海の極みin石巻 -13ページ目

市民が社会を創る復興支援ファンド・一口オーナー制度

私たち一人一人が社会に対してできることには

限りがあると思いがちですが、

実はとんでもないほど素晴らしい

ことができると思っています。



復旧、復興も全国からの市民レベルでの

ご支援によって本当に助けられています。

周りではこの大きな応援に皆、感謝するだけだといっています。



もしかしたら逆の立場になることもあるかもしれない。

そのときには困っている人に手を差し伸べられるよう

応援は有難くしっかりといただき、いつかお返しできるよう

目の前のことに励みたいと思います。



市民レベルで広がる復興支援ファンド、オーナー制度も

その一つの現れですね。


セキュリテ被災地応援ファンド
身近な宮城の水産会社さん、古川4号線で利用しているコーヒー屋さん
など多くが参加しています。

うらと海の子一口オーナー制度
同じ宮城県塩釜浦戸諸島のオーナー制です。

宮城県産 苺 「もういっこ」復興支援プロジェクト
宮城県のJAみやぎ亘理のいちごオーナー制度です。

三陸石巻復興『わかめサポーター』制度
三陸十三浜わかめのオーナー制度です。

田代島にゃんこザプロジェクト
石巻市の田代島(猫島)支援オーナー制度です。

絵本オーナー制度
支援金で震災を風化させない絵本をつくり、全国の学校、自治体に無料配布するプロジェクトです。

三陸牡蠣復興支援プロジェクト
三陸全体の牡蠣のオーナー制度です。私の兄がやってます。

石巻三陸わかめオーナー制度
石巻市北上十三浜のオーナー制度です。私どもでやってます。

女川銀鮭再生プロジェクト
女川の銀ざけ生産者のオーナー制度です。これから私どもで始めます。制作途中です。



結構あるように見えるかもしれませんが、

支援できる先はごくごく一部に過ぎません。

もっともっと応援できないかと思っています。

どちらに応援いただいてもとても嬉しいです。

本当にありがとうございます。

石巻わかめ生産者さんの近況

三陸わかめオーナー制度で支援をさせていただく
石巻市北上十三浜の佐藤さんにお会いして、
最近の状況をお聞きしつつ、
オーナー制度の報告をしてまいりました。


ガレキ撤去にショベルカーに乗っていた佐藤さんに
ちょっと中断していただき、お時間をもらいました。

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて-石巻十三浜
(現在の浜の状況。残った船たち)

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて-震災復興支援
(岸壁で撤去したガレキとその処理をしています。)



まず、開口一番、佐藤さんからは

「来春の収穫に向けて、今年の秋からわかめの養殖を
再開することが決まりました!」

という嬉しい言葉を聞くことができました。


ただ、漁船はすぐに準備できるわけではないため、
とりあえず来年春の収穫まで、
船は親戚の方と共有し、貸してもらい、
ロープなどの漁具は何とか秋までに調達できるように
発注をした、ということでした。



お金の面はどうなんですかとお聞きすると、

資金は海での作業に関わる部分(船やうき、ロープなど)
は国からの2/3の補助が出ることが決まったけど
残りの1/3はやはり自己資本での準備、
さらに陸での作業は補助がでないので
冷蔵設備や塩蔵機材は別途、準備が必要とのことでした。


つまり、再開に向けて動き出してはいるが
お金の準備ができたというわけではなく
多くは人からの借り物でも、収入をつくるため
まずはわかめの再開させる、ということでした。


ただ、とりあえず、借りた船や借金を作ってでも、
わかめを再びつくることができるのは何よりの喜びであり、
将来への希望につながると思います。
とりあえず、、本当によかったです(涙)



次にこちらからの報告、わかめオーナーの進捗を報告しました。

7月現在で全国の皆さまから心からの応援は約170口になり、
最初にお渡しできる金額は7割の120万円ほどになること、
そして、ロープ代なのかわかめの種代なのか、最初にかかる費用
があればこちらでお支払いできますので請求を回してください
とお伝えしたところ、

