2023年度末で終了した「大久野島未来づくりサポーター制度」について、サポーター登録をしていました当方の個人的な検証結果を述べたいと思います。

 

 

 

 

 「大久野島未来づくりサポーター制度」開始の目的は、上記リンク先の募集要項の冒頭に記載されている通り・・・(以下抜粋引用)

 

 瀬戸内海国立公園のほぼ中央に位置する大久野島は、「瀬戸内海の自然を感じる島」、「平和を考える島」、「うさぎがいる島」として国内外から多くの観光客が訪れます。訪れる方々で賑わう一方、この小さな島では、人やウサギや増えたことにより様々な課題が生じています。 そこで、環境省と竹原市は、大久野島の関係者とともに大久野島やその周辺地域の「ちょっと気になること(課題)」を解決し、訪れる人にとってこれからも魅力ある場所をつくっていくことを目的として、「大久野島未来づくり実行委員会」を立ち上げました。

 

 そしてこの実行委員会の応援団として、大久野島のより良い未来づくりのための活動にご協力いただける「大久野島未来づくりサポーター」を募集することになりました。(2022年1月31日付)

 

 

 サポーターの応募が締め切られて以降、登録研修受講(YouTube配信による接遇マナー受講)を経て、3ヶ月ちょっとが経過してからサポーター登録が承認されました。

 

 サポーター制度開始の当初の活動の主な目的として、「サポーター登録研修(接遇マナー)」受講が義務化されていたことから「観光客に対しての、うさぎとのふれ合いルール・マナーの啓発周知」だったと思われます。ただ、これには本来であればまず先に環境省と実行委員会が「うさぎとのふれ合いルール」を観光客のゲートウェイ(駅や港など)や関係各所、島内などで観光客に目立つよう掲示・案内等の整備を行い、その上で島内でルール・マナー違反があればサポーターが観光客に直接「お願い」するという形にすべきものなのに・・・

 

 環境省においては島内の景観に配慮する観点から、島内の「目立たない場所」ばかりにルールを記載した掲示物等を設置しただけで、実行委員会においてはそのゲートウェイとなる船の発着港や、各関係者のホームページ等などでの「目立つ形での」ルール掲載・啓発等も行わなかったことから・・・

 

 ルールが観光客に周知されず、現地で活動するサポーターは「観光客のルール・マナー違反を現地で直接注意(お願い)することにおいての、観光客とトラブルを起こすリスク」を負う形となりました。仮にトラブルが起きても「サポーター活動は自己責任」であり、トラブルが解決しないようであれば直接警察に連絡するようにといった、環境省と実行委員会はサポーターに対し、何かあってもこちら側は一切関与しないといわんばかりの、あまりに無責任な契約(登録)条件に当初はなっていました。

 

 

 大久野島の当時の状況(問題点等)は、以下の報道記事で確認できます。(2022年5月1日付)

 

 

 

 

 

https://chushikoku.env.go.jp/content/900127935.pdf 大久野島未来づくりサポーター・活動方針(以下引用)

 

 サポーターの活動方針の「目的と趣旨」ですが・・・大久野島未来づくり実行委員会は、大久野島やその周辺地域の「ちょっと気になること (課題)」を解決していくために、大久野島未来づくり実行委員会が行う各種取組を支援し、 大久野島のより良い未来づくりの「応援団」となっていただくことを目的として、「大久野島未来づくりサポーター」活動方針を定めます。この活動方針は、上記目的に賛同し、「大久野島未来づくりサポーター」として活動する全ての個人・団体等が、地域の様々な関係者と協働し、気持ちよく活動を行っていただくためのルールとして定めるものです。

 

 

 と、記載されています。そこで赤字の部分、「実行委員会が行う各種取組を支援し」とありますが・・・サポーター任期内で実行委員会が行った取り組みといえば、連休中優先して船に乗船できる「ファストパス試行」、電動モビリティー「C⁺walk T」の社会実証実験及び展望台乗り入れ許可、広島空港と忠海港を結ぶ乗り合いタクシー運行開始の紹介くらいではなかったでしょうか。これらの取り組みにサポーターとして「支援」できることとしては、それぞれを実際に利用することくらいしかなかったのではないかと。(ルール掲載の看板やポスター等の作成は環境省)

