間もなくお盆休みシーズン。大久野島を訪問される際は「うさぎとのふれ合いルール」を守り、皆さんが楽しく過ごせるようご協力をお願いします。

 

 

 大久野島では一つだけ「オーバーツーリズム対策」と呼べるものを行っております。それは多客時でも船の「臨時便」を基本、運航しないことです。(忠海~大久野島航路)

 

 多客期は平日でも「土休日ダイヤでの運航」を行うことこそありますが(2024年8月13日~15日は土休日ダイヤでの運航)、どれだけ乗船待ちの列が長くなっても基本、定期便以外の運航はしていません。(大久野島から忠海港へ帰られる乗客が最終便で定員オーバーになった場合はその後臨時便あり)。

 

 元々は船員の勤務改善(多客期の業務負担軽減)が理由だったように思いますが・・・結果として現在、それがオーバーツーリズム対策になっていると言えそうです。

 

 

 そこで、多客時に「何で増便しないのか?」といった声を聞きますが・・・

 

 かつては多客期に、忠海港と大久野島を結ぶ客船の「ピストン運航」を行っておりましたが・・・その結果として大久野島の滞留人口飽和が発生し、あまりの人の多さに一部のウサギ達は山などに隠れて姿を見せず・・・また、食事をするにも、カフェを利用するにも、帰路の船に乗るためにも長い列に並ばなければならず、飲料自販機も売り切れとなり、「一体何をしに大久野島へ来たのか?」といった不満を抱えて帰られた観光客が当時は多かったと思われます。

 

 ゆえに増便すれば大久野島に上陸できる観光客数を増やせますが、それだけウサギ達を取り巻く人の数も増え、どのウサギにも常に誰かしらがふれ合っている状態になり、そして島内のどこに行っても人だらけ、食事も買い物もままならず、帰路の船もいつ乗れるのかわからず・・・つまり、上陸した観光客の満足度の低下を招くだけになると考えられますし、島のウサギ達にもその分ストレスや負担をかけることになり、何も良いことはありません。

 

 

 今夏の気温は例年より高い日が多く、長時間の乗船待ちは熱中症の危険性が高まります。また、車の駐車場待ちや船の乗船待ちの状況によっては日帰りの場合、島へ上陸できてもご希望の復路便に乗れない可能性もありますので、その場合は訪問先の変更等もご検討されますことをお勧めします。

 

 無理のないよう、計画に柔軟性を持った上でお越し下さい。

 

 

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