「大久野島のウサギから島を訪問される方へのお願い」 




 大久野島には多数のウサギ達が生息しており、直接ウサギ達とふれ合うことができます。

 この島のウサギ達は人を見ると、エサをもらうために積極的に近づいてきます。そこでウサギ達と間違ったふれ合い方をしてしまうと、場合によってウサギを傷つけたり死なせたりしてしまうことがあります。
 

 ウサギ達を傷つけたり死なせないために・・・また、あなたやあなたの同伴者・家族等が島のウサギ達とのふれ合いによってケガなどをしないためにも、島を訪れる前に以下の注意事項をよく読んで、ご理解を頂きたく存じます。
 
 
 
 大久野島の「基本ルール」
 
 1.ゴミは各自持ち帰る。(島内にはゴミ箱が無い)
 2.エサを置き去りにしない、エサを残したままその場を立ち去らない。
 3.ウサギを追い掛けたり、抱っこをしない。
 4.ペットを連れて来ない。
 
 
 
 
 
 まず最初に、大久野島は島内のほとんどの区域が「国立公園」に指定されています。日本の国立公園・国定公園では「ゴミは各自持ち帰る」、「動植物を採取しない」、「自然(野生)動物にエサを与えない」などといった基本ルールがあります。
 
 国立公園の中にある大久野島では、島内(施設内含む)にゴミ箱はありません。ゴミは各自持ち帰って頂くようお願いします。島内ではポイ捨てされたゴミをウサギ達が食べたり、ゴミの種類によってはウサギ達がケガをしたりとウサギ達の生活環境に悪影響を与えますので、島内では絶対にゴミをポイ捨てしないで下さい。
 
 国立公園の中にある大久野島ですが、環境省及び周辺地域住民や関係者間との合意により、国立公園の特例として島のウサギ達への「餌付け」が容認されています。
 
 しかしながら餌付けが容認されているからと、好き勝手に餌付けをしていいというわけではありません。餌付けの仕方にも「ルール」がありますので、必ず事前にご確認下さい。
 
 
 また、後にも説明させて頂いておりますが・・・最近では家族連れでの訪問で、その子供の行為よる問題が多発しています。子供が拾った木の枝でウサギを叩いたり突いたり、仔ウサギを執拗に追い掛けたり、崖の上にある巣穴へよじ登ったり、巣穴に逃げ込んだウサギを追い出すために木の枝を差し込んだり、巣穴を埋めてしまうといったような事例が数多く発生しています。
 
 これは子供だけの問題だけではなく、その親や親族等の大人が、子供(達)が行っているウサギ達への「問題行為」を見て見ぬふりで放置し・・・子供の問題行為を止めさせようとしない、注意しないといった「問題」が島のウサギ達をさらに過酷な環境に追い込んでいる状況です。
 
 


***** 自動車やバイクで島内を走行することはできません *****
 
 島内は許可車以外の自動車やオートバイでの走行が禁止されています。自動車やオートバイでお越しの際は、忠海港または盛港の無料駐車場をご利用下さい。 自動車やオートバイをフェリーに乗せて大久野島に上陸される場合、事前に休暇村の駐車許可が必要になります。(基本、対岸へ渡る途中の立ち寄り車両と休暇村宿泊者の車両が対象)

 

 休暇村の許可を得られた場合のみ、第2桟橋前の駐車場に自動車やオートバイを駐車できます。(島内走行は一切できません)
 
 キャンプ場利用(宿泊)者の車は、桟橋からキャンプ駐車場までの区間を通行できますが、沿道には多数のウサギ達が生息していますので、必ず走行速度を守って下さい。(10km/h徐行厳守!)
 