 

 それ以外に環境省が主催したと思われる、期間内に2~3回程度行われた「うさぎのエサ持ち帰りキャンペーン」参加とそれに付帯した「大久野島歴史現地研修」、そしてキッチンカーによる島内での飲食物販売実験の紹介くらいではなかったでしょうか。

 

 「大久野島歴史現地研修」は恐らくですが、環境省側がサポーターに対し「島内の遺跡等についての知識も持ち、観光客に対し簡単にでも説明できるようになってもらいたい」と考えたものではないかと思われます。

 

 サポーター活動方針に記載されている内容は「実行委員会(ウサギ・広報・観光部会)が行う各種取組」の支援・協力という抽象的なものであり、具体的な活動内容は記載されていません。とはいえサポーター制度発足当時は「うさぎとのふれ合いルールの順守と余ったエサを持ち帰ってもらう」ことが島内で最大の目的だったことから、おのずとそのための活動をするものと解釈していました。

 

 

 実行委員会の話に戻りますが、上記のように観光促進活動に偏り、サポーターの協力を必要とするような各種取り組みをほとんど行ってこなかったことやサポーターの協力を必要としてこなかったことから、サポーター側も活動協力する機会がなかったということが挙げられ・・・それは当初サポーター活動の主目的であったと思われる「うさぎとのふれ合いルール順守と余ったエサを各自持ち帰ってもらう」ことを観光客に啓発していく活動のための取り組み(準備・段取り等)自体の話し合いが進まず放置され・・・島内で発生している諸問題の解決に対する実行委員会側のこのような消極的な取り組み姿勢が、この度のサポーター制度一旦停止の最大の要因であったのではないかと。

 

 また、サポーターは実行委員会からいつ会議が開催されるのか、議題になる内容などの情報を事前に得られることはほとんどなく、それゆえ議題に対して事前に何ら意見を言える機会もなく・・・突然「決定発表」だけ告知されたり、新聞等の報道を見て初めてそんな決定がされたことを知るといったようなこともありました。

 

 そのように実行委員会が「闇の組織化・秘密会議化」していたことも問題だったと思います。

 

 実行委員会のメンバー構成は公開されておりません。「大久野島の未来をつくる」ために組織されたそのメンバー構成を非公開にしている意味がわかりませんし・・・それとも表に出せない団体や企業・個人等がメンバーに入っているのでしょうか?

 

 恐らくですがその実行委員会のメンバーの多くは、普段から直接大久野島に関わる機会がほとんどない方々であろうと思っています。対してサポーター側は頻繁に大久野島に通っているなど、現地の状況(近況)を良く知っているメンバーがそれなりにいるにもかかわらず・・・そのサポーターに対し、実行委員会側から事前に意見を求められたり相談されるような機会はたった一回しかありませんでした。

 

 サポーターを活用できる場面がそういった点でもあったはずだと思います。例えば「ファストパス試行」では当方、その予約方法を見てすぐに「これ、簡単に転売できるじゃん!」と思いましたし・・・

 

 「(歩行者モード設定で運用している)C⁺walk Tの展望台乗り入れ(現状、自転車乗入禁止区間)」の際は「じゃ、電動キックボードも歩行者モードでなら展望台への乗入可能なのか?」ということまで検討せずにスタートさせたことから、現地サポーター側はそのルール解釈で混乱が起こり・・・(現状、電動キックボードは展望台への乗入禁止)

 

 事前にサポーター側の意見も聞いておくべきだったと思います。

 

