覚です。
例えば、
自暴自棄に薬を使っていたり、
お酒をやめられなかったり、
自己破壊的行動がやめられないときは
「I'm "not" OK」なんですよね。
それが「I'm OK」に少しずつ変わっていく。
まだ、薬はとまってないけど、
「私は私で良いんだ」と思えている状態が重要なのかなって。
そして「I'm OK」っていう状態になるためには
やはり他者に受け入れられる経験が必要です。
だからこそ《仲間》との繋がり――
ツイッターやフェイスブックのフォロワーではなく、
目と目を見て話合える人の存在が大事
だと思います。
中村:でも自己受容って言葉で言っていても、
なかなかできないじゃないですか。
「私はOK」なんて言っても、
実際にそう思うことが難しい人もいるような気がするんですよね。
参加者:例えばアルコール依存症だった人が、
仲間との絆で断酒をできていたとしても、
そうした人間関係っていうのも壊れやすいものじゃないですか。
自分が大切だと思っていた人がいなくなっていくとき、
どうなってしまうのかなって思います。
だからこそ、新しい人との絆を広く持っておくというか、
多くの依存先を見つけていく必要があるというか......。
中村:リスクを分散させるということですよね?
斉藤:依存先を増やしておくのは大事なことだと思います。
小児科医の熊谷晋一郎先生は
「自立とは依存先を増やすこと」
「希望とは絶望を分かち合うこと」だと
仰っていました
これは依存症の回復にすごくフィットする言葉なんですね。
日本の男性的な思考だと、
人に頼ったりとか、
弱みをオープンにすることに対して
「男らしくない」とか「弱い男だ」というイメージがあります。
でも依存症の臨床に関わっている立場から言わせていただくと、
そういう思想を持っている人ほど実は脆く自死をしています。
一方で、
回復し続けている人は
他者に頼ることがスキルとして上手になっていくんです。
つまり裏を返すと、
依存症とは人にうまく頼れない病気なんです。
自立している人とは、
他者に助けを求めることができる人のことだと思います。
助けを求めるには謙虚さが必要です。
だからこそ、小さな依存先をうまく増やしていくことは、
回復モデルのひとつになると思います。
こちらから抜粋させていただきました。
ps://www.huffingtonpost.jp/dress/heavy-relationship_a_23372746/
カウンセラーさんに頼りすぎると依存になりませんか?
とたまに聞かれることがあります。
答えはNOです。
カウンセラーは相手の真の自立を促す
サポートをしていきます。
※カウンセラーさんにもよるかもしれませんが
でも、仮に依存になったとしてもそれで
他の依存が減るのなら一時期、利用するのも一考かと。
わたし達はモノ、人、何かしらに依存して生きています。
何に依存するかですね。
ただ言えるのは
どんなに時代が発展しようが便利になろうが
人は人でしか癒せない
ということ。
メルマガ読者さま限定企画
*****
共感型カウンセリングのお申込みは