 「厳守!」島内に駐車していた車をちょっとでも動かす際は、直前に車の下や周囲にウサギがいないかを必ず確認して下さい。
 
 
 また、原付登録されている電動キックボードは島内を走行できません。特定小型原付として登録され、公道走行条件を満たしている電動キックボードを島内で利用する際は、歩道モード(時速6km/h)で走行して下さい。それ以外は島内の自転車利用ルールに準じます(自転車と同様に、展望台への乗り入れはできません)。

 

 忠海港から電動キックボードをそのまま島内へ持ち込む際は、フェリーをご利用下さい(航送料金は原付扱い)。客船には電動キックボードを持ち込むことができませんのでご注意下さい。


 

 


***** 自宅のペットと一緒に訪問しないでください ***** 

 
 ペット、特に犬や猫はウサギ達にとって危険な動物であり、どんなにおとなしいペットであっても、ペット連れでの上陸は禁止されています。島内に駐車させている自動車の車内に犬猫等を滞在させておくこともできません。ウサギ達は犬猫等が例え車内の閉鎖的空間にいたとしても、近くにいる気配を感じて怯えます。 以前、島内で駐車している自動車車内に滞在させていた犬を夜間に散歩理由でリードから放し、ウサギを噛み殺したという報告がありました。自身のペットがウサギに危害を加えた場合、飼い主が法の処罰対象となり得ます。
 
 また、島内のウサギ達の一部には感染症を保菌している個体が存在していますので、飼育されているペットと島のウサギ達と直接ないしは間接的な接触による、感染症の拡大が懸念されています。
 
 (環境省資料:「大久野島のウサギに見られる病気」 https://chushikoku.env.go.jp/content/900128652.pdf )

 

 
 
 
 
***** 子供から目を離さないで *****
 
 
 「ウサギと楽しく遊んでいるから・・・」と、家族連れの親が子供から目を離すことがあると思いますが、これまで親が子供から目を離しているその間に、巣穴を破壊したり出入口を埋めてしまったり、巣穴の中に逃げ込んだ仔ウサギを追い掛けて巣穴のあるガケを上ったり、巣穴の奥まで木の枝を突き刺したり、落ちていた木の枝でウサギを叩くなどといった、子供達による問題行為が最近多数報告されています。
 
 伝聞ではありますが、2023年9月に子供7~8人が動きが鈍くなった高齢ウサギを囲み、逃げようとするそのウサギの逃げ道を足で塞ぐなどしていた際にウサギを踏んづけてしまい、骨折させてしまったといった事象が大きくSNSで紹介されています。そのウサギは骨折が原因で、その2日後に亡くなったとのことです。
 
 他にも多数、子供達によるウサギの虐待行為が島を訪問していた方々から寄せられています。
 
 子供達の将来を考える上で、弱い島のウサギ達のみならず、動物に対して優しく接してあげなければならないことを、是非この機会にしっかり教えてあげるようお願いします。

 

 子供連れのご家族・ご親族の大人におかれましては・・・特に子供(達)だけで行動している場合、その様子をちょくちょく確認し、良くない行動があった場合はしっかり注意し、対処して頂きますようお願いします。

 

 島内では島の関係者をはじめ「大久野島未来づくりサポーター」スタッフや島のボランティアさん達から、「ルール違反」があった際にお声掛けをさせて頂くことがございますが・・・関係者側もできるだけお声掛けはしたくないですし、子供達をはじめ島を訪問されている皆様に、お声掛けによって嫌な思い出にしてもらいたくないことからも・・・ルール順守については事前に確認された上で島を訪問されますよう、皆様のご協力をお願いします。


 
 また、子供が手からウサギ達にエサを与えている際に、ケガをしてしまうといった事例もいくらか報告されています。島のウサギ達は「自然の中で生活している」がゆえ、人に慣れている飼いウサギとは全く違うものだということを常に認識しておいて下さい。
 
 島のウサギ達がそれなりに「ヒト慣れ」しているとはいえ、基本的には「野生動物」です。子供が気軽に関わることにそれなりの危険が伴うことを、特に保護者の皆さまの認識が重要です。
 
 島で子供達に何か起きてからでは遅く、ケガをすることで場合によっては治療が必要となり、すぐに島から離れなければならなくなることもあります。そしてそのことがその子供の将来に渡って「ウサギは危険な動物」だというイメージを植え付けてしまう可能性も否定できません。
 
