お嬢様…
無事でしょうか。


その男は、同じ物言いでも嘉音のような華奢な体つきではない。
むしろ大男である。
サングラスを掛けて、顎にはヒゲを蓄えている。
一見、どう見てもヤクザにしか見えない。
実際にヤクザな男ではある。普段ナニをしているかは分からない。
しかし、公にできることはしていないだろう。
そんな男が、女性の安否を気遣っていた。
その表情はお守りをしていた子供がどこかにいってしまった親のようで、自分の憧れの女性が目の前から居なくなってしまった男子高校生のような複雑な表情をしていた。
「はぁ…詩音さん…」
自分の前から詩音が居なくなったことが、葛西辰由(27番)にとっては失意の根源だった。
詩音は、自分の娘のような存在である。
詩音が幼い頃から、彼女のお目付け役をしてきた。
そのような立場でありながら、詩音に対してお目付け以上の感情を葛西は抱えていた。
詩音が自分の愛した女性に似ているからである。
姿はもちろんのこと、無鉄砲なところも。
どんどんと親に似てきた詩音が女性としても気になる存在になっていた。
このゲームに参加させられてしまったとき、葛西は詩音を守るために死ぬ覚悟をした。
だが、守る以前に、居場所すらわからなくなってしまった。
必死に今の今まで探し続けるも、詩音は未だ見当たらず、葛西は失意のドン底に落ちた。


「詩音さんのことだから、ちょっとやちょっとじゃ死なないとしても、さすがに心配だ…」


結局、葛西のこの思いが、詩音の元へ導いてしまったのだろう。
人間は求めるものしか手に入れられない。
逆を言えば、求めるものは手に入れられるのだ。
葛西は自分が求めたとおり、詩音の元へと辿りついた。


【残り35名】

鷹野は自らを神となるために行動を始めた。
既に上の連中が自分を切ろうとしていることは薄々と感じていた。
だが、しかしそのためにこのような大掛かりなことをしてくれるとは思っていなかった。
全員殺して帰れば、自分はまた研究を開始しようと考えていた。
一二三が残した研究を必ず、世に知らしめようと思っていた。
雛見沢で駄目だったのなら、別の場所で実行するだけ。
鷹野は通称「L5」を発症させる薬を所持していた。
私物を持って行くことを許されたため、鷹野はこの薬は何らかの形で利用しようと考えた。
もちろん、この島で発症させるための条件として、女王感染者は殺す必要がある。
しかし、その前にこの島で雛見沢症候群を発生させる必要がある。
それについて、非常に有意義な情報をたかの映えることが出来た。
先程、この島で育ったと言っていた少女が、六軒島のことを詳しく教えてくれたのだった。
もちろん、今はなき朱志香である。


鷹野が感じたのは、六軒島の風土と、雛見沢の風土は似ているということである。
ひとつ。
小さなコミュニティであること。
これについては、雛見沢よりももっと小さい。
右代宮家関係者しか居ないため、一人が知っていることは皆知っているといって過言ではない。
ふたつ。
信仰対象が存在すること。
雛見沢では何かあれば、オヤシロさまの祟りで済まされた。
六軒島でも同じである。
何かあれば、ベアトリーチェ様の仕業である。
これは非常に分かりやすい。
雛見沢のように自分が手を下さなくても、既に六家島ではその風土が出来ている。


あとは、六軒島にこの雛見沢の病原体を感染させるだけである。
それが一番の問題である。
一人ひとりにこの病原体を打つわけにもいかないからである。
そこまでの量を鷹野を所持しては居ない。
鷹野は神に一歩近づくべく、次なる策を熟考する。

☆名前


なべ(真部裕充)

☆生年月日


1986/10/26

☆送り主は大切?


お二方とも大切なひぐらしのお仲間ですよー。

☆送り主の交流はいつ?


今年に入ってからですね。

最近、ブログ始めたので。

☆送り主の性格は?送り主とはこれからも?


もろいところもあったり、強いところもあったり。

おふたりとも自分の意思を持った強いひとだとおもいます。

これからもアメブロつながりでよろしくです。

☆送る人は貴方にとって大切?


大切ですよー。

と言っても、アメンバー少ないので。。。

皆が皆バトン廻っているようなので、私で終了ということで。。。