鮑漁口開けと美味なる赤の誘惑。 12月21日(土) | 100キロ走って宮古に魚を買いにいく。

100キロ走って宮古に魚を買いにいく。

盛岡の海鮮居酒屋「海ごはんしまか」の専属魚仕入れ人による、毎朝の宮古市魚市場の様子と、
買い付けたものを中心とした宮古の魚介類を写真多用でリポートするブログです。

午前5時半、宮古市魚市場に到着すると場内はガラーンとしていました。

北国の漁港、しかも師走だというのにこれはどうしたというのか。

 

ハイ。今朝はアワビ漁の解禁となったのでした。

これまでも何度も説明させてもらっていますように

定置網漁に従事する方々は、それぞれも漁師さんとして魚介を獲って生活しています。

海の小判、冬を代表する海の幸・アワビ漁が優先されることは言うまでもありません。

とはいえ、この年の暮れも押し迫りつつある時期、

魚屋としては少しでも多種多様の魚介類が欲しいのですが、

うーむ、なかなかうまくいきません。

 

さて、それでも養殖物の貝類は、わずかながら水揚げがあって助かりました。

こちらシュウリ貝です。

 

こっちはホタテ貝。

 

シュウリもホタテも買い付けました。

 

そして、この時期に超レアのホヤ。

旬からは外れていますので味的にはそれなりかと思いますが、

三陸を味わってもらう一品として、あれば喜ばれるのでもちろん買いました。

 

赤ナマコも超高いですが、奮起してこのぐらい集めました。

これで今朝の全部。貴重品なのです。

 

はえ縄漁で獲れた(釣れた)キチジのゲットに成功しました。

1尾だけバラメヌケも入った箱です。

 

釣り物は鮮度がすこぶる良く、ふだんは煮る焼くがメインのキチジが刺身でもイケるのです!!

 

ほのかにピンク色をしたマダラの白子。宮古ではキクと呼びます。

 

上の画像とこの画像。どっちもゲッツ。年末にこの珍味をたくさん仕入れることができました。

 

唐揚げ用にタコもちょこっと買いました。

 

バリッと鮮度抜群のマゾイのでかいサイズのものをセリにて買い付けました。

これだけのサイズだと脂乗りもよく、歯ごたえコリコリの特上品だと思います!!

 

網の中には生きたマアナゴが入っています。

この太いアナゴは「しまか」名物の蒲揚げか天ぷらになります。

 

はえ縄物のマダラ。鮮度最高です。

 

ドンコも8尾入りと18尾入りを買いました。サイズによって出来上がる料理が違います。

 

 

仕入れを終え、荷詰めを終え、積み込みを終えて見上げると、そこには冬の青空がありました。