 
 当方がこれまで関わってきている限りでは、島のウサギ達に「危険性」はありません。それで島で子供達にウサギ達による何らかの危害が及ぶようであれば、それは「保護者達」の、島の「自然の中で生活しているウサギ達」に対する認識と教育、そして監督不足です。エサさえ与えていればウサギ達がおとなしくしていると思っては困ります。何しろ相手は「野生」のウサギ達なのですから。
 
 「野生の動物」に接するのですから・・・飼育されている動物同様に扱うようなことはくれぐれも避けて頂くようお願いします(抱っこ等)。この島のウサギ達は都会の「うさぎカフェ」にいるような、飼育下のヒトに慣れたウサギ達ではありません。また、給餌されることを当たり前として生きているわけではありません。
 
 この島で、仮に子供がウサギ達とのふれ合いの中でケガをしても、それは「自己責任」です。島の管理者である環境省は、手からエサを与えたり、ウサギに直接触れることのないよう注意喚起しております。ですのでケガをしたからといって島の関係者や管理者などに詰め寄り、責任や賠償を求めたりするのは間違っています。
 
 子供連れで訪問する際は、ケガに備えてファーストエイドキット(消毒液、絆創膏等)をご持参願います。島内に救護所はありません。
 
 
 
 

***** 島のウサギを持ち帰らないでください *****

 

 特に仔ウサギ達が生まれる時期は、訪問された皆様もあまりの仔ウサギの可愛さに、自宅に持ち帰って飼ってみたい衝動にかられることもあると思いますが・・・そのような行為は禁止されています。
 
 先にも述べましたが、島のウサギ達には「E型肝炎ウィルス」、「パスツレラ菌」、「うさぎ梅毒」や「日本脳炎」など、人獣共通感染の可能性のある感染症などを保有している個体が、かなりの確率で存在していることが判明しています。
 
 つまり、人獣共通感染症にかかる危険性がある上に、ご自身もしくはご自身が飼われている他のペットや周囲の動物達に感染症を広げてしまう可能性があり・・・仮にそうなった場合、その責任や賠償を負うことになります。


 カワイイし、無料だしと思って安易に島のウサギ達をコッソリと持ち出したところで・・・そのリスクは覚悟して下さい。





***** ウサギの口の前に手を出さないでください *****

 

 ウサギの歯は鋭く、時にはエサと間違えて指をかむことがありますのでウサギの口の前に手(特に指)を近づけないで下さい。 安全なエサやり方法は、地面にエサを落として与えることです。どうしても手から直接与えたいという場合は手袋を装着するか、それぞれの指をしっかりくっ付け、指先近くではなく第二関節より手のひら側にエサを載せて与えるようにして下さい。もちろんウサギに噛まれてケガをした場合は自己責任となります。(環境省は、手から直接エサを与えることはしないよう注意喚起しています)




***** ウサギを抱き上げないで下さい。また、ウサギを追いかけないで下さい*****

 
 ウサギは弱い動物です。 抱き上げられたり追われたりしたウサギは予期しない行動を起こし、負傷させてしまうことがあります。
 

 ウサギは抱き上げられると天敵に捕獲された感覚に陥り、脱出しようと激しく暴れます。その激しい暴れ方に、ウサギを飼育している方でもほとんどの方が耐えられず、ウサギを地面に落下させてしまい、骨折やケガをさせてしまいます。 そしてその骨折やケガはそのウサギにとってその後の生死に関わります。なぜなら、ケガをしたウサギは厳しい島のウサギ達の生存競争に勝ち続けることができないからです。 また、場合によっては抱き上げられたウサギが恐怖心から自ら心臓を止めてしまう(気絶、時にそのまま死亡する)可能性もあります。それは天敵に攻撃された際の、苦痛を避けるための防衛本能です。

 そしてこの島のウサギは好んで人に近づいてきますが、この島のウサギは「ツンデレ」ですので、自分からは近づいても追い掛けられると逃げます。ウサギを執拗に追い回すとウサギがパニックを起こし、例えば車が目の前を走っていても急に車道に飛び出してケガや死に至ることもありますので、絶対に追いかけ回さないで下さい。