 サポーターがそういった立場だったことからして、環境省や実行委員会側にとってサポーターは「大久野島のことは我々(実行委員会)が決めるので、サポーターはただ黙って島内のゴミ拾いや観光客のルール・マナー違反を見かけた際に注意(お願い)だけしていればいい」程度にしか思っていなかったのかもしれません。

 

 

 そして何より問題だと思うのが、サポーター募集の際の要項に記載されていた「大久野島やその周辺地域の自然、歴史、観光等に興味・関心があり、”ちょっと気になること(課題)”の解決に向けた行動の意思、訪れる人々にその魅力を伝えたいという意思をお持ちの方であればどなたでも」という部分で・・・

 

 大久野島を訪問されたことがない方々、遠方に居住していてなかなか大久野島を訪問できないサポーターなどが活動参加できる「機会」がほとんどなかったことで、大久野島での活動を「応援」しようにもどう応援していいのかすらわからなかった方もいたのではないかと。

 

 だとすれば、なかなか大久野島を訪問できないサポーターに対して、現地状況等を定期的に伝えるなり他のサポーターとの交流を促して情報を共有するなり、現地で「ルール啓発」の新しい看板をどこそこに設置しましたとか、現地で行っている活動情報やそれぞれのサポーターさんの活動報告とか、サポーター活動についてのみならず、大久野島や竹原市、広島県の観光に関係する情報提供などもできたはずです。

 

 そしてサポーター制度一旦終了に伴い、環境省・実行委員会は任期を終えたサポーターに対し「今後については、実行委員会が主催するイベント等にご参加いただき、引き続き皆さまと情報共有・意見交換等ができればと思います。今後のイベント等の開催については、ご希望の方にメールにてご案内させていただきたく思いますので、イベント等の案内を希望される方は4月末日までに事務局あてご連絡ください。」といった連絡をしてきていますが・・・

 

 これはサポーター側が案内提供希望の意思を示さない限り、今後情報を送って来ないということです。いや、これまでサポーターに登録したままで任期満了し、サポーター自身が退任の意思を示して任期を終えたわけではないのですから、今後も大久野島での活動に協力していく気持ちがあるはずです。ですので「今後のイベント等の案内を”望まない”場合はご連絡下さい」とすべきだったのではないでしょうか。サポーター活動に参加していなかったとしても、実行委員会の取り組みをこれまで「応援」してきたサポーターに対し、「任期が終わったんだから、今後はお好きなように」と言われているようで・・・

 

 退任サポーター各自の意思を尊重した形での言い方であろうことはわかるのですが・・・何だか「任期の終わりが縁の切れ目」的な連絡に、当方は一抹の寂しさを感じます。

 

 

 

 ーー サポーター任期期間内に改善されたこと、されなかったことなど ーー

 

 

2020年2月 大久野島と私たちのこれから「ワークショップの成果より」

 

 

 

 

 

 2020年に開催された「大久野島未来づくりワークショップ」を起点として「大久野島未来づくり実行委員会」が組織されましたが・・・

 

 これらの資料を見て、果たして環境省と実行委員会が上記の資料に列記された諸問題等について、これまでどこまで解決してきたり改善できてきたかというと・・・

 

 実際、何も解決していませんし、ほとんど何も改善されていません。ワークショップ開催からのこの4年間、環境省と実行委員会は一体何をやっていたのでしょう。その点では皆さんからも、実行委員会に対して厳しい目を向けるべきではないでしょうか。

 

 「”うさぎとのふれ合いルール”の新しいポスター」はワークショップが終了していくらか時間が経過してから作られ、景観への配慮という観点から目立たない場所ばかりに島内ほんの数か所掲示しただけで・・・当初は新たなポスターが島内に掲示されていること自体、当方も全く気付かなかったくらい目立たない存在でした。

 

 また、うさぎとのふれ合いルールを掲載したチラシも作成されているのですが、キャンペーン以外にどこで配布されたのかすらわかりません。ビジターセンターにはまだ在庫がそれなりにあったと思います。

 

 これまでいくつかの種類の「うさぎとのふれ合いルール」のポスターが作成されていたようですが、つい最近までサンプルが作成されていただけで島内掲示はされず、そのうちの一つはビジターセンターの企画展示「うさぎ作品展」内でのみ公開されていただけでした。せっかくポスターやチラシを作っても、島内で掲示・配布されないって一体・・・

 

 こんな進捗状況で「大久野島の未来」なんて本当に考えられるのでしょうか?