ロープなどの資材が三陸全体で不足しているため、
秋にならないと納品にならず、その請求ももう少し先になるということで、
請求が上がってき次第、ということになりました。



こちらとしては、わかめオーナー制度で
ロープなどの漁具だけでなく、船の購入費用まで
お渡ししたいと考えているので、
もしかしたら、この金額ではあまり足しには
ならないのかな・・と思いつつお話させていただいたのですが、

佐藤さんご自身はそんなことは一切なく、
むしろ、そんなに沢山?と驚いておられ、
嬉しそうな表情と恐縮した感じで、
「ありがとうございます、すごく助かります」
と頭を下げておっしゃっていました。


また、全国の皆さんがどんな気持ちでこのわかめ支援を
していただいているか、寄せられた応援メッセージと
オーナーさまの情報を印刷してお渡ししたところ、

「お礼状を出せばいいですか?」

とも言われましたが、
現在の佐藤さんの置かれている状況を考え、
養殖が再開できて、育ったわかめを皆さんに送るときにで
大丈夫だと思います、と勝手ながらお伝えました。

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて-石巻十三浜佐藤さん
(全国から寄せられる応援メッセージに目を通す佐藤さん)

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて-震災復興支援三陸宮城石巻
(後ろの重機は佐藤さんが乗ってるショベルカーです。
 すみません、目つぶっている写真になってしまいました。)



再開に向けて動き出した生産者の佐藤さん。

でも、ロープなどの資材が届くであろう秋までは
ずっとガレキの撤去作業にあたるそうです。


漁業権を確保するために、津波が来た浜の近くに
住む必要があるそうで、それもどうしたもんかと
おっしゃっていました。


まだまだ課題は多いですが、再生への一歩を
歩み始めたことに感謝です。

これから漁船の購入支援に向けて、長く応援して
いきたいと思います

応援いただいたわかめオーナーの皆様には
改めて、心から感謝いたします。

皆様のご支援とメッセージが佐藤さんに伝わり
明日への希望、活力となることを心から願います。


【復興支援 石巻三陸わかめ一口オーナー制度】

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マンガの街石巻の「絆キャラはがき」

石巻市には、マンガの街として町おこし
をしています。

街の中心部を流れる北上川の中瀬にも
マンガ館というテーマパークがあります。
石ノ森章太郎さんの仮面ライダーなど
が展示されています。
こちらも被害を受けました。

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて-石巻マンガ館
石巻漫画館

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて-石巻内海橋
街の中心にある内海橋です


また石巻には猫島(田代島)が有名ですが、
このマンガと猫をミックスした
「絆キャラはがき」という支援品が売られています。

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて-石巻猫キャラ葉がr期

このハガキの収益の一部は震災を語り継ぐ
ための絵本製作に使われています。

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて-石巻絵ハガキ

『絆キャラはがき』はこちらから

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石巻 門脇中で栗原陽子さんのコンサート 7/15(金)PM2時から

今週の7月15日(金)午後2時から

門脇中学校で

「みんなでうたおう!四季折々の美しい日本の歌」

のコンサートがあります。

ソプラノ歌手の栗原陽子さんが来られます。

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて-栗原陽子さん
↑クリックするとPDFファイルが開きます。


今も避難所になっている門中の体育館で

歌っていただきます。


避難されている方、苦労をされている方の心に

美しい故郷がよみがえることを願います。

お近くの方もぜひ。



栗原陽子さんのプロフィール
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桐朋学園大学声楽科卒業。同大学研究科修了。
第16回太陽カンツォーネコンコルソ・クラシック部門第1位。

ブログ
ソプラノ栗原陽子のブログ[ My Favorite ]
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復興支援 石巻三陸わかめ一口オーナー制度

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石巻の避難所に網戸の製作、設置を

石巻の門脇中学校の避難所に行ってきました。

現在もまだ約400名の方が体育館に
いらっしゃいます。


避難所の代表の方とお話しさせていただくと、

これから夏に向けて、避難所となっている
体育館に網戸が必要とおっしゃっていました。


学校の体育館なので当然クーラーなどは
ないので、窓やドアはあけっぱなしで
虫やハエがどんどん入ってきます。


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避難所の網戸設置のため、具体的に必要としているのは、
以下の通りです。