 また、ウサギの耳を絶対に掴まないで下さい。ウサギの耳は生きるための重要な役割を担っています。「昔はウサギの耳を掴んで持ち上げていた」と話される方がいますが、それは食用のために殺されたか、今から殺そうとしているウサギに対しての行為です。





*****道路上や道路脇でウサギと触れ合わないで下さい*****

 
 車やバス、自転車などの車両はウサギにとって危険な乗り物です。 道路上(道端)または施設の入り口付近でウサギ達と触れ合わないようにしてください。ウサギ達がエサを配っている人の周囲に集まった際、ウサギ達はエサをより多く得るためにベストポジションを争うケンカを始め、そのケンカの範囲が予期せぬ方向に広がることがあります。 その近くを車両が通過しようとしていた場合、ウサギ達はケンカのため周囲への注意が散漫になり、不意に車両と衝突してしまうことがあります。
 
 車道上や道路のすぐ脇でウサギ達と出会ってしまった場合、道路からいくらか離れた場所へまでウサギ達を誘導してからエサを与えるようにして下さい。
 
  もし車道近くでウサギ達が集まってしまい、その時車両が近くを通過しようとしている際は、人は手足を含めて身体を一切動かさないで下さい。人が動くとウサギも動いてしまいます。





***** ウサギにお菓子類などを与えないでください *****

 
 ウサギは人が食べるものなら何でも食べられるというわけではありません。 ウサギ専用のエサやいくつかの野菜は食べられますが、ヒト用の加工食品などは与えないでください。 特に米類、パン、お菓子、スナック食品及び水以外のジュースなどの飲み物は決して与えないで下さい。 野菜の場合、キャベツ、ニンジン、小松菜、大根の葉、チンゲンサイなどは少量であれば与えても大丈夫だと思われます。映画等の影響で「ウサギ=ニンジン」と思われている方が多いかもしれませんが、ニンジンの実も食べますが、多量に摂取させてはいけません。また、根茎類(特に芋類)、ネギ類は絶対に与えてはいけません。水分ばかりが多かったりアクの出る野菜(レタス、白菜、ほうれん草、大根の実、一部の果物など)も避けて下さい。

  どの野菜なら与えることができるかは、事前にネット検索で信頼できるサイトから情報を得ることをお勧めします。また、野菜にせよペレットにせよ、人と同じで与え過ぎはウサギ達の健康を害します。





***** ウサギ達にエサを与える際の注意 *****
 
 島内を歩いていると、いたる所でウサギ達がエサをねだってきますので、ウサギ達が集まったその場でエサを与えてしまうということも少なくないかもしれません。


 しかし、エサを置く(与える)場所にも注意が必要です。例えば周囲に逃げ隠れできる場所がなく、上に木もなく空が広く見えるような場所でエサを与えてしまうと、人が離れた直後にウサギ達の天敵であるカラスやトンビが来て、エサを食べているウサギ達を攻撃することがあります。カラスはウサギのエサ(ペレット)を食べますし、ペレットがあるとそこにウサギ達が集まることもカラスは学習しています。また、エサを与えながら歩いている人をカラスは離れた場所から見ていて、人がエサを置き去りにして立ち去るタイミングを見計らっています。

 エサを与える場所は木陰や低木の下、周囲に草木が生い茂っている場所や近くに逃げ込める構造物等があるような所が推奨されます。

 
 

 車が来ないからといって道路上ではエサを与えないで下さい。島内の道路は関係者の車両や自転車も走行します。特に夏はアスファルトが熱され、日なたのグレーチング(金属製の側溝蓋)に乗ってウサギ達がヤケドをする危険性もあり、日なたの道路上はウサギ達にとってつらい場所です。それにウサギもヒトと同様に「熱中症」になることがありますので、夏は近寄って来るウサギ達を日陰に誘導してから与えるようにして下さい。