 

 実行委員会の中でも、「うさぎ達を守りたい」とか「観光をもっと促進したい」とか、「エサやゴミの投棄をなくしたい」とか「うさぎ達は自然な状態で生活させるべき」など・・・メンバー間でも様々な見解や意見があるだろうことは承知していますが、それらの意見をうまくまとめて「合意」させるために発足したのが「実行委員会」なのであったはずで、何も決められない、何も改善しないようであるなら、その組織自体、大久野島の未来にとって本当に必要なものなのかどうかすら疑わしいものでしかありません。

 

 ただ常に念頭に置いておくべきことは、現在の大久野島の最大の観光資源は「うさぎ」であり、今後も大久野島を観光地として維持するつもりなのであれば、まずはその「うさぎ」達を適正維持していくこと、そして観光客とウサギ達が共存できるようにしていくことが命題であり・・・「観光促進」の話は、まずその命題を解決してからのことではないかと当方は思っています。

 

 仮に「うさぎ」が極端に減少したりいなくなった場合を想定すると・・・2019年1月から3月にかけて行われた「大久野島アンケート調査」の報告書を参考にすると、大久野島訪問の主目的として「うさぎとのふれ合い」が93%、次いで「自然散策」と「戦争遺跡の見学」がそれぞれ31%、30%(回答者数260)。複数回答が可能だったことまで考慮すると、「うさぎとのふれ合い」に伴って「自然散策」や「戦争遺跡見学」が付帯されたものと考えられ、「自然散策」や「戦争遺跡見学」が主目的で訪問されている観光客はかなり少数であったと推測されます。

 

 大久野島の観光産業にとって、どれだけ島のウサギ達の存在が重要なのか・・・島の関係者ならわかっているはずなのですが、それでも「放っておいてもウサギは自然に勝手に増える」といった魔法のように考えているのではいないでしょうか。

 

 ウサギの減少や消滅が、大久野島の観光だけでなく地元経済や、生活路線でもあるフェリー航路の維持などにどれだけ影響を与えるものなのかを一度しっかり考えて頂きたいと思いますし、そのような状態になることを回避するためにも、島のウサギ達の生活環境の改善や維持が必要であると当方は考えています。

 

 世の中には内部的な問題を調査する「外部調査(評価)委員会」といったようなものがありますので・・・実行委員会も一度外部の意見を聞いたり、組織を再編成したり島のウサギ達に関わっている方々や島の現状をよく知る方々等を追加登用したり、会議の進行方法を変えることなどを考えてもいいのではないかと当方は思ったりします。

 

 実行委員会は活動成果の有無にかかわらず、改善されることも誰も責任を負うこともなく存続できる組織構造自体に問題があると当方は考えます。新年度からは大久野島の現状をいくらかご存じの旧サポーターやウサ活さん、観光学の専門家などを含めた数名の「実行委員会運営協議会」といったようなものを組織して、実行委員会の進捗状況の確認・指導・提言等を行う形にしてはどうかと当方は考えています。

 

 そもそも、今の実行委員会は「大久野島の未来づくり」のためのやる気がほとんど感じられません。観光促進するにしても、環境省は予算がないことを理由に島内の必須インフラさえまともに維持・管理・改修できていませんし、実行委員会においては観光促進案は出すものの、先に記載した通り現在の島内で最大の問題である「うさぎのエサがゴミになっている件」や、観光客に対する「うさぎとのふれ合いルールの啓発・周知」について改善する気も積極的に活動していく気もないようにしか見えません。

 

