もう10年…
早く感じるけれど、
被災地から私が連れ出した
かつては人の家族として暮らしていたはずの生き物は
もう誰もいません。
その子たちにとっては、きっと、
とても長い時間だった事でしょう。
私が見つけた子達は、残念ですが誰も迎えには
来てもらえませんでした。
探して 探して 探して…
最期は、
やっぱり家族に会いたいと思ったのでしょうか。
みんな、ある時を境に諦めた目になりました。
その目のまま、空へ帰ってゆきました。
みんなどうしてるかな。
もしかしたら空で家族に会えた子もいるかも。
そうだといいな。
ごまちゃんや、おもちとも仲良くなってると
嬉しいな…
嘘です。
生きてる間に家族に会いたかったに決まってる。
首輪をはずされても家で待ってたんだから。
何回も脱走して家に帰ろうとしてたんだから。
食べる物がなくて
水もないから土を食べて
それでお腹を壊してガリガリになっても
あんなに家族に会いたくて、ひたすら待ってたのに。
ごめん。