 ウサギ達にエサを与えた際に気付くと思いますが、エサを食べているウサギ達の中で1羽だけ周囲のウサギ達から追い出され、エサにあり付けないウサギを見ることがあると思います。「弱き者食うべからず」の野生ウサギの世界ですのでそれも自然なことではありますが、できましたら少し離れた場所にその1羽だけ誘導してエサを与えてあげて下さい。

 また、エサを1ヶ所に置かず、「相撲の塩まき」のようにやや広範囲に撒くのが効果的です。1ヶ所にまとめてエサを置くとウサギ達がエサの取り合いのケンカを始めてしまいますし、上記のように強いウサギだけしか食べられない状態になってしまいます。
 

 島内各所にある容器は、ウサギにとって大切な飲み水を入れる容器です。エサや野菜などを容器内に入れないようお願いします。また、島内に常設の、ウサギ達のためのエサ入れ容器は存在しません
 
 水入れ容器にエサや野菜などを入れられてしまいますと、その水はすぐ汚れてしまいます。また、ウサギ達は水に溶けてしまったり水の中に入っているエサを食べることができません。仮にエサの入った水入れ容器にその後雨水が溜まったとしても、それは飲めない水となってしまいます。
 
 
 
 
**** エサを置き去りにして立ち去らないで ****


 ウサギ達がその場で食べ切れない量のエサを、その場に置き去りにして立ち去ったりすることのないようお願いします。エサが余った状態で放置されていますと、カラスやネズミ、イノシシなどの天敵がそのエサを目当てに集まり、ウサギ達に犠牲が出てしまうことがあります。

 

 特に夕刻頃の船が発着する桟橋付近では、余ったエサや野菜を持ち帰っても使う予定がないことから大量「投棄」して帰る観光客が少なくありません。ウサギ達が食べ切れずに余った大量のエサはただの「ゴミ」となり、ウサギ達の生活環境に悪影響を与えますので、余ったエサは必ず持ち帰って頂くようお願いします。

 

 

 

 
***** 足元に注意 *****
 
 ウサギ達とふれ合っている姿やウサギ達と一緒に撮影しようとする際には、くれぐれも足元にご注意願います。
 
 撮影する側の方は、被写体をファインダー内に収めるために一歩下がったりする時・・・撮影される側はポーズを取ったりするためにちょっと動くその都度・・・必ず足元にウサギがいないかどうか確認してから動いて下さい。足元にいるウサギに気付かず、不注意でウサギの前足や後ろ足を踏んでしまい骨折させてしまったというケースが増えています。
 
 ウサギの骨は弱いので、ヒトにちょっと踏まれただけでも結構簡単に骨折してしまいますし、足先の骨(爪)が砕けてしまうケースも少なくありません。ウサギが骨折してしまいますとその後の生活が困難となり、短期間のうちに死に至ってしまうことも少なくありません。
 
 
 


***** ゴミを捨てないでください *****

 
 島内にゴミ箱はありません。ゴミは各自持ち帰って下さい。エサが余った場合も島内にばら撒いたり置き去りにしたりせず、必ず持ち帰って下さい。
 
 ゴミは島を汚すだけでなく、ウサギ達の生活にも深刻な問題を与えています。ウサギが散乱したゴミを食べてしまい、体調を崩して死んでしまう可能性がありますし、また、コンビニやスーパーの買い物袋の取っ手部分にウサギの足が絡み、パニックを起こして走り回り、木や柵などに激突して命を落とす事例もこれまでいくつかありましたので、ウサギがいる場所では買い物袋を地面に置いたままにしないようお願いします。
 
 



***** 島内に設置されている水入れ容器に、エサを入れないでください *****

 
 島には自然の水場が少なく、水入れに給水されている水はウサギ達にとって貴重な飲み水ですので、水入れ容器にエサや異物等を入れないで下さい。
 
 ウサギ用水入れにエサ(ペレット)や生野菜が入っていることがありますが・・・空の水入れをエサ入れとして使用したのか、水入れの水に漬けておけば野菜が長持ちすると思ったのかわかりませんが・・・水に浸されたペレットや野菜をウサギ達は食べません。
 