 サポーターは退任時に「活動報告」を求められたことから、実行委員会も各部会を含め、これまでの活動報告を(今後は毎年度末に)すべきですし、新年度の活動方針や活動計画を作成・公開すべきではないでしょうか。また、これだけ協議が進んでいないことから会議内容を精査する必要があると思われ、各部会会議を含めた議事録を公開すべきかと。

 

 

 対してサポーター側ですが・・・一部のサポーターは積極的に活動をしてきたと思いますが、観光客に対する「サポーター制度」の啓発周知の点では難しかったと思われます。その理由として、サポーターには「個人的活動(給餌や給水等)時は、配布されているサポーターの名札を掲示してはならない」という条件があり・・・おそらくサポーターのほとんど(当方含む)の方々が大久野島のウサギ達への給餌や給水に関わっているであろうことから、訪問時に常時名札を付けられないといった問題があり、ゆえにほとんどのサポーターが名札を付けての活動を行ってこなかった(できなかった)ことで、「サポーター制度」が観光客等に認知・周知されなかったということがあったと思います。

 

 ほとんどのサポーターが島内のウサギ達とのふれ合いを主目的に大久野島を訪問していると思われますし、観光客へのルールやマナーの啓発やゴミ拾いだけといった「純粋なサポーター活動」をするために大久野島を訪問されるサポーターはほぼ皆無だったのではないかと思われます。

 

 そもそも、現地で純粋にサポーター活動だけを行ってもらいたいという要求自体に無理があったと当方は思っています。

 

 当方個人的には、「島内でのウサギへのエサや水やり」が環境省や実行委員会の間でも実情「容認」されていることから、与えるエサの量などの問題はありますが、ウサギ達が必要としている範囲での給餌・給水(ウサ活)を伴う「サポーター活動」を認めるようお願いしました。いや、実際そうでなければ遅かれ早かれ「サポーター制度」は崩壊するだろうと思っていました。

 

 実行委員会による「地元及び大久野島関係者間での合意」により、国立公園としてある意味「超法的」なことを可能にできているにもかかわらず、環境省はまだ「何か起きた時に自分達に責任が及ばない」ための回避策を意識しているようで、「うさぎへのエサやりは”容認していない”」といった、実際は容認している状態になっているにもかかわらず、往生際が悪いというか・・・組織的な「責任逃れ」をずっと主張しています。

 

 

 サポーターの名札を付けて活動することのなかった、ある意味「隠れサポーター」達の中にも、島のウサギ達の現状や問題点等について観光客と話す機会が何度となくあったと思いますし、それ自体は「サポーター活動」として認められるべきだと思います。

 

 ただ、当方個人的にはうさぎ達に対しいくらか長い時間「食べ放題」にしているウサ活さん達に対しては、十年程前の「うさぎブーム時」のウサギ個体数急増と、その後の「災害後の観光客減少(給餌減少)による自然淘汰」を見てきた経緯から、過剰な給餌(によるウサギの過剰繁殖防止の観点から)に当方は反対の立場であり・・・量的な説明は難しいのですが、「適度な量の給餌」であればサポーターとしての活動として容認してもよかったのではないかと個人的には思っています。

 

 そしてサポーターそれぞれ個人がこれまでどのように活動に関わっていたのか知る由もありませんが、大久野島を訪問して問題だと思ったことや気になったことなどを環境省や実行委員会に意見・提案等することもなく、ただ環境省や実行委員会から届けられる情報を待っていただけのサポーターもいたのではないかという気がします。サポーターそれぞれが大久野島の様々なことに対して意見等を気軽に言える機会やサポーター間の交流(チャットやネット掲示板等)などがあれば、もっとサポーター活動を活性化できたのではないかと思っている部分も当方にはあります。

 

 

 

 結論(今後の課題)としてはサポーター側にも問題が何もなかったわけではないと思いますが・・・実行委員会の会議開催頻度の問題、決定の遅さ、いつどのような話し合いを行うのかすら伝達しない秘密組織化、島内問題に対する消極的取り組み姿勢に伴うサポーター活用見通しの甘さ、そしてやる気が見えない実行委員会に対する環境省の姿勢・・・