・網戸の網
・網戸の枠になる部材、木材
・製作、設置いただける職人さん
==================================================

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて-石巻門脇中学校
7月に入り、もうかなりムシムシ暑くなって
います。


体育館は、こんな風に↑窓の大きさが普通とは
違うので、一般の網戸サッシが使えません。

1Fフロアーには重い鉄のドアがあり、2Fには沢山の
大きな窓があります。
これらすべてにもれなくオリジナルのサイズの
網戸が必要であり、一から創る必要があります。


こちらの門脇中学校の避難所では、
網戸を付けてほしいと以前からお願いしていたため、
資材や作業される方が集まってきているそうですが
他の避難所はまだこれからではないか、
ということでした。

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて

子供の頃、夏の体育館ですごい汗をかきながら
遊んだことを憶えています。

あの状況で仮設住宅が決まるまで、この体育館で
住まなくてはいけないので、せめて少しでも快適に
過ごしていただきたいと願います。


網戸に関わるメーカーさん、サッシ屋さん、
網戸を作り、設置をしていただける職人さん、工務店さん
でしょうか、どなたでも構いませんので
資材のご提供と製作、設置のボランティアをお願い
できれば幸いです。

またこの情報をお持ちのブログ、ツイッターで
広めていただけると嬉しいです。


そして今も石巻で様々な活動をされている皆さんに
心から感謝します。暑い中本当にお疲れ様です。


$三陸海産物と石巻の再生へ向けて
学校が今も生活の場になっています。

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて


【復興支援!石巻三陸わかめオーナープロジェクト】

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上村豆腐店さん

リヤカーのお話し聞きたくて
仙台市晩翠通り近くの
上村豆腐店さんに行ってきました。

三陸海産物と石巻の再生へ向けて

とてもお忙しいところに
突然お邪魔したのに、
快くお話し聞かせていただいて
ありがとうございました。

三陸海産物と石巻の再生へ向けて-仙台 上村豆腐店さん
立派なリヤカー。
石巻にも移動販売は必要かも。

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて
何か地元のお役に立ちたくて・・・
自分自身が毎日食べたいものを・・・
今の私にぴったりの言葉でした。

創業明治20年・・・
本物は残るんですね。

今日は上村さんの厚揚げをさっと炙って
醤油でいただきました。
ふっくらしてとても美味しかったです。

ありがとうございました。

復興支援 石巻三陸わかめ一口オーナー制度

石巻の田んぼ

石巻は港町ですが、
郊外に出ると田んぼや畑が広がっています。

青々とした稲が風にゆれていました。
海も好きですが、緑一面の田んぼも大好きです。

海があり、山があり、田畑があり
三陸は本当に豊かなんだと改めて思います。

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて-石巻の田んぼ

田んぼが海水に浸ったところもありますが
元気に育っています。

$三陸海産物と石巻の再生へ向けて

震災後、空を見る日が多くなりました。
昼も夜も空がきれいです。


復興支援 石巻三陸わかめ一口オーナー制度
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放射能について

正直、あまり書きたくないのですが、
水産品にも放射能の影響がでるのではないか
という心配があります。


現在、石巻ではまだ養殖場のがれき撤去すら
進んでいない状況ですが、養殖が再開され、
収穫されるようになったら、ぜひ漁協や宮城県
には放射能の測定をしていただきたいです。


万一、人にとって、特に子供たちにとって
影響が出る可能性があるものなら、
個人的には流通させてはいけないと思っています。


自分の子供に食べさせられないものを
人に食べさせるわけにはいかない、

作る側、売る側には都合が悪いことであり、
生産者さんを思うととても心苦しく辛いのですが
それが”人として”そして”子供を持つ親として”の
判断だと思います。


もし、万一・・・そのような事態が起こるならば
この負担を負うのは決して、三陸わかめを愛し、
被災地を応援してくれる皆さんではありません。
もちろん、大変な困難に立ち向かって
養殖を再開される生産者さんでもありません。