 皆さんが自分のコップの水におかずやごはんを入れられた場合、たぶんその水は飲まないと思います。それと一緒です。
 

 ペレットの残りや食べた際に出た粉が水入れに残っていると、雨でそれらが水に溶け、その後の日差しにより水が腐り、ウサギ達が飲むことのできない水になってしまいますので、くれぐれも島内にある容器にエサや野菜などを入れないようお願いすると同時に、水入れ容器内にゴミやタバコを絶対に捨てないで下さい。

 もし可能であれば、飲み終わったペットボトルを水洗いした上で水を充填し、空になっている水入れを軽くすすいで水を補充してあげて下さい。水を飲むウサギ達の姿はおとなしく、ケンカも滅多に起こりませんので可愛いですよ♪

 

 室内の飼いウサギと違って周囲にエサを散らかしても掃除をする必要がないので、島内に野生ウサギ達用の「エサ入れ容器」は存在しません。
 
 
 


***** 巣穴の前や巣穴の中に、エサや水入れを置かないで *****


 仔ウサギが巣穴から顔を出していたり、巣穴の外に出てきている場合・・・その巣穴の前にエサを撒いたり水入れを置いたりしないで下さい。

 先にも述べましたが、巣穴の前にエサがあったり水入れを置かれることで、天敵であるカラスなどに「ここに仔ウサギがいるよ」と教えてしまうことになり、エサを与えた本人としては、仔ウサギへの思いやりからの行動なのでしょうけど・・・結果としてその行為が仔ウサギ達を犠牲にしてしまいます。

 エサはその場で食べ切れる量だけ与え、エサを残したまま立ち去らないようにお願いします。エサが残ってしまった場合は回収してからその場を離れるようお願いします。

 また、巣穴の中にエサを投げ込むのも止めて下さい。イノシシがそのエサを狙って巣穴を掘り返し、破壊してしまうことがあります。




***** 島にウサギを捨てないでください *****

 
 人に飼育されていたウサギは、この島の厳しい自然環境の中で生きることが困難です。この島では自分で餌を探し、生きている限りライバル達と戦い続けなければならない宿命にあります。 飼育されていたウサギの場合、このような厳しい環境の中で生き残れる確率はほとんどありません。


 また、ウサギが病気などで飼い主が医療費を工面できずに捨てたと思われるケースも増加しています。ウサギにとって幸せそうなこの島で余生を・・・と思うのかもしれませんが、ほとんどの場合が数日で無残な姿となって発見されます。
 

 尚、飼いウサギを島内に遺棄した場合、動物愛護管理法による処罰対象となります。
 
 (2021年より、観光客を監視する高性能カメラが桟橋に設置され、上陸者や車両を確認しています)





*********** イノシシに注意! ***********

 
 島内には、隣の島から泳いで渡ってきたと思われるイノシシが棲息しています。


 

 ヒト前に出てくることもありますので、その場合は静かにゆっくりとその場を離れるようにし、決して追い掛けたり追い払ったりなどしないで下さい。追い掛けたり追い払ったりしますとイノシシが興奮して周囲のウサギ達や、場合によっては周囲の観光客達を襲い、傷つけてしまう可能性があります。
 

 


 

**** ドローン操縦飛行について ****
 
 島内でドローンを操縦飛行させる場合、事前に環境省の許可が必要です。
 
 島上空でドローン操縦・撮影したい場合は事前に環境省・中国四国地方環境事務所へご連絡願います。
 
 
 

***** 自転車(レンタサイクル含む)で走行する際の注意事項 *****
 
 島内でサイクリングをする際は、外周路を時計回りの方向で「ゆっくり」走るようお願いしております。外周路は一部ガードレールがなく見通しの悪い区間もあり、一方通行にしないと自転車同士の正面衝突や接触、飛び出したウサギを避けるなどして崖から転落してしまうことがあるためです。(一部道路はガードレールがなく、道路から外れたら崖下へ一直線です)
 