 

 ただ、環境省側からすれば実行委員会主導で大久野島に関する物事を決めてもらいたい姿勢であることはわかります。でも実行委員会のやる気が見えないだけに・・・ここは環境省が主導して、いろいろ話し合いを進めてもいいのではないかと。


 何よりも環境省や実行委員会のメンバー達が大久野島の現状やお互いの情報を共有できていないことで、物事がなかなか進まない部分もあるのではないでしょうか。実行委員会メンバー全員が大久野島を機会ある毎に訪問し、自身で現地の状況を確認すべきだと思いますし・・・そして実行委員会は特に大久野島の観光関係者が集まる絶好の機会なのですから、それぞれの企業や団体が個々に取り組みやイベント等を紹介するのではなく、「大久野島総合情報サイト」のようなものを作って情報を一元化し、観光客が情報を得やすくなるような整備を急ぐべきだと思います。

 

 そして、環境省と実行委員会は「会議」が行われるのをただ待つだけではなく、部会メンバーや旧サポーター、大久野島の事情に詳しい方々などを含めるなどして情報(今後話し合われる予定の議案等)を公開し、常に意見交換できる場を作るべきです。次の会議で話し合われる議題を事前に関係者間に公開し、会議前に皆さんの意見を聞いておけば、決定会議もスムースに進行するのではないでしょうか。

 

 サポーター制度が一旦停止されたことで、今後は全て環境省と実行委員会だけで計画実行していくということになりますが・・・

 

 大久野島で日常的に現地活動できる実行委員会メンバーがほとんどいないのに、どうしていくつもりなのでしょうね・・・

 

 

 サポーター制度について、当方の個人的意見をあれこれ述べさせて頂きましたが・・・

 

 当方もこれまで環境省及び実行委員会に対し、島内で気になったことや気付いたこと、新たな問題点などの報告やその改善案・提案などをその都度行ってきましたが、ほとんどが議題に上がることもなくスルーされてきました。もちろん当方の報告や提案について、それは議題として扱う順位が後ろになるものだったとしても・・・では「優先」されている議題は何であって、どういう理由で未だ何も決まったという報告すらなく、何らかの取り組みを始めることもなく今に至っているのかを疑問に思っています。

 

 今回の「サポーター制度」自体は失敗だったと思いますが、当方個人的には「成功」だったと思っています。それは当方が本名を記載したサポーターの名札を付けていたことで、観光客からいくらかの信頼を得られた部分があったと思っています。当方は「うさぎとのふれ合いルール」を守って頂けない観光客にお願い(注意)をしたことも多々ありますが、ちょっとモメた(?)ことが1件だけありましたが相手に逆ギレされることもありませんでしたし、島内の自然や歴史、ウサギの生態等の説明を聞いてもらったり質問に答えたりと、意外と楽しくサポーター活動ができたと思っています。

 

 とはいえ当方がこれまでいくらかサポーターとして「純粋(?)」に島内で活動してこれたのは、ひとえにウサ活さん達の、特に「給水」への協力があったからこそです。給水がままならない状況であったなら、当方もサポーター活動に集中することができず、サポーター名札を都合のいい形で着脱しつつ、微力ですが給水活動に協力していたと思います。

 

 この島のウサギ達の生活で最も重要なものは・・・エサもそうなのですが、「飲み水」の確保の方が重要だと当方は思っています。基本的に生き物は飲み水がないところで生活はできませんし、そんな場所で生活していきたいとは思わないはずです。この島は水を貯めにくい土壌で覆われた島であり、小さい島ゆえに常に安定している水場がないことや、それぞれのグループ(縄張り)別の生活を維持していくためにも・・・

 

 

 皆様の給水活動へのご協力を感謝申し上げますと共に、今後も引き続き島内の水入れ容器への給水のご協力をお願いしたい次第です。

 

 

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