こんばんは。
NHKで震災関連の番組を見ています。
東日本大地震から昨日で10年が経ちました。
時が経つほどに、
震災には触れたくない気持ちになっていく
自分がいます。
けして、忘れたいわけではないし、
忘れられるものではないし、
忘れてはいけないものなのですが、
自分の記憶の他にも
被災地からの声を聞いたりすることで
震災に向き合うことの辛さを感じ、
思い出すことを苦しいと感じるのです。
でも、昨日テレビで
探査船「ちきゅう」の特集があり、
あの日を思い出すきっかけになりました。
東日本大震災が発生した時、
「ちきゅう」は青森県八戸港に停泊していました。
地震発生時、船内には見学をしていた
地元の小学生48人が乗船していました。
津波に襲われた「ちきゅう」でしたが、
子供達も乗組員の方々も全員無事でした。
10年が経ち成長した
子供達の声を特集した番組でした。
その体験が絵本にもなっているようです。
『津波の日の絆 ━地球深部探査船「ちきゅう」で過ごした子どもたち』
私はあの日、遠くから「ちきゅう」を見ていました。
東日本大地震が起きた日、
真っ暗な官舎に取り残された2歳の息子と私。
不安でいっぱいになりながら、
とにかく人のいる場所へ向かって
情報を得ようと官舎の廊下に出た時、
ふと窓の外に目を向けると
真っ黒な海に
「ちきゅう」の灯りが見えました。
その灯りに力をもらったことを
よく覚えています。
それから外に出て
人が流れている方へ向かっている途中、
お蕎麦とネギをくれた方もいました。
避難所まで行ったけれど、
小さな子供が一緒ではいろんな意味で
難しいと感じて結局官舎に戻ったこと。
出港中だった夫の職場の方が
安否確認に来てくれたこと…
その後も、いろんな形で
たくさんの人に支えられ助けてもらったこと…
思い出すこと一つ一つ…
きっと、今もこれから先も
人の思いや力が大切なんじゃないかと
感じています。