 特に北部海岸から発電所跡までの区間(東海岸エリア)は時計回りの一方通行です。逆走しないようお願いします。
 
 小さい島ですので、急いで自転車で走ったところで「自転車で島内を一周した!」といったこと以外に何の面白さも感じられないと思います。


 走行中、特に注意が必要な場所は下り坂や先が見通せないカーブです。 ウサギが突然飛び出してくることがありますので、これらの場所では特に注意してゆっくり自転車を走らせて下さい。また、観光客が道路付近に立ち止まっている場所ではウサギ達のエサの争奪戦による飛び出しがあったりしますので、そういった場所では手前から速度を落として通過するようお願いします。
 

 キャンプファイアー場から展望台へ上がる区間、及び発電所跡横の坂の上から展望台へ向かう区間は自転車通行が禁止されています。(展望台への自転車等での乗り入れはできません。但し島内でレンタルしているC⁺walk Tのみ展望台への乗り入れが可能)
 
 また、火薬庫跡の先(南)から発電所跡前までの坂道は「自転車降車区間」となっていますので、この区間は自転車を降り、自転車を押して歩いて下さい

 

 近年、自転車とウサギの接触事故が増えています。接触の状況によってはウサギが即死、もしくは仮にウサギがその場から逃げることができたとしても、数時間後に亡くなってしまうことも少なくありません。
 
 自転車絡みでの事故で、ウサギ達の被害で最も多いのは「骨折」だと思われますが・・・骨折してしまうと他のウサギ達との争いに勝てなくなり、骨折したほとんどのウサギ達はその後短命となり、長くても数ヶ月程度で姿を消すことになります。


 ウサギは突然飛び出してきますので、島内全域においてゆっくりとした速度で走行して下さい。くれぐれも下り坂ではスピードを出さないようお願いします。道路に砂が浮いている場所が多く、場合によってはウサギを避けようとして、自分が自転車ごと転倒してしまう可能性もあります。

 

 

 


*****夏季の持ち込み花火について*****

 持ち込んだ花火を島で楽しむ際には、休暇村での手続きが必要です。また、指定された場所でのみご利用できます。(プール隣、海沿いの広場に設置)

 

 島内では手で持てる小さな花火に限ります。打ち上げ花火や宙に吊すもの、空中で回転するもの、大きな音や破裂音が発生するもの、地面に置いた状態で吹き上がる花火は禁止されていますので島内に持ち込まないようお願いします。また、ウサギ達は花火を怖がりますので。近くにウサギ達がいないことを確認し、安全を確認してから行うよう重ねてお願い申し上げます。

 

 キャンプご利用の方々は特に、キャンプ場内や周辺の場所では芝や落ち葉に燃え移り、山火事を発生させる可能性がありますので指定場所以外での花火はご遠慮下さい。

 

 花火をされる際は、休暇村で利用ルールをお読みになった上で「同意書」にサインし、指定場所で楽しんで頂きますようお願いします。当然のことながらウサギに花火を向けたり、火の付いた花火を持ったままウサギを追いかけるようなことは禁止されています。

 

 花火のゴミは休暇村の指示に従って回収し、次に利用される方が気持ち良く楽しめるようご協力下さい。

 




***** 津波の警報(大地震が発生した場合) *****

 
 これは、南海トラフを震源とする地震が今後30年間に70%の確率で発生すると言われており、地震の規模は最大でマグニチュード9になります。 広島の瀬戸内海ではその地震が発生した場合、最大3メートルの津波が襲うと想定されています。 島内で大きな地震の揺れを感じた場合、瀬戸内海ではすぐに大きな津波は来ませんので、まずは揺れが収まるのを待ち、周囲の安全が確保できそうな場所まで移動して休暇村に連絡を取るか、余震や道路沿いのガケ崩れ等に注意しながら、慌てずに休暇村へ移動して下さい。その後は休暇村職員の指示に従って避難して下さい。
 
 

にほんブログ村 うさぎブログ うさぎ 写真へ
にほんブログ村