わかめには森の自然が育む良質なミネラルや
天然のヨウ素も豊富に含まれており、
私たちの体のバランスを取り戻す働きが
あるといわれています。


私たちが人としてこの震災を機に感じた
生き方のずれを受け入れ、前向きに生きていくとき
長い月日がかかるかもしれませんが
自然がもたらす恵みは私達と子供たちにとって
きっとよいものになると信じています。


復興支援 石巻三陸わかめ一口オーナー制度

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生産者さんから聞いた漁業の開放、企業化

度々取り上げられている
漁業の企業化、の続きです。


生産者さんに聞くと、
資本を出してくれるのはいいが、
通常の企業サラリーマンのように
リスクまで負ってはくれない
部分もあるようです。


例えば、
わかめを育てるのに必要なロープ。

これは一度購入したらずっと使えるものではなく
自然相手なので、天候、海、川の状況に
よって、日常的に壊れて交換していくものです。


ロープといっても養殖用のロープは
1本数万する高価なものもあり、
それが台風などによって、
一度に何本も壊れたりもします。

でも、
生産者さんは壊れたからといって
全部を換えていたら費用負担が
大きいので、、

今年はこの数本だけを換えて、
あとはまた来年・・
というように少しずつ
対応しています。


もし、企業が入るなら、
これらの費用負担、リスクの
部分も多少は面倒見てくれるのが
一般的だと思いますが、

このようなリスクや消耗品の負担は
生産者(漁業サラリーマン?)が
変わらず負うことになると聞きました。


現に石巻だけでも過去には
大手といわれる企業が何度も入ってきては
不況になると従業員を解雇して
去っていく、、
それが実例として残っています。


もし、企業が入ってきても
最低限、事業に関わる細かな費用や
リスクは共有してもらいたいし、
利益のみで進退を判断するような
ことにならないよう、
(株主がいる大手企業には厳しい・・)
法律的なしばりを作るなど
特別な対応が必要だと思います。


ただ実際に漁業、水産関係者のすべてが
自己資本での再生、または出資を受けられる
わけではないので、何らかの形で支援を
受けることは必要です。


もし、企業さんに力を借りるにしても、
ただの宣伝に使うのではなく、
その地域にどっぷりと根ざし、

何があっても、、
たとえ震災のようなことがあっても
この地域の人たちと漁業をやっていくんだ、
地域の人たちを守っていくんだ

というほどの覚悟を持って
取り組んでいただけると嬉しいし
できるなら法律のようなもので
生産者、水産業を守ってほしいと
宮城県に願います。

体力的に多くの時間はありません。


復興支援 石巻三陸わかめ一口オーナー制度

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子供達を守るため、語り継ぐ絵本を

東松島の友人が、地震と津波から子供達を守るため
絵本オーナープロジェクトを創りました。


今回のような三陸地震は初めてではなく、
実は過去に何度か起こっていました。


地震後にどのようなことが起こり、
どのように行動すればよいか、
まったく分からないまま
被害が大きくなった地域が多い中、

過去の経験が語り継がれたことで
地震直後の避難を迅速にし、多くの命が
救われた地域もあります。


もし、過去の教訓を学校などで
一度でも知る機会があったのなら・・
一人でも多く助かる命があったかもしれない。。


そんな想いでつくられようとしているのが、
語り継ぐツールとしての絵本です。


この絵本プロジェクトとは
支援者が絵本オーナーとなり、
その支援金で絵本を印刷し、全国の先生や学校、
自治体に無料配布するものです。


「過ぎ去った昔のことと
 子供たちに何一つ伝えずに
 この国何を学んできたんだろう・・・」


と次世代に言われないよう
震災後、まだ間もない今だからこそ残していく
必要のあるもの、、
次の世代、もしかしたら今の子供達を守るために
このプロジェクトを広めていきたいと思います。


ちなみにプロジェクトを立ち上げた中井政義さんは
ご自身も東松島で被災されています。
被災されたご本人が皆のために活動されようとする
勇気と行動に頭が下がります。

東日本大震災の風化をふせぐために・・・「絵本オーナープロジェクト」


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